江戸川区が東京都の港湾区域外である問題 | 江戸川区議会議員 桝秀行のブログ

【令和2年10月12日】

 

先日の決算特別委員会(都市計画費)の審議における私の発言の趣旨を整理してお伝えします。ちなみにこのテーマは過去の区議会でも取り上げられた記録は見当たりません。

 

私の指摘ポイント

●東京港の港湾区域に江戸川区沖が入っていない

 赤線が現在の都の港湾区域線、一目して分かる通り、荒川右岸で仕切られているため江戸川区沖が区域外となっています。この港湾区域戦は、本来であれば陸上の都県境である旧江戸川の青線の位置にあるべきです。しかし、この青線は『港湾区域の予定線』とされているに過ぎないのです。

 現在のこの状態は赤線と青線の間は東京港の港湾区域でもなければ千葉県の港湾区域でもない、という事になります。従って、東京都による港湾計画がなされるはずもないのです。

 

だからここが問題

●その為、江戸川区沖の港湾計画がなされない

 港湾区域線が定められたのは昭和26年であり、それから70年間この状態が続いている事になります。そこで問題となるのは、『港湾計画がなされない』という点にあります。世界に誇る東京湾であり、港湾開発は将来に渡って進めていく必要があります。しかしながら以下の図で一見できるように江戸川区沖だけスッポリと空白区域になっているのです。

 

江戸川区は都に主張せよ

●まずは港湾区域に指定してもらう事

 それでは、この現状をどのように受け止めるべきなのか?70年以上もの間、計画から除外されてきたわけですから、今から区域に指定してもらっても、他の地区との開発バランスを考慮すれば、即座に計画開始というわけにはいかないでしょう。また、今では葛西沖には自然豊かな葛西臨海公園・海浜公園が広がっていますので、この周辺の緑を破壊するわけにはいきません。しかしながら、更にそこから沖の開発は十分に検討されるべきです。開発の是非を含め、まずは検討課題として東京都に認識してもらわねばなりません。

 

↓この図を見て不自然に思わずはいられません

 

*東京港港湾計画図 東京港便覧2020より