テミンが入院して翌日は
仕事を休んだ
1日中俺が一緒にいることを
テミンはすごく喜んでくれた

こんなにも俺を慕ってくれるテミン
それなのに俺は
自分の都合で寂しい思いをさせている…

すごく胸が痛むが…

チャンミンへの気持ちを捨てることは
俺には考えられない…

今は、とにかく
テミンの怪我が落ち着くことだけ
考えようと思った

とりあえず
翌々日からは、テミンの病室に寝泊まりして
そこから仕事に通うことにした

それをチャンミンに連絡を入れて
一旦家に戻ると
リビングのテーブルには
俺の着替えが入ったバッグが置かれていた

チャンミンらしい気遣いに
胸が熱くなった

そして…その横に手紙があるのに気づいた

『ユノさん    僕のことは心配しないで
   テミンのことだけ考えて
   そばについててあげて下さい』

それだけ書かれた手紙

昨日の電話でのチャンミンの寂し気な声
それを思い出すと
どんな気持ちでこの手紙を
書いてくれたのだろうと
すまない気持ちになった

本当は、俺に聞きたい事
言いたい事…
いろいろあるはずなのに
テミンのことだけ考えようと
してくれるその姿が
愛おしくてたまらない…

俺は同じ便箋を使って
チャンミンに手紙を書いた

『テミンが退院したら必ず戻る
    だから、それまでか
    寂しいだろうが我慢して
    待っててくれるか?』

その手紙を
俺宛に置かれていた手紙と
同じ場所にそっと置いた…

今はチャンミンに
これくらいしかしてやれない…

だけど、俺は必ず
チャンミンもテミンも
幸せに出来るように頑張って考える

「だから、もう少しだけ
    待ってて欲しい….」

俺は、ここにはいない
チャンミンに向かって
そう呟いて部屋を後にした…