建物の地盤面がやわらかい場合に対応する方法としては大きく二つの方法があります。
ひとつめは、やわらかい部分を硬くする。
ふたつめは、固いとこまで杭を打つ。
一見しっかりとしてみえる地面ですが、地耐力という数値が足りない地面に家を建てることは水の上に構造物をつくる船と同じようなものだと考えてみればわかりやすいでしょう。
前者は地盤改良工法というタイプですが、ちょうどやわらかいスポンジの上に平らで厚い将棋盤を置いたような感じにしてしまい、水平にたもった筏のようなものを基礎下に設置する考え方です。
後者は硬い地層まで竹馬のように足を伸ばすといった感じです。海底から塔を立てるような状態です。
どちらが良いかは地盤面の種類と深さや地下水の高さと工事コストのバランスで構造計算のうえ決定しなくてはなりません。
地盤改良の場合、改良材といわれるセメントみたいなものを土に混ぜ込んで硬くしていきます。
杭の場合はPC杭、鋼管杭、現場打ちコンクリート杭と杭の形状や性能に種類がありまして、これもケースバイケースで最適なものを選択していきます。
そんな中で裏ワザ的なものとしてコマ型基礎という工法があり、弱い地盤の場合は僕らは毎回この工法がいけるかどうかを検討しています。

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                       写真は6連結タイプのコマ型基礎

理由としては設置手間が大幅に楽になる、掘削土量が少ない、うまく土の性情とあえば埋立地でもいける、という利点からです。いずれも強度性能を維持しながらコストダウンに貢献してくれる要素です。

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大田区で工事したマンションの基礎下に敷設されるコマ型基礎「マイ独楽」の筏ユニオン。

この工法により深い杭基礎や高い地盤改良を抑えて基礎下の工事費が半額に!地盤が弱くて新築コストでお悩みをお持ちの方はどうぞご相談ください。