10月31日に行われた東京大学大学院バリアフリー教育開発研究センターのオンライン講演会『学校によってつくられる「発達障害」 精神医療につながれる子どもたち』は260名ほどの方にご参加いただき、無事に終了しました。
その後、主催者から参加された方々の感想が送られてきましたが、やはり「精神医療の現実」をご存知ない方が圧倒的に多かった。そのことに私のほうがかえってびっくりしたくらいです。(しかし、考えてみれば、当然ですね。一般的には皆さん、ご存知ありません)。
感想で多かったのは、「投薬の怖さを初めて知った」というものです。
「長期服薬や多剤処方の危険性を理解した」
「安易に医療に頼ることの危険性を知った」
「製薬会社の陰謀を知ってびっくり」
「薬の副作用について深く考えることがなかった」
また、参加者は教育関係者が多かったようで、その立場からの感想は・・・
「無知だった」
「罪悪感を感じている」
大方の感想がとても前向きなもので、反対に私のほうが勇気をもらいました。少しずつでも、この世界の現実を伝えていけたらと改めて思った次第です。
また、今日は夜8時から、参加者の方を対象に「フォローアップ研修」が同じくオンラインで行われますので、私自身、教育の世界は素人でもあり、教えていただくことも多いと感じています。
ちなみに、
日本に本来の意味でのインクルーシブ教育などありません。
文部科学省のホームページには以下のような文言があります。
「特別支援教育は、共生社会の形成に向けて、インクルーシブ教育システム構築のために必要不可欠なものである」
特別支援教育は・・・インクルーシブ教育に必要不可欠なものである・・・というのは、どういうことでしょうか?
つまり、国際障害者権利条約の第24条――「障害者が、その人格、才能及び創造力並びに精神的及び身体的な能力をその可能な最大限度まで発達させること」のなかの「能力を最大限に発揮させる」ことを第一命題として、【能力を最大限に発揮するためには分離した方がよい】との論理を全面に出しているのです。
「同じ場で学ぶことは、能力の向上を阻害させる」として分離教育を是とし、それ以降の交流をもってインクルーシブ教育と呼ぶことにしたわけです。合理的配慮もなく、単に同じ場で学ぶのは、インテグレーション(統合)教育と言いますが、これではいけないから、「分ける」。それがインクルーシブ教育であるという、不思議な論理を作り出しました。
厚労省同様、文科省もかなりへんです。