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夏休みに突入して、約1週間。
長期休暇だからこそ、ペースを乱さずに規則正しい生活を心掛けたいですよね。

特に自閉症児は、目に見えない時間の概念が掴みにくいことや、
睡眠障害を併発している場合が多く、
休日だからといって自由に過ごさせすぎたり、日常のペースを崩してしまうと、
あっという間に、昼夜逆転の生活になってしまいます。

登校や、登園といった、時間に縛られることがない長期休暇こそ、
保護者がしっかりと生活時間を管理するのが望ましいことです。
ダラダラ過ごしていると、普段の生活に戻すことさえも困難になってしまいます。

「わぁ、耳が痛いわ~(^o^;) 」と、思われた方、注目です☆(o^-')b
↓ ↓
自閉症児は「ルーティンを得意としている」と言われています。
その障がい特徴を活かして、家庭生活にも様々な活動を織り込んで、
メリハリのある 楽しい、そして実りある夏休みを過ごしましょうp(^-^)q


では、そのルーティンとは?
簡単に言えば「毎日決まった時間に、同じことをする習慣」のことです。
ルーティーン、ルーチン、決まりきった行動。日々の作業。ルーティンワーク。
色々な言い方がありますが、このような生活が自閉症者には適している、
安定した生活を送れると言われています。

これは、自閉症者が几帳面であるとか、
規則正しいことが好き、
という理由が由来しているわけではありません。
それらは、個々の性格や障がいのタイプによっても異なりますので、
一概には言い切れません。

自閉症者にとっては「毎日、決まった時間に、同じ行動をする」
という一連の流れが、日々見通しを持つことができ、
安心して過ごせることに繋がっているからです。

一日のスケジュールを把握できている。
次に何をすればいいのかが わかっている、となれば、
気持ちの上でも安心することが出来ますし、
「次は〇〇だから、やってみよう!」と、
自ら自信を持って行動をする、ということにも繋がっていきます。

私達だって、今日は何をするべきなのかわかっていれば安心ですし、
初めて行うことや、知らないことには不安を抱きますよね。
それは、自閉症児にとっても同じこと。
ただ、時間にせよ、予定にせよ、私達よりも理解できることが少ない分、
自閉症児達の不安は更に大きいのだと思います。


お子さんの理解度によって、提示してあげるスケジュールを工夫してみてください。
重度知的障害の自閉症児である息子の場合は、
まず「その場のスケジュール」として二択から行いました。
「どっちをやりたい?」と、希望を聞くのもいいですし、
「どっちが正しいでしょうか?」と、正答を選択させる訓練にもなります。

そこから徐々に広げていき、
「今行うことのスケジュール」← 「朝の支度」や「歯磨き」等の順序を提示
「デイ(1日の)スケジュール」「週間スケジュール」
「月間スケジュール」「年間スケジュール」と展開した今では、
すっかりカレンダーボーイです。←過去現在未来のカレンダーを暗記している人

スケジュールがわかるようになれば、手順書もわかってきます。
視覚支援グッズとしての手順書さえあれば、
工作や玩具の遊び方、料理・掃除などのお手伝い等まで、
様々な活動へ挑戦してみることが可能になっていきます。

一度やったことがあるものには、見通しが持てますから、
お子さんが「自分でやってみよう!」という、
意欲の芽生えにもなりますし、何かが出来るようになる度に、
お母さんは喜びを感じ、介助する内容も徐々に軽減されていくと思います。




2015724ルーティン 




ただ、気をつけて頂きたいのは、
「見通しが持てればいいのだろう」と、
子供が嫌がるような活動を、
無理矢理スケジュールに組み込むことは望ましくありません。
それでは、大人側の都合を押し付けがちになってしまい、
自閉症児が自らスケジュールを確認して、自発的な活動を行うことに発展していかなくなってしまいます。

また、ルーティン化されている活動だからといっても、
自閉症児だって、やりたくない時や、気乗りしない日があります。

自閉症という障がいを抱えてはいても、私達と同じように感情を持った人間です。
楽しくないスケジュールでは、気乗りしないのも当然です。
自閉症児が見通しを持って、いきいきと活動出来るように、
ルーティンの中にも、楽しみを織り込んであげるのも一手です。
例えば、曜日によって活動を入れ替える、
或いはパパがお休みの日には、特別なイベントを入れる等、
子供の好みや、ご家族のご都合に合わせて工夫を凝らすことで、
自閉症児の数だけ、オリジナルの楽しいスケジュールが生まれると思います。

その他の注意点として、
「療育本の通りにやったのに、なんでダメなのよー?!」と、
責め立てるようなことは、返って子供の心を頑なに閉ざしてしまうだけです。
提示しているのは、自閉症児が望んで決めたものではなく、
あくまでも「大人側が用意したルーティン」だということを、
忘れずに心に留めておいてあげてください。

療育本等の情報は、あくまでも「自閉症者を理解するための知識」として取り入れ、
あとは、お子さんのタイプに適した接し方を、
お母さんが上手にカスタマイズしてあげてくださいね。

自閉症の大まかな特徴は、どんな本にでも書いてあります。
しかし「個々の特徴は十人十色」。
これも、必ずといっていいほど書いてある文言です。

「お子さんの一番の理解者は、母親であってほしい」
いつもそう願いながら、記事を書いています。


さて、お母さんの心の中にも、ピリッとした気持ちが湧いてきたでしょうか?(^-^)
通園や学校がない長期休暇は、家庭療育のチャンスです。
今しか出来ないことを、楽しみながら、子供の成長に繋げていかれるよう、
お互い頑張っていきましょうね(*^ー^)ノ♪



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