新築をお考えで土地を買ったはいいけど、最初想定していた予算でおっつかないケースのひとつに意外と地盤が悪かった!というものがあります。

湾岸エリアや元海浜エリアで当然埋め立て地だと予測できるようなところでは、基礎工事の前に杭を打ったり、地盤改良の必要があるだろうということが素人でも予測できますが、結構内陸側なのになんでこんなに地盤が悪いの?と思われるようなところがあります。
ペタしてね
たとえば関東圏では埼玉県の川口周辺とか茨城県の土浦周辺、関西圏では神戸や大阪駅あたりもですが、それは地面の一番上表土から支持地盤と呼ばれる固い層までが深い場合や地下水位が高い場合があるからです。

その理由は太古の自然状態から人間が自然状態を開拓する前の地形がどのようであったかにも関係しています。
たとえば大きな川が蛇行して川床が削られた後にやわらかい粘土層や砂が堆積してできた平らな面であったり、干拓と埋め立てで人口的につくられた平地であったりするからです。

そのため地面がやわらかいケースと地下水がいまだに川のように地盤下を流れていることもあるのです。
そういった土地の性格を本来の地名は反映していました。

現在では開発業者やデベロッパーなどはそういった元の地名を、「希望が丘」、「未来が丘」、「ハイタウン」、「ニュータウン」などと付け直してしまいどのような自然地形であったか想像しずらい名前に変えてしまっています。

今をときめく六本木ヒルズ周辺も、元の地名は北日ヶ窪(北向きの日当たりの悪いくぼ地)だとか、 自由が丘も元の地名は谷畑(谷間の畑地)でありすぐ隣の駅が奥沢であることからも、複雑な谷あいの地形であったことがわかりますね

建築エコノミストのブログ-地盤