真輝が現在やっている、金銭管理の療育法について書きたいと思います。


ファイナンシャルプランナーで鹿野佐代子さんという方がいます。
鹿野さんは、障害者福祉施設で勤務して、知的障害者の支援に携わっております。日々の業務を通じて「性とお金」に関する支援の大切さに気づき、ファイナンシャルプランナーの資格を取得するとともに、性教育プログラムの研究活動を実践。
教育現場の職員や福祉施設の支援者を対象に「生活に大切な性とお金の支援」というテーマでアドバイスや講演活動を行っています。
鹿野さんについては「ふぁみえーる」のサイトでインタビューが掲載されていますのでそちらを参考にしてください。
https://famiyell.net/knowledge/column/index/80100


この鹿野さんが考案した、鹿野式お金カレンダーというものがあります。


これで、真輝は毎日10円のお小遣いを管理しています。
このカレンダーから毎日自分で10円を取ることで、今日が何月何日ということを理解して、日付と曜日の概念を覚えていきました。

これで好きなお菓子が100円だった場合、1日10円ずつ自分のお財布にお金を移動して貯める事で、100円になるまであと何日か?ということを覚えていきました。


そこまで我慢できずに、少しでも早くお菓子が欲しいと思ったら、ママのお手伝いをします。


このように廊下のぞうきんがけをして、ママの家事のお手伝いをしたらアルバイト料が入る仕組みにしています。
それで就労とお手伝いの意欲もつけています。
お小遣いと、お手伝いで貯まったお金で自分の欲しいお菓子を購入しています。




今年のはじめ、たくさん溜まってきた10円を両替しようと10円玉を10個貰って100円を渡そうとしました。
そうしたところ真輝は、10枚が1枚になることが納得できず、100円に交換しようとしませんでした。
お財布は10円玉でどんどん重たくなるばかり・・・


そこであるアプリケーションを使って、お金の計算と足し算を教えていきました。
それが、キートン・コムの三宮 直也さんが、開発したスマホアプリ「コインクロス - お金のロジックパズル」です。
コインクロス - お金のロジックパズル
http://www.keaton.com/apps/coincross/ja/


このアプリを使い、500円・100円・10円・5円・1円の組み合わせでいくら?になるかを学んでいきました。
これで好きなお菓子やオモチャを買ったとき、レジに行って合計金額が出たとき、どのコインを出せば良いか?など分かるようになってきています。



真輝はこの2つの支援方法を重ねたことで、今年の初めには10円が何枚・・・という事でしかお金の計算ができませんでしたが、今では4桁のお金まで計算できるようになり、そのコインの組み合わせまで把握できるようになりました。

これは凄い療育法ですよ!

知的・発達の障害有無関係なく、金銭管理はとても重要です。
どんなに社会的立場で偉くなっても、たくさんの収入を得たとしても、金銭管理が出来ないようであれば、生活基盤が成り立ちません。
お金が貯まるまで我慢する。少しでも稼ぐ方法を考える。稼いだお金を管理する。
これを幼少期から身につけることはとても重要だと思います。