5限にきみと待ち合わせ

アクティブスクエア大東で、九曜社公演のバタバタコメディを観てきました。

あいにくのお天気でしたが自転車で。
時々はこの辺りまで足を延ばしてジョギングしているくらいの距離(約10キロ)なので。

ここは元学校。

その教室の一室を利用してのお芝居。
前回ここで観た「スクールアフタースクール」は、青春時代を思い出して、こんなことあったよね、こんなことしたよね!という
そんな笑いの中にホッコリとさせてもらえるようなそんな話しでした。

今回は、

人は絶えず何かを選択しながら生きています。
朝起きてから、
いえ、
起きるか?もう少し寝てようか?
朝ご飯は、抜くのか?ご飯にする?それともパンにする?

出掛ける服はどんな組み合わせにする?シックにしようか?少し派手にしてみようか?靴は?

そんな感じで起きてから寝るまでずっと選択しながら生きています。

もし、本来起きた自分が、起きずにもう少し寝ていたとしたら
きっと違う未来が繰り広げられたはずです。

選択によって無限に広がる世界。もし、そのパラレルワールドを行き来出来るとしたら…。

そんな
パラレルワールドを行き来出来るアプリを開発してしまった、他の世界から来た隣のクラスの天才の彼女、西山みのり(世良和恵)

主人公ナツミ(サン=シュイ)を中心に、西山さんとあちらの世界こちらの世界へと
少しシンミリな話しを混ぜながら
ドタバタが繰り広げられます。


もちろん、こういう話しでは、「ドッペルゲンガーと出会うとこの世界が消えてしまう」というような設定もあり、
教室の前の扉、後ろの扉、廊下を使って、いくつかの世界の自分を演じる形になっていました。

出演者さんたちの公演前のXでのポストされた画像を見て
なぜ同じ役者さんが色々な制服を着ているのか?という疑問を持っていたのですが

本日その謎は解けました。

何度も何度も別の世界への移動、こちらからは見えない廊下、見てみたかったなぁ(笑)


九曜社さんのお芝居では、ひとりひとりのの個性が引き立つような話しが多いと思うのですが

今回の中では生徒会長(橋村嘉ト)が
バタバタコメディで、バラバラになりがちな話しの中でも、笑いをとりながらも上手く流れを作るよい演技だったように感じます。

主人公のナツミのお姉さん(猫柳るか)、優しそうで少しホッコリ感があり可愛かったなぁ、うん。

別世界を行き来するために誇張で幅をもたせたのは後輩の彼女(篠原佳月)
今の世界では可愛い後輩の彼女ですが、荒廃の世界で生きる彼女は、昭和のスケ○ンそのもの、手にチェーンを持ち(昭和に長く生きましたが見たことありません)長いスカートに髪はロングのパーマ。
迫力という面では、こんな感じなのであまりでしたがギャップとしては充分でしたね。

主人公の彼氏役の和泉有真さんも、荒廃の世界のヤン○―、見るからのヲタク、趣味の悪い彼氏(笑)役色々大変そうでした。

そしてもっと凄かったのが、先生役のシバサキユウ子さん。
この写真からは全く想像出来ないんですが
アイドル役をやったり、天使と悪魔に心を動かす役をやったり、ほぼ真面目な所が無し。
写真の雰囲気も全く無し。
笑わせていただきました。

ちょっとここで
もちろん笑える部分も多くあり
バタバタコメディなので‥、なのですが
あと少しシンミリな部分、普通の芝居で魅せる部分があれば、もっと大きな笑いが起こったように思うんです。そこが少し残念に思えて。

それでも楽しい舞台鑑賞となったのは間違いない。

そして、またこの人が他の舞台でどんな役を演じるのだろうかと思わせてくれる役者さんが増えました。

他の世界に憧れることもあるだろう
でも、今生きているこの世界で
悔いのないように精一杯に生きてみる
そういうことを言われている気がした。

あっ、猿人のこと忘れてた。