昨日、日本金銭機械(6418)が2013年3月期決算を発表。
事前に上方修正された数字を上回る決算となった。
今期は16%増収、41%営業増益、EPS53.37円の会社側予想を発表した。
前期に為替差益が4.2億円出たことで経常利益のハードルが高く、今期は経常利益5.3%増とEPS成長率が鈍化しているように見えるが、
今期予想についてはコンサバとの見方をする。
前期好調であった北米市場は今期の好調持続。リーマンショック後の景気低迷に喘ぐ各州で、税収と雇用増を狙い、保守的な州でもカジノの建設が盛んで、
特に競馬やドッグレース場と併設したレーストラックカジノや日本のパチンコ店に近いVLTパーラーと呼ばれるカジノが筍的に出来ているようです。
また、2010年春からスタートしたシンガポールでもカジノは人気で、まだ2つしか施設がないにも拘わらず、ラスベガスと肩を並べるほどの規模に成長。
景気好調なフィリピンやウォン高で景気低迷の韓国が今年からカジノに力を入れていく方向です。
アジアので一大カジノ拠点のマカオでは95%程度がテーブルゲームでスロットマシン需要が低く、参入の余地が限られていたが、今年一部のカジノで
トライアルで当社の機械が入ったスロットマシンが置かれ始めています。
国内では2019年(オリンピックの1年前)からスタートされるとみており、当初3か所その後10か所、売上予想は5~6億円程度と保守的。
今月29日開催されるIR発案部会で一段と法案設定に動けば株価も動意付くと思われる。
今年の新100ドル札に先駆け、ユーロ圏では新5ユーロ紙幣が今月2日からお目見え。今後、10~200ユーロ紙幣と随時新札に移行される。
日本でも来年前半に5,000円札が刷新されるが、紙幣変更はサイズが変わらないとソフトウェアと一部部品の交換程度で機器の買替需要には繋がらないとして
会社は一切収益に見込んでいない。
見込んでいるのは消費税変更需要のみ、OEM先へのユニット供給の増加を期待している。
国内のパチンコホール向けが徐々に低迷するが、流通向けのOEMが好調とオフセットできる見通し。
為替もフォローで1円1$で1,000万、1円1ユーロ600~700万円、為替前提をドル94円、ユーロ120円に設定。