今日9月11日(現地時間)は、12年前の2001年、アメリカ同時多発テロ事件が起きた日です。
その当時私は証券会社に勤めており、システム開発の仕事をしていました。
仕事の担当は、日本・ニューヨーク・シンガポール・ロンドンの4拠点のサーバーを繋ぐインフラの管理をしていました。この事件が起きた日、日本時間の12日の夜に仕事から帰りテレビを付けた時、映画のシーンの様な映像が入ってきて、初めは何が起こっているのかか分からない状態でした。
そしてツインタワーに乗っ取られた旅客機が、次々と突っ込んでいくシーンが映し出され、そしてツインタワーは崩壊していきました。
そのビルには、日本の大手銀行も入っており、当時は仕事の関係でお付き合いしている方も勤めていました。
残念なことに私のその知人もこの事件で犠牲になりました。

それからこのツインタワーがあった場所は「グラウンド・ゼロ」と呼ばれるようになり、今ではワールドトレードセンターの跡地となっています。
「いつかこの場所に行き、知人や犠牲になった方々へご冥福をお祈りしたい」と思っていました。
このブログでは始めて書きますが、今年の5月6日から11日まで私はニューヨークに行きました。
渡航の目的は、コミュニケーションセラピストのカニングハム久子先生との懇談(勉強)でしたが、少し時間をみつけて、グラウンド・ゼロに行ってきました。

マサキング子育て奮闘記 ‐広汎性発達障害の息子を抱える父親の日記‐

今でもこの場は警備がとても厳重な状態でした。
犠牲になった方々を称えるモニュメントが建てられており、その前で記念の撮影をしてきました。

そして同じく9月11日。
今日は未曾有の震災とも言える東日本大震災から2年6ヶ月目です。
こちらの震災も日本人、特に東北に住まわれている方々には強い記憶に残る出来事だったと思います。
人的災害の同時多発テロと自然災害による震災・津波を同列に扱うことはできませんが、ただ現在でも29万人の人が避難生活を強いられている状態です。
この避難生活では、家屋を失った方も居ますが、それだけでなく、原発事故により放射能の影響で非難を余儀なくされている方もたくさんいらっしゃいます。

原発の事故については様々な憶測や、事故対応の指示のミス、そして事故後の対応についても色々な問題が起きており、まだ復興への道はほど遠い状態です。
復興に対する対応や支援についても決してスピード感ある対応とは言えません。
ただこの対応については行政や政治のセイにするだけでなく、日本、そしてその国に住む日本人みんなの問題だと思います。
ひとりひとりが差別や偏見、そして放射能に関する無知からくる恐怖観念や固定観念を捨てて、日本人みんなで助け合う姿勢も必要であると思います。
9月11日はそんな「人」というものの思想や振る舞いを考えさせられる日。

ただ暗いニュースだけでなく、先日は2020年の東京オリンピック開催も決定した明るいニュースもあります。
このオリンピック開催向けて、経済や復興が前向きに進み、この2020年は今よりもっともっと良いニッポンになっている事を願っていたいと思います。