15日 明け方4時半。
お腹に違和感。気持ち悪い。
赤ちゃんが骨盤の方に下がってきた感覚がある。
尿もれが続き、頻繁にトイレに行く。
15日 朝5時すぎ。
旦那が大丈夫?と起きてくれた。
「お腹が変なの」というと、
「病院いくか?」と聞いてくれる。
嬉しいが子どもたちは爆睡。
起こすのはかわいそうだと思い、悩む。
今ならまだ一人でも運転していけそうだったし。
あれこれ悩んでいると、
「俺が子供たちを寝たまま車に運んでもいい。今大変なのは智子だよ」と言ってくれ、
子供たちをつれて病院へ向かうことを決意。
長男は、旦那が起こすと何と言わず、
眠い目をこすりながら念の為学校の服に着替えてくれた。
次男は、半泣きでぐずっている。でも、なんとか上着を着てくれた。
ふとみると、長男がクズる次男をおぶろうとしてくれていた。
次男は旦那が抱いて車へ。
その代わりに、ドアを開け、私がもっている荷物を全部持ってくれた。
車にのり、病院に向かう。
後部座席にのると、横に座った長男が背中やお腹をなぜてくれる。
15日 5:40
病院につく。お産の荷物を持って入る。
トイレに行くと血がでている。
あぁ、やっぱりかと思う。服を着替え、分娩室へ。
15日 6:00
まだ子宮口は3センチ。
うそん‥。。
でも、そらそうだ、
だって、まだ点滴の針痛いなとか、
痛いと叫ばないでいたいなーとか、
息をはこーとか、
そんなん思ってる余裕あるもんね。。
15日 6:30
痛い…
あーもう、唇かんたり、
髪の毛ひっぱったりして、
痛みを分散させたいよ。。。
15日 6:50
痛い、痛いよ。
足を開くことも、お尻を下に降ろすこともできない。
助産師さんがお尻を押して、
腰を強くさすってくれる。
痛い、パニックになる。
うまく息ができない。
でも、赤ちゃんもがんばってる。なんとかしないと。
「36週だと最後が開きにくいの。」と言われたとおり、
こんなに痛くてもまだ8センチ。
15日 7:05すぎ
リモートで旦那や息子たちと繋ぐ。
ホントをいうと、恥ずかしさもあった。
めっちゃ痛いから変な声もでるからお母さん怖いって言われないかな?と思った。
だけどね、覚えてないかもやけど、
こんなふうに死にそうになりながら、
必死に産んだこと、
それだけ大切なんだということを伝えたくて、
そして、旦那にも最後になるであろうお産に立ち会ってほしくて、
繋いだ。
次男の大丈夫?という不安そうな声。
長男のか細いお母さん頑張れの声。
パニックになりそうな私が、
死にたい、逃げたい、もう麻酔して忘れさせてとお産やめたい叫びたい、
そんな気持ちを、最後の一踏ん張りしようと思わせてくれた。
それでも、痛い。
足が内側に向く。
痛みでお尻が下ろせない。
「お母さんも頑張ってる。赤ちゃんも頑張ってるよ。
お尻におろして足を開いて、赤ちゃんが通れる道を作ろう。」
と声をかけられた。
そうだ、私一人が頑張ってるわけではないと一点を見つめおしりを落とし息を吐く。
15日 7:10をすぎたころ
先生が入ってきた。
「せやな、痛いな、しんどいな。」と声をかけてくれた。
痛くて意識が飛びそうなのに、陣痛でまだ現実に引きずり戻される。
痛みで暴れそうになる。痛くて痛くて手が震える。
15日7:19
ニュルッとでる感覚がしたあと、
「エケッエケッ」と鳴き声がした。
生まれた。
旦那は号泣していた。
子供たちはなにがあったのか理解するまでに少し時間がかかった。
でも、とても喜んでくれた。
そのあとは、ぼーっしていた。
胎盤がでても、自然に避けたところを縫ってもらっても、
もう、ぼーっとするしかない。力もない。
子供たちはというと、
長男は7:35に登校班に集合し学校へ、
次男は家で休暇をとってくれた旦那がみてくれた。
あとから聞いた話によると、
長男は、号泣する旦那に「大丈夫。」と励ましたそう。
胸を触るとバクバクしていたので「無理するなよ?」と声をかけると、
「お父さんもお母さんも大変だから、頑張るよ」と言ってくれたそう。
普段、弟にやられてばかりたし、優柔不断だし、
よく泣くからもっと強くなれと思っていた。
でも違うだね。
優しく芯のある強さをもつたくましい子なんだね。
次男は、天真爛漫で無鉄砲だと思ってた。
だけど、私がいないとなると、
ちゃんと一人でご飯を食べ、おりこうにしているらしい。
今朝は私がいないと泣いてしまったらしいが、
それ以外は、おひさまみたいなまん丸な顔でニコニコしている。
みんないい子に育っていてよかった。愛おしい、早く逢いたいと思った。
長男次男を可愛くすてきな子たちだと改めて感じ、
抱きしめたいと強く思えたのは、、、
出産して出てきたばかりのわが子をみて、
泣いてる声もなにもかも可愛くて可愛くて笑ってしまうのは、、、
年を重ねたからだろうか??
もう出産はしたくないけど(笑)
子供たちが可愛くて愛おしくて、たまらないと感じたのでした。
そして、もちろん、旦那にも感謝しかない。
仕事を調整し何度も休んでくれ、家族を支えてくれている。
一人で頑張らせてごめんと言ってくれつつ、
私を大切にしてくれている。
洗い物、洗濯、掃除、ご飯。
できることはなんでも協力してくれる。
家事も仕事もホントに大変だと思うのに、
笑ってこなしてくれる。
ありがとう。
お産は確かに私にしかできないことやけど、
一緒に育て支えてくれて本当にありがとう。