(1からのつづき)


離脱症状で受診すると全般性不安障害という診断

私は断薬による離脱症状だと思ったものの、念のため、大きな病院の心療内科を受診すると、「全般性不安障害」と診断されました。



薬が切れると出る症状が恐ろしくて、薬をやめることもできなくなりました。

ただ、就寝前に一錠ずつ飲んでいたセロクエルとレンドルミンは、胃が受け付けなくなったので、セロクエルは1/2にして、レンドルミンはなし。それでも胃痛がひどいので、昨日からセロクエル1/4にして飲み始めたところ、バケツ一杯分くらいありそうなひどい寝汗をかき、頻脈で心臓が痛かったです。



また、自律神経もボロボロになってしまいました。子宮筋腫がこの1年で急に大きくなった(ダチョウの卵大から赤ちゃんの頭大)ことや、目が急に悪くなったことも、薬のせいなのでは?と感じています。



幸い、今の主治医は離脱症状だと認めてくれて、断薬できるように協力してくれていますが、断薬、減薬で恐ろしい頻脈になり、そうすると心臓に負担がかかるので、断薬は難しいように感じて、凹んでいます。

一度やめた薬を再開すると、以前と同じにはいかないもので、副作用も強く出て困っています。このまま働けなくなって、ひとり暮らしなのに廃人になるのでは? という恐怖と戦いながら、なんとかパートを続けている状態です。



必要のない薬を飲み続けたせいで、手術が必要な慢性裂肛になり、胃腸炎になり、本当の精神病になってしまい、体重は5キロ痩せて、ふとももにまでシワが寄っています。急激に痩せたことで、顔も老けて醜くなりました。身長は166cmあるのに、現在の体重は39キロです。

心療内科の薬はどれも、離脱症状、体の震え、便秘、吐き気、胃痛など副作用も強いので、安易に飲むべきではありません。

軽いストレス程度で、これから心療内科にかかろうとする人には、「絶対に行ってはいけない」と伝えたいです。

心療内科を受診する前の私に戻りたい。薬物中毒になる前の自分に戻りたい。「正常」だと言いながら、劇薬を処方した心療内科を訴えたいくらいです。

それでも私も、少しずつ薬を減らして、絶対に、1年前の自分を取り戻せるよう、がんばります。」




抗精神病薬+抗パ剤

 たった1年でここまで健康を損なってしまうとは、この心療内科の医師のやったことは一体何だったのでしょう。


抗精神病薬と抗パ剤について、以前、エントリーで取り上げたことがあります。

http://ameblo.jp/momo-kako/entry-10611351813.html

 論文を紹介したものですが、抗精神病薬と抗パ剤の併用処方が、日本ではひとつの「常識」のようになっているとして、次のように書きました。



「抗パ薬はそれ自身で口渇や便秘などの副作用が強いので、欧米諸国では、1960年代頃から、すべての患者に併用するのではなく、抗精神病薬による強い副作用が起こったときのみ、一時的に処方すべきとの考え方が強い

 その証拠に、抗精神病薬、抗うつ薬、抗パ薬の長期投与によって起こる副作用、巨大結腸症とその結果起こる慢性便秘についての論文が欧米にはほとんどないという。

 1997年に行われた調査では、都内松沢病院の22例(すべてが統合失調症患者で抗精神病薬と抗パ薬を併用)のうち、86,4%に大腸通過時間延長が見られ、73%に巨大結腸症が見られた。そして、22例中8例が結腸の切除手術を受けているのだ。

 統合失調症で入院している患者が、なぜ結腸の手術を受けなければならないのか? 考えてみると、これはかなり恐ろしいことである。」



 ゆめさんの場合、単なる「神経過敏」ということで、ロナセン+タスモリンが処方されました(のちにジプレキサも)。(ロナセンの効能は添付文書では「統合失調症」のみです)。

そして、恐らくはその結果として、頑固な便秘から慢性裂肛にまで至ってしまいました。

統合失調症ではなく、医師自ら「正常」と診断した患者に、抗精神病薬を処方し、しかも、日本ではひとつの「常識」となっているといわれる「抗精神病薬+抗パ剤」を処方する……。

麻痺性イレウスは生命に関わる副作用ですが、日本の精神科病院の長期入院患者の大多数はひどい便秘を訴え、大量の下剤を常用しています。

そして、こうした処方は病院内に限ったことではなく、町の心療内科でも行われているということです。

現在、ゆめさんは減薬に向かおうとしていますが、離脱症状のため思うようにいきません。たった1年前の出来事。しかし、薬がゆめさんに与えた身体への侵襲は多大なものでした。

ゆめさんの回復を心よりお祈りいたします。