最近、巷で「ブレークスルー感染」という言葉をよく聞きます。
「ブレイクスルー感染」とは、ワクチン接種を完了した人がコロナに感染したことを指します。
先日、入院患者の2割が亡くなるという大規模クラスターが起きた沖縄のうるま記念病院では、感染した職員の約9割はワクチン接種を2回済ませていたと報じられているので、
これなど典型的な「ブレイクスルー感染」と言えます。
ワクチン接種が先行したアメリカでは「ブレイクスルー感染」はどうなっているのか気になるところですが、
それに関する興味深い記事がありました。
「ワクチンの限界」に直面するアメリカで「衝撃のデータ」が続々出てきた…!
「ワクチン頼み」だけではもう限界だ
「ワクチン大国」アメリカが直面している現実
ワクチン頼みにしている発言がやたら目につく菅義偉首相。
緊急事態宣言を延長すると発表した記者会見でも「9月末には、6割近くの方が2回のワクチン接種を終え、現在のアメリカやイギリス並みに近づく見通しだ」とワクチン頼みの楽観論をポーカーフェイスで滔々と述べた。
ワクチン接種が先進国の中でも遅れている日本でデルタ株が猛威をふるう中、菅首相にとっては「ワクチン様、様」なのだろう。
もちろん、ワクチン接種は重要だ。接種率が低く、新規感染者数が2万5000人を超えて感染爆発が起きている日本ではワクチン接種は急務である。
しかし、同時に思う。感染予防対策が常に後手後手になっている菅政権は、そろそろ、次のステップにも目を向けるべき時ではないか、と。
そう考えるのは、ワクチンを頼みにするだけでは、もはや感染予防できなくなっている状況がアメリカで生じているからだ。
LA「新規感染者の4人に1人」がワクチン接種者
筆者は、前稿で、全米でリバウンドが起きている状況について書いた(『アメリカで「ワクチン接種」した私が、いま一番不安になっている「驚くべき現実」』)が、その後も、感染の再拡大は続いており、アメリカの1日の新規感染者数(7日間平均)は14万件超。米国立衛生研究所・所長のフランシス・コリンズ氏はこんな予測まで出した。
「アメリカはまもなく、1日20万件という昨冬以来の感染件数に達するだろう」
増加の原因としては、大きく、感染力が強いデルタ株の感染拡大と制限の緩和による人々の活動の活発化の2点が指摘されているが、いま懸念すべきは、デルタ株の感染拡大とともに、ワクチン接種を完了しても再び感染するブレイクスルー感染の報告が増加していることだ。
このことは、数字から明らかだ。
カリフォルニア州ロサンゼルス郡の場合、7月1日から16日の間の同郡での新規感染件数は1万3598件。そのうち、約26%に当たる3592件がブレイクスルー感染だった。
また、ロサンゼルス郡では、新規感染者中、ブレイクスルー感染した人々が占める割合も増加している。3月、その割合は新規感染者の2%だったが、6月には20%に増加、90%以上の感染がデルタ株に置き換わった7月終わりには、その割合は30%にまで高まった。8月終わりの現時点では、その割合はさらに高まっていることだろう。
CDCの「衝撃のデータ」
米マサチューセッツ州バーンステーブル郡では、もっと、衝撃的な数字が出た。
CDC(米疾病対策センター)の発表によると、7月6日〜7月25日の間に同郡で陽性となった469の検体の約4分の3(74%)に当たる346がすでにワクチン接種を完了した人々の検体だったのである。
(赤字筆者)
稀にしか起きないと言われているブレイクスルー感染だが、これらの数字を見ると、本当に稀なのかという疑問が生じる。後編記事(『「ワクチン大国」アメリカでいま本当に起きている「ブレイクスルー感染」の恐ろしい現実』)ではアメリカで広がるブレイクスルー感染のさらなる詳細な実態や病状、さらには今後の見通しなどについてみていこう。
後編記事では、ブレイクスルー感染は決して稀ではないこと、またワクチンの有効性に疑いが持たれること、それとともに感染予防対策をワクチンだけに頼らないようになってきていることなどが記されています。
ご関心のある方はぜひ後編記事も読んでみてください。
赤字部分に陽性者の74%がワクチン接種者だったとありますが、同じくワクチン接種先行国のイスラエルでも6月のコロナ入院患者の74%がワクチン接種済みでした。
数字の一致は単なる偶然かもしれませんが、74%というのは決して低い数字ではありませんね。
また、”74%”ではありませんが、イギリスの政府当局(イングランド公衆衛生庁)のデータはこうなっています。
イギリスのワクチン接種率も高く、全体の約7割が接種しています。
上のグラフを文字にすると、
入院患者数に占める割合(50歳以上)
ワクチンを二度接種 58%
ワクチンを一度接種 10%
ワクチン未接種 31%
死者に占める割合(50歳以上)
ワクチンを二度接種 61%
ワクチンを一度接種 9%
ワクチン未接種 30%
こうした数字をどう考えたものか…
A. ワクチンの効果が低減したと考えて、ブースター(追加)接種を受ける
B. ワクチンに頼らない方法で免疫を高める
AとB、どちらを選択するかはもちろん人それぞれですが、
スウェーデンのワクチン研究者のマティ・セルバーグ (Matti Sällberg)教授は「ワクチンを5回接種すれば、長い免疫が得られるだろう」と主張し、
アメリカCDCのファウチ博士は「5ヶ月毎にワクチンを接種せよ」と言っているそうです。
どちらもワクチン好きな方におススメしたい方法です。
さて、イスラエルで先日、大変興味深い調査結果が報告されました。
「以前コロナに《自然感染》して治った人と比較して、ワクチン接種者は、デルタ株に対して、感染率で 13倍高く、症候性コロナを発症する確率が 27倍高く、入院率は 8倍高かった」
というものです。
これは8月25日にmedRxivに掲載されたもので、世界で最もワクチン接種率の高い国の一つであるイスラエルで実施されたもので、人口の約26%に当たる約250万人のイスラエル人が登録しているMaccabi Healthcare Servicesのデータを用いています。
自然感染した人とワクチン接種者の比較調査は、これまでなかったので、とても貴重な調査結果です。
科学誌Science誌もこの調査を取り上げています。
イスラエルの大規模な研究によると、SARS-CoV-2 感染後に発生する自然の免疫保護は、ファイザー社ワクチンの 2回接種よりもコロナウイルスのデルタ変異体に対する保護のかなり多くを提供することがわかった。
発表されたデータは、かつて SARS-CoV-2 に自然感染した人たちは、ワクチン接種を受けた人たちよりもデルタ株に感染したり、デルタ株により症状を発症したり、深刻な状態で入院したりする可能性がはるかに低いことを示した。(Science 2021/08/26)
またScience誌が行った、3万2,000人以上の医療関係者を対象としたある分析では、
「症状のあるCOVIDを発症するリスクは、ワクチン接種者では27倍、入院のリスクは8倍であった」
と報じています。
要は、
「ワクチンを接種すると、デルタ株からの保護が弱くなる」
言い換えると、
「より感染しやすくなる」ようです。
また、イスラエルのデータでは、重症化率も接種者で非常に高くなっているので、入院、重症などを含めて、接種者がほとんどになるのではないでしょうか。
日本も”追いつけ追い越せ”とばかりに、接種率をあげようと躍起になっています。
ワクチン接種を済ませた人がわたしの周囲でも増えてきました。
それでも、まだ”どうしようか?”と迷っている方がいらしたら、こういう調査結果があることをぜひ知っていただきたいです。
♪これからの予定♪
「ホメオパシーお話し会」
【日時】9月14日火曜日 10:00〜12:00
【会場】アサバアートスクエア
【内容】
今月は「新型コロナにかかりにくい身体作り」がテーマです。
ワクチン接種だけが予防ではありません。
接種しなくても予防は可能です。
ベストな予防は何をすればよいのか?
についてお話しさせていただきます。
お気軽にどうぞ!
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