減薬の仕方
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ベンザリン2mg――断薬まで20日間かける。
退院日スタート、前回=1mg服薬から一気に断薬しましたが、今回は包丁で薬を細かく分け、毎日0.1mgずつ減薬(細かい秤がなかったので目分量)―→5/10から完全断薬
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エビリファイ12mg――断薬まで約2ヶ月かける。
退院日スタート、前回=6mg服薬から一気断薬しましたが、今回は1mgの減薬に7~10日間かける。
エビリファイは血液中に長い時間残る特徴があるので、5月末から1日おきの服薬。6月中旬から2日おき、断薬最終週は3日おき、6/26から完全断薬。
体調はというと、減薬開始時(退院から日が浅いうち)は、体をほぐす体操、散歩、無理ない範囲でのスポーツも出来たのですが、5/22(ベンザリン断薬から12日後=エビリファイ6mg夜1回のみ服薬)を境に悪化していきました。
主な症状は
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やる気が出ず、とにかくダルい。
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脳に霧=思考能力、理解力喪失。
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バキバキ体=体全体が酷い筋肉痛。
2回目なので、これらの症状は想定内でしたが、実に屈辱的でした。しかし、私は、感情移入し過ぎて落ち込むことのないよう、客観視を心がけました。
人間には、時間経過において、『苦しいことは長く、楽しいことは短く』感じる特徴があるので、副作用や離脱症状(苦しみ)を短時間で切り抜けるには、感情操作が有効だろうと考えたからです。
そして、前回の症状と比較し、
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陽性症状再発の可能性は低い―→体全体を焼きつくす感覚は皆無だから。
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副作用の可能性は高い―→前回と同様の症状が出たから。
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離脱症状の可能性も高い―→ベンザリン断薬から10日後から症状が出てきたから。
以上の、自分の体に残る前回の記憶を頼りに、『前回よりよっぽどマシ』と感じたので、服薬を戻すことはしませんでした。
しかし、体の反応は顕著だったので、運動を大幅に減らして、体が『動きたい』と欲求するまで待つことにしました。
梅雨時でしたし、『仕方ない』と受け入れ、少しの運動(太極拳1回、骨ストレッチ5分/1日)でも納得し、近い将来の3目標を心の支えとし、頭に湧くネガティブ思考を、『落ち込むと長いからやめ!』と脳に命令し、夜寝る時には『今日もよくやった』と自分で自分を励ましました。
断薬完了 7月~現在
6/26、日曜日夜エビリファイ1mg服薬を最後に断薬し、 体調がどんどん悪化していきましたが、私は3つの近い将来の目標を心の支えにし、襲いくる苦痛を紛らわすことをしました。
1、次女所属のスポーツ少年団お当番への復帰(車運転、周囲との 交流)。
2、読み聞かせボランティア(月/2回/ 15分絵本読み)。
3、サラブライトマンさんのコンサート(電車、 人混み、着座)。
結果はというと、1―→お当番復帰前日、次女の授業参観終了時に、 児童と保護者がごった返す中、 私は気を失って倒れてしまいました。周囲は一瞬音を失い、すぐに今度は騒然となり、 次女が泣きじゃくっているのを目の当たりにしました。
ママ友達の暖かいご配慮をいただいて、お当番復帰は、 延期されました。
私は、申し訳ない、情けない、やるせない気持ちと、暖かいご配慮への感謝の気持ちとが複雑に混ざり合った涙で頬を濡らしたのでした。
2―→読み聞かせは、絵本の選書から練習、そして本番と、まるで自分が監督兼役者になったようで本当に楽しかったのですが、 減・断薬をよしとしないメンバーの方からの忠告を受け、『体調不良を隠しきれていない』ことを知り、身を引きました。
だからこそ、3のコンサートに行けたことは、本当に嬉しいことでした。
このように、目標すべてが上手く運ぶとは限りませんが、減断薬に伴う離脱症状緩和において、
『身近な近い将来に、たとえどんなに小さなことでも、何か目標を設定して、それをクリアする―→新しい目標設定―→達成―→再設定―→達成』という作業は、『自己自信』を取り戻す上で、とても大切な作業だと思います。
さて、8月に入って、もっとも深刻な状態に陥りました。体調復調を前に、前回も現れた現象だったので覚悟はしていたことでした。
摂食障害です。
退院後の食事内容=約2.5食(朝晩)
ハイブリッド玄米、納豆、具沢山味噌汁、大根おろし、 オリーブ油、少なめの魚か肉。
(昼=おやつ)団子などの和物
毎食後ココナッツオイル歯磨き
以上の、充分満足していた食事に、全く満腹感を得られなくなってしまったのです。私は、この『脳の誤作動』にしばらく全く抗えませんでした。
摂食障害の根本的原因(母による高校時代のダイエット強要)を思い返して、再び母を恨みもしました。
しかし、今回は2度目なのです。なので前回の対応策を思い出し、感情と意識を持ち直すことにしました。
感情操作
〈恨み―→希望〉
母への恨みを一先ず先送りし、『この症状の後に、体調が著しく回復した』前回の経験に希望を持つことにしました。
意識改善
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脳の糖質欲求を1つだけ認め、朝食後じっくり味わう。
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控えていた運動を復活し、食事のことを考えない。
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食事の時は、集中するためにテレビ等を消し、目を閉じよく噛み(30回以上)味わう。
食生活を見直す
・『ジョコビッチの生まれかわる食事』より ―→現代の小麦(グルテン)の脳への影響
・『最強の食事』より ―→脳の主成分は脂質。良質な油が不可欠
・『からだの自然治癒力を引き出す食事と手当て』より ―→食品とからだの季節ごとの陰陽バランスの重要性
などを参考に、現段階の自分に合う方法を模索しました。
以上を契機として、『グルテンフリー』を始めました。
摂食障害に苦しみながらも、寝たきり廃人状態を脱した私は、お盆過ぎから、体をほぐす副交感神経優位の体操に加え、週末30分程度趣味のスポーツを復活させました。
9月上旬、『脳の誤作動』が、ウソのように消え去り、満腹感が戻ってきました。
9月中旬、それまで苦痛でしかなかったスポーツも『楽しさ』や『爽快感』を感じられるようになり、10月には、クラブの皆さんと試合を楽しめるまでになりました。
11月末、Facebookで知ったこと。現代人は、体の組成成分に合わない『糖質過多』な食事によって『質的栄養失調状態』であり、あらゆる病気を発症している。そして、統合失調症は、『糖質分解』が苦手な人が発症しやすい、という情報を得ました。
なので、私は2度とあの激しい陽性症状を発症しないため『糖質制限』を取り入れました。
数多くの『糖質制限方法』がある中、現在、私は、『自分の心と体の客観的観察』を心がけながら、試行錯誤しています。
自分自身を知ること
自らを多角的に客観的観察をする(=マインドフルネス)ことで、2度も激しい陽性症状を発症してしまった原因について
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育った環境で成った『私』という固定観念。
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幼児期から『糖質過多』な食事内容で『質的栄養失調』だったこと。
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太極拳、気功、座禅等で『気』を練ろうとしていたこと。
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最初の発病以前の約1年、多忙で極限状態だったこと。
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2度目の発病は、飲酒再開+糖質過多+心理的ストレスが重なったこと。
など、思いつくだけでも5つもあり、『なるべくして発症した』のであろうと納得できました。
今後も、自分を多角的に客観的観察し、生きていこうと思います。
最後になりますが、長年にわたる実母との確執について……。
現在、病床にある母に対し、恨むなんてことも、自分の意見を受け入れてほしいという訴えも、もうやめにすることにしました。
『本人の意志のとおりに生きてこその人生』
隔離室で、忘却の彼方から太極拳を呼び戻してくれた……今朝も登った『太陽』が、私に、この言葉をも呼び戻してくれました。
これまでの長いメールにお付き合いいただき、どうもありがとうございました。
かこさんとのご縁に…、あらゆるご縁に、感謝します。