劇的☆シミ抜き☆ビフォーアフター | 群馬の日舞・三味線教室 松景久若お稽古ブログ

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日々のお稽古風景やちょっとした出来事などを発信中!

こんにちは高崎市で日舞とお三味線のお教室をしております、松景流の松景久若でございます

ここ数年のわが家(実家)のお着物たち
匠のチカラでどんどん蘇っております
この感動おそるべし匠の技


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シミだけでなく、お着物自体がパッと明るく鮮やかになって、いつも「こんな色だったっけ」と思うほど、丸洗いでもキレイになります。


お稽古では毎日毎日お着物を着るわけですが、以前はお着物で出かけるという事がごくごく僅かでした。「お着物で行けばいいのに」と言われるような場所も、人に見られるのがどーうしても嫌で、お洋服

だから、「お着物=お衣裳」という感覚で、家にどんなお着物があるのかとか、あまり気にしていませんでした。

で、いざ、踊り関係者の結婚式だ、親族の結婚式だ、新年会だ…とお衣裳以外のお着物を着る、僅かな機会になると焦るのです
古~いシミがあって着られない


数年前、人にいただいた大きなシミのあるお着物を持って、何軒かシミ抜き専門のところへ飛び込んでみたけれど、「こんな何十年も前のシミ落ちない」パッとみるなり突き返されました。上の写真なんて目じゃないほどの、醤油でもこぼしたのかというような真っ黒な7センチほどの大きなシミ。
「こんなになるまでほっといて着物がかわいそうだ」「何考えてるんだ」
という言葉とともに

はい、その通りですすみません

でも、シミがあるけどと人にいただいたりしたものも多く、中には母や祖母の古い思い出のお着物もあるみたいだし、それでもなんとか、持っているだけでなくて着たいのだと思いながら、赤信号でとまってふと横をみると、家の近くの個人クリーニング店。
「きものクリーニング」って書いてあると気づいて、最後に一回だけと飛び込んだ。


そこが匠。

クリーニングまるやまさん

〒370-1203
高崎市矢中町824-8
027-346-8486

営業時間/8:30~19:00
定 休  日/日曜日、祝祭日

ホームページ👉
ブログ👉

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何度も他店で怒られてガックリきたところ、恐る恐る入ったのが笑えるくらい、お着物をみてあっけなく「完全には抜けないかもだけど、わからないくらいには落ちると思うよ」と笑顔の奥さん。奥から匠(ご主人)も出てきて「うん、落ちる落ちる」。




しかも、「ここは落とした方がいいけど、こっちは目立たないから…どうします?どの部分を落とす?」と金額と相談しつつ希望を聞いてくれ、結果はお察しの通り


それからはもう「うちは後回しでいいから」といいつつ、都度都度面倒なお着物を持ち込んでは、丸洗いや、シミを抜いていただいています。
そして、大丈夫なのに後回しにはしないんですよね。。

色々お話を伺うまで、クリーニングやシミ抜きの事も当たり前になんにも知りませんでした。
1つのシミにどれだけの時間と労力をかけているかも。。

生地をいためないように、最新の注意を払いながら、何日も何週間も、様々な方法を掛け合わせてシミを見えなくしていく。
シミ抜きというけれど、色が抜けてシミのように見えている事もあるようで、それを判断して時には色を入れる。

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シミを抜けばいいのではなくて、生地を保てるように。お着物を大切に考えて、お着物を持ち込んだ人のことを想ってしてくれるお仕事は、それだけで温かい


何ヶ月か待ってでもお願いしたいという人が、全国から宅配でクリーニングのお着物を送ってくる。だからいつ行っても宅配便の箱!箱!!箱もちろん町の皆さんのお洋服も

待ってでも、この丁寧で安心の技術でお手入れしてくださるなら、思い出のお着物を頼みたいという気持ち、本当によくわかります

「もう、夫婦で回らないくらいだから、あんまり自分からは宣伝暫くいいかな~」

って言われたけど、載せちゃう
まるやまさん、ごめんね
でも言いたい


生地のもたないお着物とか、金額との兼合いで「柄足し」も受けてくださるまるやまさん。

柄足しは、若くて美人な柄足し作家の「茶模華(ちゃもか)」さんが、素晴らしい技術で描いて、シミを目立たなくしてくれます

その技術もまた

残念ながら、その写真がないので、ぜひホームページでご覧ください

柄足しのページは👉

元のお着物の雰囲気と柄を決して壊すことなく、活かす。それは写真見ればわかります。
わからなすぎて、もう間違い探しです

お着物、悩んでいたらぜひ相談してほしい。
シミ抜きって、とっても複雑な科学。
薄いシミでも地色の色によってとても面倒(匠はそんな言い方しませんが)なものもあり、濃い薄いだけではもちろん判断できない。
生地が既に傷んでいれば、シミ抜きできない。穴があくから。
全てを見て、説明してくれて、やり方を相談しながら進められる…宣伝しないでいいと言われたけど、やっぱりお着物を着る人たちは、そういう技術と心を求めてます。

まるやまさん、いつもありがとうございます
そして、これからも面倒なものきっと持ち込みますが末永~く、よろしくお願いいたします



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