マナーの悪い飼い主様へ | 江戸川区議会議員 桝秀行のブログ

【平成31年1月29日】

 

ペットのフンを放置される方にお願い!

 

 私はペットを飼育されている方の多くがモラルのある方だという印象を持っています。事実、葛西で見かける愛犬家は、散歩中にしっかりとフンを処理するためのグッズを持ち歩いている方が多いですから。

 しかし、写真をご覧ください。これは先日、南葛西地域で撮影したものです。ご覧の通り、区が注意喚起をする看板の前に堂々とフンを置いて帰る飼い主様がいらっしゃるようで。いったいどういうつもりなのかと心を疑ってしまいます。

 

 もしかすると、このような飼い主は自然豊かな地域から引っ越されてきたばかりなのかとも考える事があります。人気のない山里など、犬の糞も落ち葉と一緒に人知れぬ間に腐葉土と化していくような地域で育ち、『フンは山に帰るのだ』と思い込んでいるのかも知れないと。いやいや、そこまで手を差し伸べるのもおかしいですね。江戸川区は日本の首都東京です。人口70万人の大都市なのです。いくら地方から転入されてきたとしても、この都会の雰囲気を味わえばフンは持ち帰らないとまずいだろう、と感じるはずです。ましてこれだけ区の啓発看板を目にしているでしょうし。

 

 こうした状況に対し、葛西地域では愛犬家グループによるマナー向上運動も行われ、また区役所でもフンの持ち帰りに注意喚起を行う事に尽力してきた背景もあります。一方でフンの放置を取り締まる法や条例はありませんので、強制力を持った取締りを行う事も出来ないのです。

 

 それでは『条例を制定しますか?』という話も出てきます。条例の制定は賢い選択とは思えません。むしろ恥ずかしい事だと思いませんか?〇〇を禁止する条例(法律)は、「言っても聞かない人たちに止む無く課すルール」です。ポイ捨て禁止が良い例です。喫煙者の全員が周囲に配慮して喫煙マナーがよければ「ポイ捨て禁止」条例も要らなかったのです。ここまでしなければ分からないのか?というのが〇〇を禁止する条例なのです。

 

 ですのでペットの飼い主にお願いしたい。マナーを守ってペットを飼育して欲しい。もちろん多くの飼い主はしっかりとマナーを守っています。こうしたフンの放置は他のペット飼育者の名誉も傷つけ、飼い主が可愛がっているワンちゃんも「エラい迷惑」を被っている事を忘れないでください。

 

 また話は迷惑喫煙に戻ってしまいますが、迷惑喫煙を禁止する条例も住民の意識が高まってきたことにより政治が動いたから制定されたものです。30年前には考えられないものでした。少なくとも私の周辺では、ペットのフン放置に対する意識も高まってきています。注意喚起を受けても改善されなければ政治や行政を次の一手を講じます。「禁止されなければ守れない」そんな窮屈な社会を望む人はいないでしょう。