前回に続き、こんな内容のブログを書いて
誰が得するの?シリーズです。

スチームって、本当に意味あるの?って話。

実際、スチームって

イミテーションでしょ?

浸透するっていったって、限度があるし
本当に、こんなんで浸透するの?

パフォーマンスでしょ?

と、思っている方もいると思います。

今回は、ちょっと別の視点から見てみようという記事です。

いきなりですが、髪は、ボイドという穴があいてます。

保温性を高めるために、空気を溜め込むみたいですね。

話は、それますが、結露って知ってますか?

ええ、あの窓にできる水滴です。

カビの原因の嫌なやつです。

どうして出来るか知ってますか?

あれ、室内の温度が下がると出てくるらしいのです。

だから、室内の温度が下がりやすい窓、壁に出来るんですよ。

空気って、温まると膨張するって小学校でならいました。

どうも、それが原因のひとつらしく、

膨張した空気は、水分も多く持てるみたいですね。

それで、冷えると、
「こんなに水分持てないよ」
という事で、結露として水分を窓や壁に置いていくみたいです。


またまた、話は、それますが、

液晶って、聞いた事ありますよね?

液晶テレビとかね。

美容師さんなら、ラメラ構造とか思い浮かべませんか?

有名なハホニコのラメラメトリートメント。

あれが、出た時はセンセーショナルでしたね。

ラメラ液晶構造とか。

あの名前の由来は、トリートメントモデルの女子高生が、

「ちょーラメラメ」って、言った事からそんな名前になったみたいです笑

話がそれました。そう、ここでも液晶という言葉がでました。

そもそも、液晶ってなに?って事です。

液晶は、そのまんま

液体でも結晶でもなく

結晶の融点から、液体の透明点までの濁りのある時が液晶状態というみたいです。

つまり、

結晶⇨加熱⇨融点⇨液晶⇨加熱⇨透明点⇨液体⇨加熱⇨沸点⇨気体。

液体になると、分子は、フリーダムです。

あ、分かりにくい。

液体が透明になると、分子は自由になるんです。

頭と尻尾があるのなら、向きは自由きままな感じです。
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こんな感じです。

ええ、画伯ですから、図を描くのも得意です。



では、液晶はというと、かなり拘束されています。

簡単に言うと、リードのついた犬みたいです。

分かりにくい?


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右向け右みたいに、綺麗に頭と尻尾を同じ方向に向けます。

ただし、結晶と違うのは、まだ動けるという事。

液晶テレビだと、これの性質を使って電気で向きを変え色を変えているみたいですね。


さて、本題です。

スチームって、意味あるの?

意味あんの?です。

スチームは、色々良いところがあります。

たくさんあるのですが、
ちょっと、違う目線でスチームの存在意義を考えます。

僕もお客様に、
「スチームで浸透させるのですね」
って、聞かれたら
「ざっくり言うと、そうです」
って、答えちゃう笑
本気で説明すると嫌われるので笑

スチームを使う施術でトリートメントがあります。

その中でも主流のトリートメント

髪のラメラ構造を作る際に、良い働きをしてくれます。

ラメラ構造を作るのに両親媒性分子を使うと思います。

セラミドスフィンゴ脂質やリピジュアにペリセア。

なんでも良いんですけどね。

水と親和性の高い所と、そうでない所を持っている髪に良さそうなもの。

ざっくり言うと、これが、髪の部品をくっつけてくれているみたいです。

だからセメント脂質とか接着剤とか言われています。

水⇨脂質⇨水⇨脂質⇨水⇨脂質⇨水⇨脂質

こんな風に、水と脂質のサンドイッチ状態になってます。

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よく見た事のある図です。

さて、ラメラ構造。液晶ですね。

液晶は、液体と同じく流動することができるが、分子は全て同じ向きを向きます。

↑同じ向きですよね。

同じ向きの間に水があります。

この状態をするのにスチームがとても役立ちます。

液晶=透明な液体と結晶の間のもの

乾燥や気体になっても駄目

冷えて、固まっても駄目

濁りのあるままの状態で、なるべく髪全体に行き渡りようにする。

ただ、本当に髪の中の狭い所です。

やはり、液体の方が髪に浸透させやすいですよね。

ここで、スチームの登場です。

美容室のスチームは、水の粒が小さいより熱をどれだけ持っているかが、大切。

(トラヴィスのスチームは、水の粒も小さく、ノズルで再加熱させる優れもの。物凄いダサいけど)

ラメラ構造を作る脂質を髪につけ、
そして、スチームです。

そうすると、髪の温度が上がります。

すると、脂質が流動的になりますよね?

ようは、脂が熱で溶けたって事です。

髪の温度を上げる時、乾いてはいけないのです。

そうです。水分をいっぱい持った熱が必要です。

まさに、スチームですね。

この事で、乾く事なく、CMC脂質を髪に行き渡らせる事ができます。

ここで、分子が液晶状態になる条件がそろいやすくなりました。

熱で、温度が上がると空気が膨張する話をしました。

髪は、ボイドという穴が開いてます。

そのボイド、空気が入ってます。

膨らみますよね?

乾熱の状態より、湿熱の状態のほうが、髪が膨らみやすいです。
濡れているほうが色々な結合が切れてますから。

膨らむ=吸い込む

温度が低い状態より脂質を奥に届ける事が可能になるます。

最初にもどります。

膨張した空気って、冷えると水を持てなくなりますよね。

トラヴィスのスチームみたいに、高温の湿熱で水のクラスターを小さくしてあるやつだとなおさら。

と、すると、

スチーミングを止め、

髪が冷えると(常温に戻ると)、髪の中が結露します。

そうです。
髪の中で、水が存在して良い場所に結露します。

もちろん、ボイドの中にも水分が含まれるでしょう。


それと、もうひとつ。

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CMC脂質です。

ここも、水がいても良い所ですよね?

という事は、スチームは、
髪の中に、脂質、水を届ける助けをしてくれるもの。

と、言えるのではないでしょうか?




こんな長い説明をサロンですると












嫌われます。



美容師さん、気をつけて笑





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