この石鹸は、今なお、紛争が止まないシリアの人々の暮らしを支える事が出来るフェアトレード,ロングセラー商品です。

アレッポの石鹸・ライト 180g 540円
http://miyakeshoten.shop-pro.jp/?pid=100524354
アレッポの石鹸・レギュラー 680円
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アレッポの石鹸・エキストラ40 972円
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「アレッポの石鹸(せっけん)」を作っているシリア・アレッポ地方にあるアデル・ファンサ社は、昔ながらの伝統を守りながら品質にこだわり続けてきた、300年の歴史を持つ老舗メーカーです。
「アレッポの石鹸」は、石けん発祥の地と言われ、5千年以上の伝統を持つ地中海地方で作られた無添加天然石鹸。
原料のオイルは、地中海地方原産の無農薬栽培のオリーブオイルとローレルオイルで、添加物や香料は一切使われていません。
「アレッポの石鹸」はシャンプー、洗顔、ボディ洗いなど全身に使用していただけます。お肌や髪がしっとり、柔らかく。。その秘密は。。

<アレッポの石鹸の成分>
・オリーブオイル…アレッポの北に広がるオリーブの木々達は昔ながらの栽培法で無農薬で作られています。このオイルはとても深い緑色をしています。
オリーブオイルは、人の肌の脂質とよく似た組成をもつオレイン酸を多く含んでいて、そのため、汚れを落としつつ、洗い上がりのお肌になめらかな潤いを残してくれます。

・ローレルオイル…地中海地方では聖なる植物と呼ばれ、山地に自生する月桂樹の実から得られる、シリアでも非常に貴重なオイルです。月桂樹には高い殺菌効果、消臭効果があります。

・石鹸素地…石鹸製造において苛性ソーダ(水酸化ナトリウム)は、現代の石鹸製造において必須のもので、 あらゆる石鹸に使用されているものです。

オイルに苛性ソーダを混ぜると化学反応(けん化)を起こし、 脂肪酸ナトリウム(石鹸素地)とグリセリン(天然保湿成分)が出来ます。
苛性ソーダですが、この「けん化」の時点で元々の油脂が化学反応で石けんという“別もの”に変わり、数ヶ月から2年の乾燥熟成の期間を経る事で石けんへの残留は殆どありません。
※固形石鹸の成分表示には通常「苛性ソーダ」と文字はなく、「石鹸素地」または「脂肪酸ナトリウム」と記してあります。

アレッポの石鹸の種類の違いはオイルの比率で、製法は同じです。
ライト:オリーブオイル98% ローレルオイル2%含有 約180g 
ノーマル:オリーブオイル90% ローレルオイル10%含有 約200g
エキストラ40:オリーブオイル60% ローレルオイル40%以上 約180g
となっております。
シリアではエキストラ40は販売していなくて、日本のためにわざわざ貴重なローレル油を40%も配合してもらった特注品です。高価なだけでなく、非常に難しい製法だそうです。

<地中海沿岸に紀元前から伝わる「釜焚き製法」>
「アレッポの石鹸」の材料となるオリーブは毎年、秋に収穫され、現地ではオリーブオイルより更に高級品であるローレル(月桂樹)と共にシリアやトルコなどで自生する実を使用して抽出されます。
石けん造りの釜焚きは一年に一回、冬にしか行われません。
「アレッポの石鹸」は、まず、オリーブオイルと苛性ソーダを混ぜて加熱・冷却を繰り返し、3日目にローレルオイルを加えます。
3昼夜、釜で焚き、じっくりと職人さんによって練り上げられて作られます。
火加減や火を落とすタイミングも含めて、長年の経験と知識と感が必要とされる職人芸ですね。
お父さんのファンサさんは現在息子のタラールさんに社長を任せていますが、オイルの吟味・選別から釜炊きにも必ず立ち会い、味見をするそうです。

彼が釜の中の石鹸を口に含んだ瞬間、まわりに緊張感が走ります。
良質な石鹸作りの秘訣を伺うと、「(原料)油の見分けと、クッキング(味を確かめる事)それに熟成だよ」と答えます。勿論、完全無添加だから出来る事ですね。
煮詰まったら床に薄紙を敷き、流し込んだら表面をならし、約1週間かけてゆっくりと固めていきます。固まったら人の手で丁寧に石鹸に切れ目を入れられて行きます。
そして、1つ1つに「アレッポの石鹸」の刻印を入れていきます。

「アレッポの石鹸」の刻印に書かれている文字は
オリーブオイルソープ
アデル ファンサ
石鹸工場と国の許可番号
ハラブ
(アレッポのアラビア語)
の意味だそうですよ。

ひとつひとつ積み重ねられ、自然乾燥します。最初は緑色の表面が徐々にアメ色に変化して行き、より堅く使いやすい石鹸になっていきます。そして、1~2年熟成されてから出荷されます。(ちなみに普通の石鹸は熟成期間は長くても1ヵ月半程度です)

石鹸の熟成度合いは職人さんがなめたり、臭いをかいだりして見極めます。
石鹸が若くて苛性ソーダがまだ残っていると舌がピリピリするそうです。
厳しい目を持つ、石鹸職人さんが長年培われて来たその技術を支えているのです。
熟成が進むにつれて余分な水分がとび、石鹸の身が引き締まってきて減り具合も溶け方もかなり少なくなります。

肌あたりの柔らかさもどんどん良くなっていき、丁度フルーツの食べ頃のように石鹸にも一番おいしい使い頃があるそうです。
その手間と年月が「アレッポの石鹸」のあの美しい鮮やかなオリーブ色の緑を守るようにして出来るアメ色との層になり完成です。
乾燥した空気のもとで熟成されていくこの製法は、地中海からの風と、砂漠の熱風が出会う、この地方独特の気候だからこそできることなのです。



《シリアの今と「アレッポの石けん」》
1986年にアレッポ市街は世界遺産に登録される美しいシリアの古都でした。
観光地だったアレッポの内戦前を知る人は言います。今まで訪れた国の中で一番美しく、人々は優しく、ここなら移住しても良いかなと思ったそうです。この国の人々は本当に心優しく、そのため却ってさまざな権力者たちの横行に振り回されてしまったのではないかと。

中東シリアでの、アサド政権と反体制派の武力衝突が勃発したのは2011年3月。
4年経った今現在も、国内紛争に国際的な様々な要因が複雑に絡み、騒乱は続いています。
20万人以上の人々の命を奪い400万人以上が難民となり周辺国へ流出している状況です。
国内で家を失った人は、紛争前の人口の半分の1千万人に迫っています。

「アレッポの石鹸」の大切なオリーブが収穫される時期に、アレッポを巡るアサド政権と反体制派との戦闘も激しくなりました。
発変電所、水道施設、病院や学校、歴史的建造物、市場など市民生活に直結する施設が跡形もなく破壊され廃墟となりました。
アサド政権は複数回に渡り化学兵器も使用したともされており、紛争はシリアに暮らす沢山の人々の生活や命を奪いました。そして、「アレッポの石鹸」のアデル・ファンサ社も壊滅的な被害を受けました。。
アレッポの石鹸はその後、生産量が激減し、購入ができない時期もありましたが、現在は一昨年より、地中海側の戦闘の無い地域へ工場を移設をし、なんとか製造を再開されているようです。

※なお、「アレッポの石鹸」を安心してご利用頂くため、石鹸メーカー、日本仕入ご担当の方が一丸となって安全製造と安全輸送に努めていらっしゃいます。
「アレッポの石鹸」は以前より少し値上がりしたのですが、これは工場の移設費や騒乱による原材料高騰に伴うものです。
シリアは隣国のトルコやヨルダンに比べると、派手な遺跡や名産品もありませんが、アレッポの石鹸のように素朴にいい物がたくさんあったそうです。そんな「アレッポの石鹸」の様に素朴で心は豊かな優しい人々の身に起こった事を思うと涙が止まりませんでした。

『STOP KILLING in SYRIA』

シリアへの武器の販売や搬入ではなく、人道的にシリアの紛争を止める事。「アレッポの石鹸」はシリアの人々の人道的支援に繋がります。。
下記は現地のアレッポの石鹸の製造工程の動画です。


by izumi


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