このブログはオープンにしようかどうしようか迷っていて、ずっと保存していました。
少し前の事故だけど、この事故に関しては障害児の親として本当に考えさせられた。
まずは事故の被害に遭われ、何の罪も無いのに犠牲になってしまった幼き尊い命に対して、心よりご冥福をお祈りいたします。

ボクから見た場合、ある意味両面の立場からこの事故を考えさせられた。
多分、このブログの読者の障害児の親もボクの気持ちを理解できる人も居ると思います。



事故直前意識喪失か 「薬飲まなかった」 児童6人死亡クレーン車事故
http://sankei.jp.msn.com/affairs/news/110421/dst11042121130041-n1.htm

もし我が子が、このような事故に遭い犠牲者となってしまったら、それは容疑者を殺したいほど憎むだろう。「何故てんかんの障害を隠していたんだ?」「なぜキチンと予防薬を服用しなかったんだ?」と責めると思う。

しかし別の一面として、障害児の親として考えた気持ちは、この容疑者の母親の気持ち。
「息子のてんかんについて隠して申し訳なかった。息子が喜んで仕事に行く姿を見ていると言うに言えなかった」と勤務先に手紙を送った母の気持ち。

確かに身勝手な親の意見ではあると思うが、発達障害の息子が療育で少しでも改善し、そしてある会社で受け入れてくれたとして、息子が喜んで勤務している姿を見たときに、ボクは勤務先に「発達障害である事をキチンと伝えろ」と言い切れるのかな?と考えてしまった。

確かに過去に何度も事故を起こしている事もあり、それを黙っていてこのような大きな事態を起こしてしまった事は、絶対にいけないことであり、大きな責任である。

ただ、障害を持つ息子の親として・・・。
障害者枠で就労すれば良いという考えもあるけれど、実際にはその障害者雇用枠はどうなのか?

喜んで職場に行く息子の姿。
5歳という幼い我が子を持つ親の気持ちと、障害児を持つ親の気持ちが交差して、とても複雑な、そして考えさせられる事故(事件)です。