今回から、不定期連載でみけねこ作の本格ネット小説を連載していこうと思います!
このプロジェクトにあたり、結構細かいことを考えました。
小中学生の方がご覧になっていることも踏まえて、残虐表現は可能な限りカットして……とか。
実はみけねこは、血沸き肉踊る対決が好きなのです。
今迄書いた小説は、どちらかと言うとそっち方面に傾いています。
でも今回は、結構ライトに表現を抑えようと思いますので、気軽にお楽しみください。
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目安は、原稿用紙60枚ほどで一話完結という風にしていきます。
アメブロは文字制限で20000文字しか入らないため、一話を数回に区切って投稿していきます。
題名は「ガラスの瞳のクラルス」です!!
サイドバーなどのテーマに、同題名のコーナーをつくっておきました。
掲載したら上記題名のテーマに入れますので、バックナンバーはそこから辿ってください。
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本日は第1話の冒頭を少しだけ公開!! 第1話、前編です。
これは期待できるかも……? と少しでもビビッときたら、宣伝や支持をしていただけると嬉しいな。
挿絵なども、いつでもウェルカム。お待ちしています。
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今日のドラクエ10雑記は、小説の下に掲載します。スクロールしてご覧ください。
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それでは、儚くて少し狂った世界、お楽しみいただけましたら幸いです。
お仕事サボりのお供にでもどうぞ!!
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『ぽやぽやエブリデイ 本格ネット小説連載プロジェクト』
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【ガラスの瞳のクラルス】
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=(1) 第1話 前編=
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いつしか、朝が来なくなった。
太陽が厚い磁気雲に隠されてから、地表は氷に覆われた。
第三次大災害と、人々はその現象を呼んだ。
ありとあらゆる対抗策は、ことごとく磁気雲を除去するには至らず、そこには太陽の昇らない暗黒の世界が誕生した。
人口は最盛期の八十分の一にまで減少し、わずかに生き残った人々は、地下に建設された小都市に避難し、生き残っていた。
太陽が昇らなくなってから、七十五年。
今の子供達は、太陽とは何なのか。
それを知らない。
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流星のように、ひとつの小さな物体がビルの壁面に衝突した。
「現在、マリオネットロイドによる市街戦闘が発生しております。市民の皆様は、可能な限り迅速にお近くのシェルターに避難してください。繰り返します」
やかましく、街路に設置されたおびただしい数のスピーカーから女性アナウンサーの声が流れている。
薄暗い街。
半円球の天井はスクリーンになっていて、薄汚れた夕暮れが投影されている。
半径五十キロほどの空間。
天井が低いその洞穴のような街は、点在している球型ランプにより若干ではあるがある程度の光を保っているため、暗闇ではない。
若干の薄明かり、そんな感じだ。
爆音。
どこかでガスにでも引火したのか、ひときわ強い炎が吹き上がった。
ビル群をいくつか倒壊させ、天井付近から突き刺さったその物体は止まった。
逃げ惑う人、人。
設置されたシェルターの開いたハッチ内に殺到する人々。
遅れて、砕けたビルの窓ガラスが降り注いだ。
雨のように周囲をガラスの破片が吹き荒れる。
着弾地点には、直径十メートルを超える巨大なクレーターが開いていた。
水道管が炸裂したのか、所々からものすごい勢いで水が噴き出している。
そのクレーターの中心には、仰向けに一人の「人間に見えるモノ」が横たわっていた。
ギギ……と歯車の軋むような音を立てて、それが上半身を起こす。
『どうした? クラルス、応答しろ』
その人……女性、いや、少女と呼んでも差し支えない程の、小柄な体躯の「人間に見えるモノ」は、キキキ……とプラスチックの擦れるような音を立てながら立ち上がった。
そして、何事もなかったかのように着ていたダッフルコートの埃を手で払う。
当然ながら、コートは焼け焦げ、ちぎれてボロボロだ。
水が近くで吹き上がっているのを見て、その少女はあからさまに顔をしかめると、悠然と足を踏みしめて歩き出した。
腰まで届く長い金色の髪をした、異様に目鼻立ちが整った女の子だった。
年の頃は十四、五程だろうか。
不思議なほど青白い肌。
百メートル以上の上空から落ちてきたにも関わらず、服以外に特に怪我は見当たらない。
見開かれた目は、薄いブルー。
透き通るような、白眼だった。
キシ……と腕の関節が音を立てたのを見て、彼女は舌打ちをして耳に取り付けられた小型通信機に手を当てた。
「油が足りない」
『衝撃の許容値をオーバーしているんだ。それ以上攻撃を受け続ければ、「壊れ」るぞ。早急に勝負を決めろ』
「…………」
スピーカーから冷静な青年の声を聞き、クラルスと呼ばれた少女は無言を返してから、手を伸ばしてクレーターを這い出た。
周囲を見回す。
砕けたガラスに、逃げ遅れた人。
呻いている血まみれの通行人も多い。
「市民の避難が完了してない……」
『警報を出すのが遅れたんだ。可能な限り市民への被害は食い止めろ』
「言うは易し……行うは難しってね」
『何だ、難しい言葉を知ってるじゃないか』
「勉強したからね」
『警察の到着だ。連携して「モンスター」を撃退しろ』
話を撃ち切って、青年の声が端的に言う。
サイレンの音と共に、多数の戦車、パトカー群が猛スピードで近づいてくる。
クラルスはそれを見ると鼻を鳴らし、息をついた。
「私、あの人達嫌い」
『そう言うな。同業者だ』
「同じ扱いをして欲しくはないな」
「警察だ! 避難に遅れた市民の皆さんはそこを動かないで! 救護班がすぐに助けに行きます!」
粗野な野太い声が、戦闘の戦車に取り付けられたスピーカーから溢れ出す。
バラバラと救護隊員たちが逃げ遅れた市民を救出し始めた。
「マリオネットロイド! 早くモンスターを仕留めろ!」
続けて警察の戦車から怒鳴られ、クラルスは舌打ちして横目でそれを睨んだ。
『クラルス、今回のモンスターは?』
「かなり強力な悪魔だね。私を天井から結構な力で蹴り落とした。それでこの惨状」
『それはそれは。淑女に対してマナーの方はなっていないみたいだな』
「……来る」
短く言って、少女は通信機から手を離した。
そしてその場を飛び退って、およそ十四、五歳の女の子とは思えない俊敏な動きで何度か地面を跳ねた。
今までクラルスがいた場所に、次々とガレキの破片が、まるで隕石のように突き刺さった。
アスファルトの地面がえぐれ、割れ、破片を撒き散らす。
「知能がある……!」
毒づいて、クラルスは飛来する人間大のガレキの塊を見て歯噛みした。
すぐ後ろに、ガラスに全身を切られ身動きが取れなくなった女性や、子供数人がいたのだ。
狙いがそれたのか、ガレキの一つが戦車にぶち当たり、その装甲を大きく歪ませた。
百メートル以上の上から飛来する鉄の塊だ。
その威力は戦車の砲台にも匹敵する。
自分に向けて吹き飛んできたガレキの塊に向け、クラルスは足を踏み固めると片手を突き出した。
固い衝突音がその場に轟き渡った。
身長百四十にも満たない少女が、数メートルも後ろに滑って、あまりの勢いの摩擦により溶けたブーツの足元から白煙を上げながら停止する。
自分の身長よりも大きい鉄くずを軽々と脇に放り投げ、彼女は唖然としている市民達の視線をよそに、白眼を天井に向けた。
スクリーンに、何か巨大なものが張り付いていた。
猫……いや、違う。
ライオンだ。
蛇のように首が長いライオンが、まるでナマケモノのように片手で「天井」にぶら下がっている。
もう片方の手で、抉った天井の破片を投げつけていたのだ。
「なまじ知能を持ってるから……」
クラルスはそれを確認して、わずかに唇を歪ませて笑った。
ライオンのようなモノは、ひときわ巨大に天井の鉄骨をえぐりとると、それを思い切り振りかぶって、流星のようにこちらに向けて投げつけてきた。
「拘束規定事項第十八条二項により、三番タービンを解放するわ」
クラルスがそう呟いて腰を落とす。
『了解。解放を承認する』
途端、ウィィィィ! とドリルを回転させるような高音のモーター回転音が辺りに響き渡った。
彼女の長い髪が、風が吹いているわけでもないのに浮き上がり、ゆらゆらとたなびき始める。
三メートル弱の鉄骨が、隕石のように飛来し、クラルスに突き刺さった……と思った瞬間、停止した。
ギチギチと人間の体ではない機械音を立てながら、クラルスの足元のアスファルトが、行き場をなくした衝撃でえぐれ、砕け散る。
片手で三メートル弱の鉄骨を受け止め、クラルスは口から、目から白い、明らかに異常だと思われる量の煙を吐き出しながらそれを振りかぶった。
次の瞬間、彼女は思い切り鉄骨をライオンのようなモノにたいして投げつけた。
重さにして五百キロは下らないであろうそれが、重力に逆らって流れ星のように一直線に飛んでいき、反応される前に、相手の頭部を吹き飛ばし、それでも足りずに天井スクリーンに突き刺さった。
周囲がゴゥン、と揺れた。
天井からバラバラと砂が落ちてくる。
口から白い煙を吐き出して、クラルスはコートの埃を払って立ち上がった。
右腕の関節から、古時計のようなギギ……という重低音が響く。
『悪魔指数が消えた! よし! よくやった!』
青年の声が通信機の向こうで跳ねる。
頭部がなくなったライオンのようなモノの体が、ぐらりとゆらめいて眼下の街に向けて落下を始める。
ズゥゥン……というそれがビルに突き刺さった音を聞きながら、クラルスは肩をすくめて言った。
「ホームラン! ……てね」
『それを言うなら完封スリーアウトじゃないのか?』
「気分の問題よ」
『そうか。まぁいいや。戻ってこい。今夜は祝杯だ!』
クラルスは通信機から手を離し、周りを見回した。
鉄骨のガレキが縦横無尽に突き刺さった町並み。
近くでガラガラと、砕けた店のシャッターが崩れて落ちる音がした。
◆
1.猫の王
◆
「今回出現した『モンスター』も、マリオネットロイドが撃退しました。しかし、市民に対する被害も大きく、政府内部や警察関係者からは、今後もマリオネットロイドの運用を進めることを疑問視する声も出始めています」
レポーターの声。
おびただしい数のカメラのフラッシュに囲まれたビルの屋上には、幾重にもKEEP OUTの黄色いビニールテープで封がしてある。
その内部、崩れた貯水塔を囲むように、多数の警官が立っていた。
「どうするんだザイン。これじゃ運び出せない」
呆れたようにそう言われ、黒いロングコートで体を覆い、黒いシルクハットを被った黒尽くめの青年が顔を上げた。
両手はコートのポケットに突っ込んでいて、どことなく猫背だ。
年齢は二十代半ばほどだろうか。
端正な顔立ちをしているが、美男子という程でもない。
いわゆる特徴が薄い、吹けば飛ぶような普通の顔をしている。
ザインと呼ばれた彼は、こちらを見ているヒゲと大柄な体が特徴の、熊のような警官に言った。
「とりあえず警察は、報道陣をどうにかするところから始めたほうがいいな。つまみ出せよ全員」
「そうはいかん。政府が定めた『報道の自由』がある」
男は口ひげを指でつまんでため息をついた。
「しかしウェリタス、早くしないと腐り始めるぞ。悪魔は腐食が早い」
「うぅむ……仕方ない。おい、とりあえずKEEP OUTのエリアを広げろ」
ウェリタスと呼ばれた熊のような警官は、近くの部下にそう指示してから、腕組みをして目の前の「モノ」を見た。
「これは……何だ?」
しばらくしてそう聞いたウェリタスに、肩をすくめてザインは返した。
「悪魔だろ」
二人の眼前には、貯水塔を砕く形で落下した、「ライオンのようなモノ」の死骸が横たわっていた。
首は潰れてぐちゃぐちゃになっているが、長い。
よく見ると尻尾も幾重にも分かれていて、手は熊のようだ。
「おそらく『トリスティス(悲哀)』に分類される悪魔だな。どこから発生したのかは気になるが、先に殺せて良かった」
そこでザインは、ちょいちょいとコートの裾を引っ張られていることに気がついて、視線を脇にやった。
頭に目深にフードを被った、小さな女の子が立っていた。
「どうした、クラルス?」
「帰ろうよ」
端的にそう言われ、ザインは息をついてクラルスの前にしゃがみこんだ。
「もう少し待っていてくれ。現場検証が終わらないと、まだ帰れないんだ」
「ふん……」
鼻を鳴らし、ウェリタスが警帽を直してクラルスを見下ろす。
しかし白眼を伏せて、彼女は肩をすぼめてザインの脇に隠れてしまった。
「礼は言わないぞ、マリオネットロイド。モンスターを倒すのが、お前の仕事なんだからな」
ウェリタスがそう言って口ひげをいじる。
クラルスは気づかれないように、ザインの影で彼に向けて舌を出した。
「……油が欲しい。左手の動きが悪いの」
彼女がウェリタスを無視してそう言うと、ザインは困ったような顔をして返した。
「そうだな……それじゃ、封印だけしていこうか」
「分かった」
頷いてクラルスが足を踏み出す。
そして潰れた悪魔の死体の前に立つと、彼女は息を吸って、右手をそれに伸ばした。
そしてわずか上にかざして、小さく何事かを呟く。
「悪いなウェリタス。現場検証は終わりだ」
「終わりだって……お前、これから始めようとしてたところじゃないか」
「クラルスの機嫌が悪い。刺激しないでくれ」
小声でザインが囁いた時だった。
悪魔の死体が、不意にポワッ、と白く光った。
そして光が少しずつ盛り上がっていき……だんだんとクラルスの口の中に吸い込まれていく。
しばらくそれを飲み込み続けると、彼女は光を全て口の中に入れ、やがてゴクン、と喉を鳴らした。
「小娘! お前また……!」
慌てたようなウェリタスの目に、悪魔の死体がグズグズに崩れ……そしてパンッ、と音を立てて無数の小さな蝿に変化したのが見えた。
飛び回るおびただしい数の小蝿に、周囲が一転してパニックになる。
その混乱の中、ザインはクラルスの手を引いて、KEEP OUTのテープをくぐって外に駈け出した。
「じゃーな、請求書はお前宛に送っておくよ!」
蝿をかきわけているウェリタスにそう怒鳴ると、彼はクラルスを見てニカッと笑った。
「上等な油を買ってやる。一番上等なやつだ」
「うん」
頷いたクラルスの頬がわずかに朱に染まる。
二人は風に乗って飛び交う蝿に混乱し始めた報道陣をかき分けて、眼下の街に出た。
◆
「ふぅむ……」
いかにも街の片隅の骨董屋、という感じの、雑多とした骨董品が立ち並んでいる小さな店の奥。
カウンターの前の椅子に腰掛けて、クラルスは目の前の丸メガネをかけた老人を見上げた。
「うむ……」
老人は頷いて、棚から油さしを取り出し、続いてビーカーに沸騰している何かの液体を、そこに注ぎ込んでフタを閉めた。
そして何度か油さしをペコペコと動かしてから、クラルスに言う。
「左腕を途中まで外しなさい」
「うん」
頷いて、彼女は何でもない事のように、右手で左腕を掴んで横に回した。
カシャリという音がして、上腕から腕が「外れ」た。
その内部にあったのは、人間の血肉でも、骨でも肉でも血管でもなかった。
歯車とコード、そして黒いゴムのような筋肉の帯。
それを引き出して、途中で止める。
「外したよ」
クラルスがそう言うと、老人は顕微鏡のようなゴーグルとメガネを付け替えた。
そして
「ふむ……」
と頷いてから、クラルスが引き出した腕を覗きこむ。
「歯車が一個お釈迦じゃな」
「落ちた時、左手から衝突したらしい。交換してくれ」
壁に寄りかかって本を読んでいたザインが口を開く。
「そうは言うが、お主な……」
老人はゴーグルをクイッと指先で上げてからため息を付いた。
「そうそう暗黒魔術を施した魔具の中核歯車なんて、手に入るモンじゃねぇな……」
「危ない場所なのか?」
「シャフトにも亀裂が入ってらぁ。こっちのコードも駄目だ」
「そこを何とか頼むよ。クラルスの『修理』ができるのは、シティの中でもあんただけなんだ、爺」
ザインに「爺」と呼ばれた老人は、肩をすくめてからカウンターの中に消えた。
そして小さな黒い小箱を持ってきて、テーブルの上に置く。
「九十年代の美品だ。暗黒魔術一級品。特丸印の人形用歯車十個」
「あるんじゃねぇか」
「九十年にちなんで、九十万オルクだ」
「あ?」
本を閉じて、ザインはため息をついて頭を抑えた。
「足元見るなよ爺……」
「お主らが体を大事にした戦いをしないからな……ここらで、部品の大切さをとくと勉強しておかないといかん」
「クラルスからも何とか言ってくれ」
「…………」
クラルスは話を聞いていなかったのか、油さしに注がれた謎の液体を、よだれが垂れそうな顔で見つめていた。
そしてサッと右腕で油さしをとると、差込口を口にくわえて、チュルチュルと中身をすすりはじめた。
「おい、クラルス!」
「おいしい」
幸せそうに、パァ、と花のように彼女が笑う。
その頭をポンポンと撫でて、爺は手の平を天井に向け、ザインに言った。
「魔導オイルも含めて、締めて百万オルクだ。現金かカードで、前払いじゃ」
◆
札束がなくなった財布を、未練がましくパタパタと振って、ザインは骨董屋の片隅の椅子に座り、油さしをくわえているクラルスから視線を離した。
先ほど外した左腕は、完全に分離されてテーブルの上に置いてあった。
それをピンセットで「修理」しながら、爺が口を開く。
「そろそろ『目』の交換時期だ。魔導衆に申請しておいたほうがいいじゃろうな」
「もうか……」
頭を軽く振って、ザインは息を吐いた。
「ザインよ、マリオネットを使役し始めてから何年経つ?」
爺に問いかけられ、彼は指を折って勘定してから答えた。
「七年だな」
「自分のマリオネットの状態くらい、自分で判断できるようになれ。目が壊れたら、もう動かんぞ」
「説教はやめてくれ。分かってるよそれくらい」
「……分かってて、数回の戦闘で歯車をお釈迦にするか。お前……」
それを聞いて、青年は一瞬、クラルスを見た表情にどこか暗い、筆舌に尽くしがたい程の暗穏とした笑みを浮かべた。
「いいんだ」
どこかぼんやりした調子で、彼は言った。
「クラルスはそう簡単には壊れない」
「…………」
爺が無言で、腕を修理する作業に戻る。
しばらく沈黙した後、爺は道具を仕舞いはじめた。
「終わったぞ。だが、私立魔導師の立場も楽じゃないな。警察に所属すれば、定期的に報酬が出るぞ」
「あいつが警察を嫌うんだよ。前世の記憶かな」
「…………」
爺は立ち上がると腕を持って、クラルスの方に歩いて行った。
ザインは息をついて、爺がテーブルに引いていた新聞紙に視線を落とした。
――悪魔の正体は! モンスターの実情に迫る!
――悪魔は終末を呼ぶ象徴! 鬼哭会幹部が語る、悪魔の現在とその対策!
「ふん……」
鼻を鳴らし、彼は手を伸ばすと新聞紙をグシャリ、と握りつぶした。
その視線の先で、腕を元通りにはめてもらったクラルスが立ち上がり、手を振ったのが見える。
ザインは本をポケットに仕舞うと、手を振り返して足を踏み出した。
「腕、直った!」
元気にクラルスが言って、左腕をぐんぐんと振る。
爺がニコリともしない仏頂面で彼女の頭を撫でて、その顔をのぞき込んだ。
そして目をしばらく点検してから、軽く手を振る。
「じゃあな。壊れたらまた来い」
◆
To be Continued....!! (次回へ続く)
★
【雑記】
というわけで今回から開始しました、小説プロジェクト!
書けたら、記事の最初か最後、または特設記事にしてお届けします!!
感想やご意見などありましたら、気軽にコメントまで!!
☆
ヨナタンさんがバズズのコインを当てられたので、ねこ組でダイス。
ご相伴に預からせていただくことに。
私、キリサキさん、エルルゥさん、ヨナタンさんで挑みます!!
ヘイヘーイ! 花火でバズズを挑発します。
これがいけなかった……!!
眼前でパチパチと燃え盛る花火。
無表情にエンジョイを踊り狂う冒険者達!
バズズの自己防衛本能に火をつけてしまったようです。
途中までは楽勝ムードだったのですが、何かブチキレたのか、ツインクローしかしてこないように。
まさに暴君。猛り狂うバズズです。
あえなく全滅。(´・ω・`)むぅ。残念!!
☆
傷心のヨナタンさんを、キリサキさんが膝枕で癒す図。
うらやましいよぉおお!
その後適当にその辺をブラブラしてたら、HDKの公演を目撃しました。
21鯖オルフェアの町で、毎日裸で踊る集団、それがHDK48!!
サブリーダーの方とフレなのですが、この日はいらっしゃらなかったためご挨拶は後日に。
また見に行こう~。
☆
マイタケ君の隣の座布団に、本当に座れなくなってました><
えぇ……いいじゃない座れた方が……。
座布団の形をした何かに成り下がってしまったこの座布団。
悲哀が漂います。
☆
【軽く告知】
7月27日(土)(予定)で、二度目の面白話大会を開催予定です!!
詳しい話を聞きたい! って方はみけねこかまいたけまで直接お願いします。
また、8月にはベータさんと共同で、ドラクエ10の一周年記念企画を行います!!
こちらはまだ未定です!!
☆
【チーム団員募集中】
みけねこのチーム「黄竜会ねこ組」なのですが、現在チームメンバーを募集中です!!
積極的にチムクエをしたりはしないのですが、気楽にチャットを楽しみたい! という方にはうってつけ!
こちらも、入団希望の方はみけねこかまいたけまでご一報を!
簡単な面接の上、入団して頂きます~。
☆
【弾き語りライブ】
不定期、23:00~0:30頃まで21鯖グレン宿屋前広場でやってます!
最近は行けたり行けなかったりしています。
いなかったら身動きがとれない状態か、イベントやってると思ってください。
【本日は未定です。お暇な方はいらしてくださいませ!!】
☆
【ブログランキングの現状】
現在ゲームブログランキング 様のドラクエ10部門で11位です!
もう一つのRブログランキング 様の方では、現在47位。
◆
◆
ランキングは、上記のボタンバナーを押していただくことで、一日一回集計されます。
気づいた時にどちらかで大丈夫ですので、ポチッと押していただけると嬉しいです。
これからも更新など頑張りますので、みんなの力を分けてけれええ!!
☆
【動画のご紹介】
アキオマンさんがYoutubeに自作のドラクエ10動画を上げられています!
第9話が完成した模様です! 私も出演しています。ぜひご覧ください!!
◆
ベータさんと疾風ちゃんが歌ってみた動画をYoutubeに上げてくださいました!
【歌ってみた】地球最後の告白を (疾風)
【歌ってみた】東京テディベア (ベーシャ)
どちらも若い声、高音で素敵です!
これからもどんどんUPしていってくださいね^^
☆
【便利ツールのご紹介】
エルルゥさんがこんな便利なアプリを開発してくださいました!
詳しい説明は【こちらの記事内 】で確認してください!!
フレンドさんの名前順や登録日順にソートすることができます!!
こちらからDLできますので、ぜひぜひご活用ください!
◎ドラクエ10フレンド管理帳 (DL PASS/nekogumi_System)
☆
皆様の更新状況です~。
◎いつの日にかビックスター☆になることを夢見て・・・
|夜の部☆ミ
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★なふぱふ-ナフタルの冒険の書- |第2節 七夕、いと哀し Pick UP!!
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Twitterやってます。
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