今年のマスターズ本選、私はいいとこなしであった。それはそれで仕方がない。
腕なのか、運気なのか、はたまた両方なのか、足りない物が多過ぎたという結果である。
只々、研鑽あるのみと言ったところか。
そんなことはどうでもいい。
泣き言を言ったところで結果は変わらないし、傷の舐め合いや、慰めなんていらない。
卓に一度ついてしまえば、誰にも助けてはもらえない。全ては自己責任なのである。
最終戦、ある若手プロと同卓した。下記はその際のことを書いたであろう若者のブログである。
「問題は4回戦。
ここでトータルマイナスの選手は敗退になるのだが、同卓した3名が全員マイナス60ポイント以上。
自分有利に展開が働くかと思ったのだが、3人の壮絶な打ち合いが繰り広げられ、引きづられる形でジリジリと点棒を削られ展開ラスを引いてしまう。
これが本当に痛恨。」
?????
対局中、不機嫌そうにむくれる若者に、麻雀の最中は疑問しか浮かばなかったが、これを見れば彼の思考がよく分かる。
守って欲しかったのね。
こんなものは糞食らえである。
卓についてしまえば誰も味方なんていない。いるのであれば、そんなものはイカサマ博打だ。
大トップ条件の3人は、正しく点棒を取りに行った。そうなることは必然であるし、展開が有利になるなんてことはありえない。
彼の思考は間違いであり、正しくは
"大トップ条件の3人は何でも切るから、ポイントのある自分は、嵐に巻き込まれないようにしないと。逆に何でも切るから勝負リーチが一度決まればトップだな。それまでは何としても我慢するぞ"
これである。
そもそも、毎度毎度、遠い仕掛けが仕掛け倒れして展開ラスとは何なのか?
鳴く、下りる、鳴く、下りる...
大トップ条件の3人はそんな仕掛けなど全く興味はないし、誰も見ていないのである。
これが彼の言う、展開ラスというものなのか?
己の能力も把握できずに、敗因を他人のせいにする時点で未来はない。
ちなみに最終局、私は満貫を上がり若者にラスを押し付けた。
これもまた、当然だ。
勝ち上がりの可能性がなければ、その半荘でやるべきことをやるべきである。
それをしなければ、他の200卓に迷惑がかかるだけなのだ。
なぜこのようなブログを書いたかというと、若者の文章を目にしてしまったからである。他意はない。
将来があるかもしれない、若者の勘違いを正すことは、先人の義務である。
勘違いだらけの私も、諸先輩方に指導されて大分マシになった部分もある。
このブログをその若者が目にするかなんてどうでもいい。
これを見た若手プロ達が、少しでも自分の甘い部分をなくしてくれればよい。
まだまだ甘ちゃんの私がいうのもなんではあるが。