年を重ねるにつれ

テレビや映画を見ている時や街を歩いている時に、目に入るものが変わってくることに気付かされます。

今は「家族」や「親子」を見るたびに心がたくさん動かされる毎日です。

突然ですが



私のお腹の中には新しい命が宿っています。現在妊娠5ヶ月で秋頃出産予定です。


安定期とはいえ安定しないのが妊婦生活。

まだまだ不安もいっぱいですが、体調も落ち着き胎動も感じ始めた今、お仕事の関係者の方々も含め皆様にご報告できる時が来たことをとっても嬉しく思います。


心から待ち望んでいたことなので。悪阻さえも嬉しくて喜びでいっぱいな毎日です。


というのも、


これも突然ですが、


私は2年前に多嚢胞性卵巣症候群(PCOS)と診断されました。

卵子が大きく育たないためにうまく排卵されない体質らしく、

「妊娠しづらい身体です」

とはっきり言われました。


それを聞いた時はあまりにショックで、その後何をしていても涙が溢れました。


大好きな子供を授かれない可能性があるなんて考えたこともなかったからです。


生活を見直して、少しずつ身体と向き合う時間を作ったり、体質改善をしたつもりでしたがなかなか治りませんでした。

お芝居に集中してしまい、どうしても身体のことは二の次になってしまったのです。


「今は舞台が大事だし!」


なんて無理矢理自分に言い訳をしながら、その時は仕事に集中しました。


でも、

そんな身体のことも受け入れてくれた主人と昨年6月に結婚した後、本格的に検査をして、

私は自分の身体ともっともっと向き合わなくてはならなくなりました。

向き合いたい、治したいと思いました。

ある本に書いてあった


「自分の身体は自分でしか変えられません。」


という言葉にも胸打たれました。


いろんな人生がありますが、私は、「母になりたい」という気持ちを抑えることができないにも関わらず

それでも、なんて欲張りな私の心。

「母になりたい!」と「もっとお芝居やりたい!」の狭間で暫くもがいていました。


お芝居は今も大事だけど、出産後もできる可能性はある。
子供はこの先産めない可能性がある。


どうするか。


悩んだわりに答えはシンプルでした。


そして
その日は突然訪れます。


「2014年のお仕事を終えたら暫く舞台を控えて、何年かかるか分からないけど赤ちゃんを受け入れる身体を作ろう。」

何かがストーンと落ちるように、100%頭の中が赤ちゃんでいっぱいになったのを確かに感じました。

2015年。

その気持ちになって数ヶ月後、
PCOS自体は完治していなかったにもかかわらず、妊娠することができました。

担当医の方は「奇跡ですね」と仰っていました。


本当に本当に嬉しかった。
3.4年はかかると覚悟をしていたし、いろんな思いをしたからこそ尚更嬉しかった。

痛い検査も、辛い診断も全てはこの喜びのために経験したんだなと心から思いました。


長々とすみません。

こういうことは敢えて話すことではないのかもしれないけれど、

私が本当に辛い時、


「多嚢胞性卵巣症候群でも妊娠した」という方のブログや記事を読んで、何度も何度も励まされました。

同じPCOSで、もしくはそれ以外の理由で不妊で悩んでらっしゃる方が大勢いることも知ることができました。

私よりも何倍も辛い病気、辛い思いをされてる方がいることも知りました。

私があの時励まされたように、どなたかの励みになれたら。


私のような者がおこがましいですが、そんな気持ちも込めて告白させていただきました。

私は認識が甘く、女性ならいつでも妊娠できると、いつかは妊娠できると思っていました。

その考えは覆され、自分の身体と向き合うことの大切さや、生命を授かることの奇跡を実感し、

今はただ、お腹の赤ちゃんが無事に生まれてくれることに集中することができています。

もちろん人それぞれ。
ひとりひとり別々の人生が。


私は、私の母のような母になれるよう、陽気に楽しく過ごしていけたらいいな。と思います。


2年前は「家族」や「親子」を街で見かけるたびに涙を流していた私も、今は笑顔です。

あの時はマイナスだと思っていた全てのことが今はプラスにさえ感じられる。


「時」や「出会い」や「経験」をこれからも人間として役者として母として大切にしていきたいと思います!!



長々と読んで頂き有難うございました。

これからも、こちらのブログで日々を綴っていきますね!


どうぞ、よろしくお願い致します。




大和田美帆