瑞季

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瑞季(みずき)です!
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【テニスの王子様】
全国大会 青学vs氷帝
この試合は、8月18日と8月19日に行われた。
そう、まさに今日、勝敗は決まったのだ。


跡部景吾
忍足侑士
向日岳人
宍戸亮
芥川慈郎
樺地崇弘
鳳長太郎
日吉若
このメンバーで挑んだ夏の大会。
ここには様々なドラマがあったのではないかと思う。

‘‘日吉若’’
向上心のある氷帝の時期部長。
私は、この人物を中心に着目してみた。

彼が関東大会に挑み、今日に至るまで。
暇があれば、是非一読していただきたい。
(私の想像が大量に入ります。苦手な方は申し訳ありませんが、ページを戻っていただけるようお願いいたします。)



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日吉は関東大会でリョーマに敗れて、自分の未熟さに絶望したはず。

一生懸命練習しても、やっぱりテニスに触れた時間の差は出てくる。
それでも頑張って練習した。
悔しいのは当たり前。

加えてその年、氷帝が県大会に進めるかは、準レギュラーの日吉に委ねられた。
そんなプレッシャーの中でも、彼は氷帝のために戦い抜いた。
だが、結果は勝てなかった。

氷帝が県大会まで進めなかったこと。
それを本当に悔やんでいたと思う。

彼はいつでもまっすぐ前を向いていた。
自分よりも優れた人がいるのなら、その人を恨むのではなく、実力で勝とうと努力していた。
そんなまっすぐな性格だからこそ、だ。
氷帝の敗北は自分のせいだ。
そう責任を感じたと思う。
無論、それは日吉のみのせいではない。
そのとき共に戦った者たちも、それは承知していたと思う。


しかし、それに立ち直れる暇もなく、3年生は引退。
それから日吉は、『氷帝の部長』になった。

彼は下剋上という言葉を座右の銘にしていた。
だが、自分が氷帝の部長になったことをあまり嬉しく思っていなかったのではないだろうか?
部長になったことが嫌という訳ではない。
しかし、元を辿れば、だ。
自分が今、部長という存在でここに立っている理由は何だ?
3年生が引退してしまったのは何故だ?
ずっとなりたかった地位に立ったのに、今自分は何故こんなにも、苦しいんだ。

そして彼は、一つの答えに辿り着いた。
そうだ、全部、自分のせいじゃないのか…?

そんなことはないのだ。決して。

だが、皆さんがこの状況に陥ったとしたら、どう思うだろうか?
自分は敗者。
チームから全ての希望を託されたのに。
それなのに、自分がこのチームのトップになる。
周りからはどう思われるのだろう。
「関東大会止まりになったのはこいつのせいなのに、ノコノコと部長なんてするな。」
そんなことを考えたら、普通はまともに居ても立ってもいられない。
思わず思考がマイナスに傾いてしまうだろう。


そもそも、あの跡部さんの次の部長。
それが、自分で務まるのか。
自分にはあんなカリスマ性が存在しない。
氷帝コールを巻き起こし、コートを歓声に包ませる。
今の自分に…できるのだろうか。
200人の部員を、指パッチン一つで束ねるような人には、とうていなれないのではないか。
不安でしかなかったはずだ。

しかし日吉若という人物は、任されたことを簡単に放るような人物ではない。
心にモヤを抱えながら、氷帝を支えていたのだろう。

あの日が来るまでは。


そんな日吉の耳に、ある報せが入ってきた。
氷帝が、開催地枠という形で県大会で再び戦える。

日吉は喜んだ。彼らは喜んだ。

それと共に、もう一つの感情が浮かんだ。
跡部部長が帰ってくる。
共に戦った元レギュラー陣が帰ってくる。
ずっと氷帝を支えていた、彼らが。

日吉は言い知れぬ安心を感じたのではないだろうか?
日々のプレッシャーに押し潰されそうになっていた。

「こんなとき、跡部さんなら…」
こんな言葉が、度々頭をよぎった。

しかし暫くは、そんな不安を最小限にして部活にとりくめる。
そう思ったのかもしれない。

だが、彼はあの跡部が認めた男。
そんな日吉はきっと、こうも思っただろう。
自分は部長になる男だ。
跡部さんに頼りきってはいけない。
なら、自分が今集中しなければいけないことは一つ。
‘‘テニスでカリを返す’’

一度は敗北してしまった自分。
だが、それを上書きするために、次は必ず勝つのだ。

プライドの高い日吉だが、そのために跡部に言った言葉。
それがこの言葉だったのではないだろうか?



「俺達はどんな形だろうと、全国に行って奴らにカリを返したい」(※28巻 Genius242参照)





そこからの彼らは、今まで以上に練習の日々を詰んだ。


そして迎えた、8月18日。
日吉は向日岳人とダブルスを組むことになった。
元はシングルス向きの選手である彼は、正直不満はあったかと思う。
だが、それでも構わない。
自分が試合に出て、青学にカリを返すことができるのなら。

チームのため、氷帝のために、
必ず勝ってやる。
勝利という、硬い決意を持っていた。


しかし、物事は良い方に傾くとは限らない。

日吉と向日のダブルス2は、負けてしまったのである。

ダブルスだから敗北しても辛さはそこまでない。
そんなわけはないのだ。
日吉や氷帝含め、テニプリに登場する彼らは、個々がしっかりとした意志を持っている。

それが例えダブルスで自分のせいだけでなかったにせよ、申し訳なさとショック、そして悲しみは大きい。

それは日吉若、彼も同じだ。
関東大会のあの敗北から這い上がった。
青学に下剋上をするため、ひたすら練習した。
だがその成果は、優勝しなければ意味がないではないか。

苦しんだ。
絶対に勝つと、それが自分のけじめだと思っていたから。

辛かった。
カリを返すと誓ったのに、負けてしまったらそれは果たせない。


自分が自分に腹がたったかもしれない。
だがそれくらい、彼の決意は硬く、本物だったということだろう。


それからも仲間たちの試合は続く。
時には勝ち、時には負け。
そんな中で迎えた、最後の試合。

ここで跡部部長が勝てば、日本一に一歩近付く。
しかし、ここで越前リョーマが、
関東大会で自分を越えていった、越前リョーマが勝てば、氷帝は再びあの悲しみを味わうことになる。


彼は跡部が憧れの存在だった。
だからこそ、跡部に下剋上をしたいと思った。
日吉は跡部が必ず勝つと信じていた。

しかしそこにいたのは、必死にボールに食らいつく跡部の姿。

全てはチームのために。
自分の欲求やプライドなんて捨てていた。
跡部はカリスマ性があるだけではなく、熱い部分だってある。
それは日吉も知っていた。

だが、チームのためにここまで必死に戦う姿。
それを見て、彼はさらに憧れを感じたことだろう。
ここで彼は思ったのではないか。
跡部部長は氷帝というチームのため、プライドを、自分を捨ててまでボールに、テニスに食らいつく。

しかし、俺はなんだ?
氷帝をまとめることは大切だ。
だが、そのために自分をくずし、無理に跡部部長のようになる必要はあるのか?
チームを引っ張るために、自分を捨てる?
それは違うと気付いた。

自分は自分。
日吉若という一人の人間だ。
跡部部長は跡部部長。
跡部景吾という一人の人間だ。
個々は違う人間なのに、真似る必要はないじゃないか。
俺は俺なりのやり方で、この氷帝を築いていく。

私は、彼がこう決断した瞬間はこの時だと思っている。



全国大会青学vs氷帝。
この結果も、青学の勝利で幕を閉じた。
だがこの試合は、彼らにとって一生唯一無二のものになるだろう。
そんな気がするのだ。





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長々とお付き合いいただきありがとうございました。
氷帝というチームを、
そして日吉若という人物を、
いつまでも、愛していきたいと思います。