「大地震・災害時に使えるホメオパシーレメディ」の続きです。
地震などの災害が鎮まり、パニックやショックなど最初の反応が治まると、
”なんでこんなことが起こったのか””なぜ自分がこんな目に遭わなくてはならないのか”
といった理不尽さに対する怒りや非難、
さらには家族や知人、友人を亡くした悲しみなどの感情がふつふつとわき上がってきます。
この時期は、最初に比べてケガの危険性は低くなりますが、不衛生な環境で感染症が広がる恐れが出てきます。
こうした時にもホメオパシーのレメディは役立ちます。
恐怖や不安、絶望感のレメディ
アージ・ニット(Argentum nitricum)
理由のない恐怖や病的な恐怖心、これからどうなるのだろうという不安感
閉所恐怖症、または広所恐怖症、人と一緒にいたがるが、人ごみは嫌
コントロールを失うことを恐れる、不安感から下痢
アルセニクム(Arsenicum album)
一人になるのが不安、死や病気を恐れる、落ち着きがない、他人や周囲に対して支配的
真夜中以降に不安感が強くなる
ジェルセミウム(Gelsemium)
不安に衰弱感と震えが伴う、膝が震えて立つ時に支えが必要、瞼が重い
ボーッとする、一人になりたがる
ストラモニウム(Stramonium)
ショックの後に現れる症状、襲われる、または傷つけられるかもしれないという恐怖から他人に暴力をふるう、叩く、蹴る、引っ掻く、噛む(子どもの場合は特に)
暗闇を恐れる、人と一緒に明るいところにいるとよい
*ショックやパニック、ヒステリーがまだある場合には、該当するレメディを摂ってください。
悲しみのレメディ
イグナシア(Ignatia amara)
急な悲しみに使われるレメディ、ヒステリックで行動が変わりやすい、
怒りが突然爆発し相手を言い負かそうとする、一人になると泣く、
痙攣するような泣き方、クヨクヨしてため息をつく、ノドに塊のあるような感覚
食欲が落ちる
フォス・アシッド(Phosphoric acid)
悲しみによって無関心、無気力、身体的な衰弱、反応が遅い、一人になりたがり、
苦しみを表さない、エネルギー不足、疲労困憊、怒り
カモミラ(Chamomilla)
強情な怒り、何をどうしても満足しない、不満、喜ばすことができない、
極度に敏感、小さな傷でも痛みに耐えられない
ヌクス・ボミカ(Nux vomica)
イライラしがち、我慢できない、話しを中断させられたり答えを強要されると怒る、
ペースが遅い人に苛立つ、刺激物やアルコールを過剰摂取
スタフィサグリア(Staphysagria)
怒りを感じても表現しない、バカにされたと思って腹を立てる、災害時や戦時のレイプ被害者に
感染した傷、おでき、膿瘍(はれもの)のレメディ
かつて、兵士やロンドン警察では傷口の感染からおできや膿瘍ができるのを防ぐのにホメオパシーの”火薬のレメディ”を使っていたそうです。
今でも火薬のレメディは傷口の感染予防に使うことが出来ます。
アンスラシナム(Anthracinum)
激しい焼けるような痛み、不快臭のある分泌物、黒色または青色の水疱、死への恐れ、
衰弱していてとてもノドが渇いているのに飲み込むのが困難
アルセニクム(Arsenicum album)
焼けるような痛みだが温めると楽になる、不安が強く落ち着きが亡い、寒がり
ノドが渇くがチビチビと飲む
ヘパ・サルフ(Hepar sulphuris)
トゲが刺さったような痛み、膿がある、寒さや隙間風に敏感、温かくすると楽になる、
古いチーズのような臭い
パイロジェン(Pyrogenium)
不快臭のある傷、高熱が出て脈が遅い、または低い熱で早い脈、疲れているが落ち着きが亡い、打ち身のような感じ
シリカ(Silica)
膿が出てもよくならない膿瘍、トゲが刺さったような痛み、寒気があり寒さ(冷たいもの)で悪化する
動物の咬み傷、虫刺されのレメディ
災害時には、ヘビなどの動物が生息地を離れて思いも寄らないところにいることがあります。
災害で動物も気持ちが動転するのか、人間に危害を及ぼすことがよくあります。
下記は動物の咬み傷や虫さされに使えるレメディです。
アコナイト(Aconite)
動物に噛まれたり虫に刺された後に起こる急な激しい症状に、落ち着きがない、
不安、死ぬのではないかという恐怖、激しいノドの渇き
エイピス(Apis mellifica)
刺されたところが熱を帯びて腫れる、白色や赤に変色する、チクチクする痛みは冷たいものを当てると楽になる
ラケシス(Lachesis muta)
噛まれたところが熱くなり暗赤色か青紫色に見える、蜘蛛の咬み傷によい
リーダム(Ledum palustre)
動物の咬み傷、虫刺され、刺し傷によいレメディ、傷口が腫れて冷たくなり変色する、
冷たいものを当てるとよくなる
カンサリス(Cantharis)
スズメバチのような虫に刺された後の激しい焼けるような痛みに
[目安となる使い方]
レメディを摂る頻度や間隔は、症状の激しさとレメディへの反応によって違ってきます。
最初は5分間隔で摂り、よくなってきたら間隔を開けて数時間毎に摂るようにするとよいでしょう。
6C、12C、30Cのポーテンシーは回数を多くし、200Cという高いポーテンシーならより少ない回数にします。
大切なのはポーテンシーよりも適切なレメディかどうかです。
でも、もしも合っていないレメディを摂っても副作用はなく、中毒性もないので安心です。
昨日も書きましたが、ふだんから使っていると緊急時の対応が楽になります。
ぜひ、ふだんの生活にホメオパシーを取り入れてみてください!
レメディの使い方を「レメディ勉強会」で学んでいます。
日本での「レメディ勉強会」
日時:8月17日(水)10:30〜12:30
場所:おうちサロンhananoko
日時:8月20日(土)10:00〜12:00
場所:まなびやコトノハ
テーマ:「子どもの熱のレメディ」
シンガポールでの「ホメオパシー&フラワーエッセンスお話し会」は下記の予定です。
ホメオパシーやフラワーエッセンスにご関心のある方、使ってみたいという方はぜひご参加ください。そして、気になることをご質問くださいね。
日時:8月9日(火)10:30〜12:30
会場:Real Food Cafe @110 Killiney Road
参加費:$30
ホメオパシー&フラワーエッセンスによるカウンセリング(健康相談)
ホメオパシー&フラワーエッセンスによるマタニティケア
ホメオパシー&フラワーエッセンスによるペットケア
■初めての方に■
ホメオパシー基本レメディ勉強会
フラワーエッセンス講座
フラワーエッセンス・アドバンス講座