脳とサクラ | まゆみのソリロクィ

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イギリスでハリポタ生活!?イングランドの魅力満載♪



久しぶりに会う友人と、
ちょっと奮発してお気に入りのレストランに行きました。
コベント・ガーデンは 『 Clos Maggiore 』


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日の差すテラス席に桜が咲いているという
ロマンチック内装もさることながら、
お料理にもはずれがなく
ゴージャスな気分に浸れます。
あと入り口にある羽のついた豚の銅像がかわいい。(←評価ポイントらしい)


今回ははお値段対策でランチに行きました。


▼ アスパラの冷たいスープとトリュフのクロックムッシュ。

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▼ Hake(日本語でメルレーサというらしい)(お魚)

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▼ ホロホロ鳥。

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▼ りんごのタルトとシナモンアイス。

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▼ ラズベリーのミルフィーユ。

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ところでその友人は脳外科医なのですが、
いつ会ってもニコニコした本人の外の皮と
彼の「ブシュー」とか「ギュイーン」とか擬音がつきそうな
切り刻み系のお仕事の内容がちぐはぐで笑ってしまいます。
私の少なくない医師の知り合いの中で
彼がベスト・オブ・ひょうひょう。そして一番モリモリ出世している。


今は地方の病院に勤めているので、こうしてロンドンに出てきた際に
たまに食事などするわけですが、彼の手術話は抜群に面白いです。
(専門が専門なだけに面白がって聞くのは不謹慎ですが)


そういえば大学時代、卒論中ものすごくしつこい頭痛に悩まされ、
頭部スペシャリストの彼に(当時まだ医学生でしたが)
「脳腫瘍だと思います。終わりですよね?」と相談したことがありました。(!)
(今思うと滑稽ですが、当時小学校の同級生が脳腫瘍を患って
結構身近な病気だったのですよ!)

でも2、3問診されてそこらへんを軽くさわられただけで、
「いわゆるtension headacheですねー、軽く運動してストレス発散してください」
と言われたので「ええーそんないい加減な!」と文句を言いましたら、
「人間の頭痛の60%は(70%だったかも)原因不明なのです。
そう簡単にたいそうな病気にはかかりませんよハハハ!」と笑い飛ばされました。
昔から陽気なミスター・ブレインなのです。


最近では、夜勤中に昏睡状態で運ばれてきた急患の人を
一晩で3回もオペしたそうですが
「元気になって退院していく患者さんは看護婦ひとりひとりと握手して、
ナースステーションにチョコレートを置いていくのに
サージャン(執刀医)には一言もないのです。オペしたのは僕なのにフフ」と言っていました。
「オペ中は本人意識ないんだし仕方ないよ!」と慰めましたが
ここをごらんの方でもし今後手術を受けられる方がいましたら、
退院の際サージャンのことも思い出してあげると喜ばれると思います。
(お世話にならないに越したことはないですけどねー)


別れ際、「実はこのあと、オペラを観にo2アリーナに行くんだよー。
なんかものすごく高いところの席らしいから、私ステージに落ちるかも!」と冗談を言ったら
「では落ちて頭をかち割ったら行ってあげるので電話をください」と言われたので
はあ、その際はよろしくと言っておきました。


Clos Maggiore
http://www.closmaggiore.com/home.html