2011年の夏から通い始めたのは、「Mメンタルクリニック」のT先生という女性の先生でした。ここは予約の必要はなく、いつ行ってもほどほどに空いていて、先生も私の話をきちんと聞いてくれたと思います。

しかし、きちんと聞いてくれた結果として、最終的に薬は以下のようになりました。



ジェイゾロフト50mg×2(SSRI)マックス処方

セディール10mg×6 (非ベンゾ、抗不安薬)マックス処方

メレックス0.5mg×6 (ベンゾ系抗不安薬)マックス処方

フェノバール30mg×6 (バルビツール酸系抗てんかん薬)マックスは200㎎

ジプレキサ5mg×4 (抗精神病薬)マックス処方

インプロメン6mg×6(抗精神病薬)マックス処方(上記バルビツール酸系とは併用注意)

テグレート200mg×3 (抗てんかん薬)マックス処方

ワイバックス0.5mg×6 (ベンゾ系抗不安薬)マックス処方

2013年春のことです。




そして、その頃私は身体全体がガタガタと震え、手の震えから字も書けず、座っていても震え、友達に会うことも出来ないばかりか仕事も出来なくなっていました。

(注・これだけ薬を飲めば当然です。処方量がほとんど最大用量です。この女医はいったい何を考えていたのでしょう。この薬の使い方は犯罪に近いです)。




減薬を試みるも寝たきりに……

そんな私を見かねて実家の父が、U先生の書いた本を勧めてくれました。

『〇の病に×はいらない!』という本です。

半ば無理矢理に、父に伴われてU先生の診療所へ行くことになりました。(そのために、あと2冊、この先生の本を読みました。それがクリニックへ通う条件だったからです)。

クリニックには家からは電車で1時間ほどかかりました。

U先生はお薬手帳を見るなり、「よく死ななかったね」と言いました。そして、一緒に来ていた父にも、「よくここまで放っておいたね」というようなことを言いました。


それから私は2週間に1度、黙々と通って、少しずつ少しずつ薬を減らしていきました。このクリニックにはサウナなども併設されていて、サウナで汗も流しました。

一緒にサウナに入っていた女性の足も私以上にガタガタと震えていて、「ジプレキサを、全部いっぺんに辞めたらこうなったの、先生に馬鹿だって言われたのよ」と言っていたのが印象的でした。

私の身体の震えもジプレキサが抜けた段階でなくなりました。




結局、20141月に、

メレックス1mg×2

ワイパックス1mg×1

まできたところで、私は完全に寝たきり生活になってしまいました。

U先生は、私の抱えている不安どころか、私の家族構成も、私の仕事も訊ねようとはしませんでした。

私にとっては怖い先生で、先生の質問に何か一言返すと、揚げ足をとられるように皮肉を言い返されるという感じがしていました。

先生がしてくれたことは、薬を減らすこと(処方箋)と血液検査でした。そして、サプリメント(月に1万円位)を併設されたサウナのある場所で買いました。

 この先生の考えは、ネット等の情報を読めばわかると思いますが、ご自身でもお書きのように、「根性論」であり、精神の病は自分自身の考えで治すもの、人や、ましてや薬に頼るという種類のものではない、というようなことでした。

父に無理矢理連れて行かれたこと、先生が話を聞いてくれなかったこと、そして、身体の震えが完全に治まったことで、私は完全断薬を諦めてしまいました。


そして、3か月、寝たきりで過ごした後、今度は「多剤併用はしない」や「薬にだけ頼らない」をキーワードにして病院を探し、今はBクリニックのK先生のところに通っています。

現在の薬は

ワイパックス1mg×2

ドグマチール50mg×4

サイレース2mg×1

レンドルミン0.25㎎×1

頓服として ペロスピロン(抗精神病薬=ルーラン)4mg×14日分


K生は、U先生のこともご存じで、基本的には話も聞いてくれますが、あまりに辛そうな表情を見せた時、ジプレキサを勧めてきました。私は拒否しましたが、こんなふうに減薬について噛み合っているとは言えないものの、なんとか私に合うようにとやってくれる先生です。

PZCという薬も、嫌々ながら勧められるままに飲んだところ、精神的には良い効果があったのですが、すぐに足のむずむず症候群が出て、それこそ立っても座っても、寝転がっていても足の気持ち悪さが続き、1週間で止めました。


最近は、恐らくベンゾジアゼピンの長期服用による不安感があまりにも酷く、なんとかワイパックスとサイレースの再びの減薬にチャレンジしようと思っているところです。

そして、アシュトン・マニュアルに則って協力してくれるクリニックを探そうとしていて、かこさんのブログに行き当たりました。

ブログを拝見して、恐らく私は薬に対して鈍感なほうなんだと思いました。

そして皆さんがあまりにも苦しんでらっしゃるので、私は甘かったな……と反省しているところです。

長々と、読んでいただき有難う御座いました。



Aさんは現在も減薬・断薬を念頭に、協力医を探しているところと言います。

しかし、減薬というものをきちんと理解して、それに協力してくれる医師はいないのが現実。結局、個人の判断・決意で行うしかない……として、孤独な戦いを続けている人が多いわけです。

最近では上記女医のような「殺人処方」をする医師は減ったと思っていましたが、まだまだ存在しているのかもしれません。

昨年4月に改定されて、多剤処方に減算処置がとられることになりましたが、抗不安薬2剤、睡眠薬2剤、抗うつ薬3剤、抗精神病薬3剤までは減算とならず、なおかつこの女医のようにマックス処方となれば、あの改定で大量処方への歯止めはまったくかかっていないことになります。

一度体に入ってしまった薬を減らしていくのがどれほどたいへんなことか。減薬をやったことがない医師だからこそできる無茶苦茶な処方です。

そして、こういう医者が特別珍しいわけではない。「だから精神医療はダメ」としか言いようがないのです。前エントリに関連づければ、学校に来てほしいと教師が願う医師が、こういう医師である可能性は非常に高いということです。残念ですが、これが日本の精神医療のレベルなのです。