ベンゾジアゼピンに関する日本の精神科医の認識は、残念ながら以下のようなものが多いです。

① 2017年に行われた厚労省の注意喚起について――常用量依存というものへの認識が、ない。

② もしあるとしたら、それは何十年も飲んでいる人の話として切り捨てる。

③ 減薬するなら、半分ずつ減らしていけばいい。(ペースが速すぎる)

③ 離脱症状に関しては、「薬を減らして出てくる症状は、もともとの体調不良、薬は関係ない!」

④ 諸外国のベンゾ規制については、「海外では大げさに依存を問題視しているようだが、日本では少なくともベンゾはリスクより利益のほうが大きい。医師は皆そう考えている」

⑤ 医師の処方に不満を言った時点で、信頼関係がなくなる。医師から「もう診ない」と通告される。

 

臨床現場にこのような医師がいて、そういう医師がベンゾの処方をしていることは、厚労省がいくら注意喚起をしても被害はなくならない・・・どころか、減算になると、ベンゾを一気に切る医師さえ出てくるかもしれません。

患者さんがベンゾについての知識があれば救われますが(その意味でも711の活動は意義があると思います)、もし何も知らなければ、医師に言われるままに断薬し、たいへん辛い目に遭うことになります。

711の、今年の厚労省への要望書には、まず、ベンゾに関する医師の「教育」の必要性を強調したいと考えています。

 

 こんな話の一方で、私がFBに公開したチラシをダウンロードして精神科医に渡した人がいます。その医師は、チラシを見て、「ためになる物をありがとうございます。これはいい物を貰った!」と感激していたそうです。

 渡した方は心の中で

「いやいや、先生、昨年3月の通達をご存じ無い?」と思ったとか。

厚労省の通達から一年三ヶ月。まだまだ周知なされていない現実を知る悲しさと、取り組みを始めようとする医師との出会いの喜びを感じた複雑な一日でした、と知らせてくれました。

 

711にはまだ一ヶ月ありますが、まずはチラシのアドレスをお伝えしておきます。

活動は711に限ったことではなく、機会があればこの方のように活動はできるわけです。皆さんもどうぞよろしくお願いいたします。

表紙
http://w-bad.org/wp-cont…/…/2017/04/Japanese_Flyer_front.pdf

裏面
http://w-bad.org/wp-conte…/…/2017/04/Japanese_Flyer_back.pdf

 

また、神戸において711日を機会に、茶話会が開かれます。

主催者の槙野さんからのメッセージです。

 

茶話会@神戸 の開催と、711チラシの件

 

 茶話会@神戸

 日時 78()午後1~5

 場所 神戸市中央区内(申し込まれた方に直接お伝えします)

 参加費 500

 申し込み port1083port1083(あっと)gmail.com  (あっと)@に変えてください。槙野まで。

 

 「711チラシ配布協力のお願い」

 711日の「世界ベンゾ注意喚起の日」の行動のひとつとしての「チラシ配布」を神戸周辺にて行います。病院や薬局にポスティングするだけです。街頭にて不特定多数に配るのではありません。家の近くや、駅前などの病院のポストにチラシを入れるだけです。団体行動でなく、個人的にやっていただくかたちになります。配布する日は、711日にこだわらず、いつでもけっこうです。ご協力していただける方いらっしゃいましたら、チラシはこちらで用意しています。

 連絡先 port1083port1083(あっと)gmail.com (あっと)@に変えてください。槙野まで。