社会を変えよう、カンパを!・・・で、犯罪成立? 共謀罪へようこそ | 御苑のベンゴシ 森川文人のブログ

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 ゾンビのように、しつこく現れる共謀罪法案。今回は装いも新たに「テロ対策」と「東京オリンピック」記念バージョンのようです。

 共謀罪(そう名乗らないつもりらしいけど)の本質とは、共謀、つまり、実行行為に移さなくても、「相談しただけ」で、「犯罪」成立としてしまう点にあります。と言われても、ピンとこないし、自分には関係ない、と思っている人も多いとは思いますけど、5月に成立した盗聴拡大法が施行されれば、国家権力が、「お前ら、犯罪やろうって相談してたよね、俺、聞いてたもん」と認定して、とりあえず逮捕・弾圧はますます簡単♪というふうになっていくわけです。

 それでも、まあ対象は「犯罪」の相談でしょ、って? じゃあ、例えば、私が集会で「こんな1%が富を独占する世の中はおかしい。社会を変えましょう!そのために力をつけましょう。まずは、今日の集会のカンパをお願いします」と呼びかけて、カンパを集めたら、それは、今回加えられた「準備行為」には当たらないでしょうか。大丈夫?

 「社会を変える?1%の富の独占はおかしい。つまり、富を奪うということだな。暴力を使うってことだろ?革命か。そりゃ凶器準備集合罪の準備行為だな!」ってことにならないでしょうか?本当に大丈夫?

 私が考えすぎ? アナタが考えなさすぎ? ちなみに自由と民主主義の国(!)アメリカでは、「もし銃が違法なら、銃を持つのは犯罪者だけ」というスローガンが法律による銃規制反対派の市民から提起されているそうです。
 法を守る善良な一般市民は銃を手放しても、犯罪者は銃を持ちつづける銃規制は、一般市民に対する一方的な武装解除に過ぎないですよ、それでもいいのですか?という今の日本の感覚ではちょっとわかりにくいメッセージを持つようですが、同じことを日本で言葉にしたら、どうなんでしょう?「権力が独占している銃を民衆に! 暴力を奪還しよう!」とか。
 
 そう公に訴えなくても、たとえば仲間内の勉強会で「やっぱり、富や暴力が独占されているのは変ですよね」みたいなことを発言し「うん、僕もそう思う」って同意した発言を盗聴されていたら?

 なんか嫌じゃないの? 盗聴されてしまうは、社会をなんとかしようって会話しただけでも取り締まられるは、なんて社会は?

 なんで、こんなにしつこいのか・・・テロが増えているから?日本を守るため?・・・いやいや、基本的には、この社会の体制を維持することに対する資本・政府側の危機感と焦りの表れなのでしょう。そうじゃなければ、小泉政権で3回も廃案となった案をまたしても出してこないでしょ?
 本質的には、私たち99%側の民衆の不満と怒りが昂まり、ゼネストや民衆反乱、そして革命的情勢の訪れが、怖くて、怖くて仕方ないのではないでしょうか。

 もっともっと、怖がらせましょうよ!私たち多数の力をみせつけましょうよ!・・・あ、これに「いいね」でもう、共謀罪成立?大丈夫?