こんにちは、また梅雨に逆戻り?といった不安定な天気が続くこのごろですが
今日は久しぶりに夏の感じですね

先日のスガツネさんでの独立系設計事務所さん向けセミナーでは多くの方々にご出席いただきまして
ありがとうございます。当日はプロの方向けに一般の人向けにどういった部分が大事なのか!について
お話しました。
が、これを逆に考えれば
一般の方が「注文住宅」を「設計事務所」に依頼しようとする場合の注意点とすることができます。

ということで、今日はそのお話です。

よく私のところに来る相談に、「設計事務所に相談してみたいんだけど、、高いんでしょう?」とか、「なんか怖そう、、」
とか、「自分の家は普通の家でいいんで、、そんな変わった家はとてもとても」とかいったものがあります。

そんなときはこうお答えしています。

「個人でやられている設計事務所のほとんどがスゴくいい人ばっかりです。」
「そして、最初の相談はきっとタダです。」


つまり、なんか不安、とか怖い、とかいったイメージの元になっている顧客をだましてやろうとかいった人種は非常に少ない、昨今まれにみるほど経済的な利益を考えていない、好きだからやっている、いいものをつくりたい、とかいったような音楽家とか陶芸家とかみたいな人が多い業界です。

ただし、これらの人たちが経済的な利益以外に追い求めているものがあるので、たとえば自然素材で家をつくるのが一番だとか、近未来のとんがったデザインの空間を目指しているとか、クラッシックな重厚な家づくりだとか、和の真髄を追い求めているとか、みなさん自分なりのテーマに即したモノづくりがしたいんですね
その価値観が自分と近いか?共有できるか?といったものを最初によく確認することが大事です。

どうやって確認したらいいのか?
ハウスメーカーみたいにショールームもないし、、図面とか見せられてもわからないし、、いきなり生活のことを聞かれてもとまどうし、、

それは食べ物のように味見すればいいんです。

設計事務所に注文するときの味見の方法とは!
今まで手がけられている建物を見る、ひとまず面談、簡単なプランを書いてもらう、とここまでは大体無料です。
ほぼほとんどの設計士の方が!ここまでは無料!1週間くらいかかる作業でも最初の提案には動いてくれる。
それが一般的です。

だから気軽に電話やメールしてみましょう。ほぼビックリするくらい親切な対応だと思います。
もし、変な対応をされたり不当に金額をいきなり請求されたりしたら、報告してください。

本当は、この最初の相談部分もみなさん実務なんですが、弁護士事務所と違って、話を聞いた時間でいくらとか言わないはずです。人気の設計士さんで料金を取られるところでもおそらく数万円くらいでしょう。

でも、不況で個人営業の人たちも大変!このままいくとこんな家の設計をするのが大好きで熱心で親切な人たちが、廃業してしまう、社会から減っていく、若者が後継しなくなる、結果一般の消費者利益が失われてしまう。

今なら、まだ建築士の人たちは日本に30万人くらいいる。これは歯科医6万人の5倍。歯科医院があるところには看板を掲げていないだけで、近くのビルやマンションに設計事務所が5件あるということです。

歯医者1件に設計事務所5件の割合だから、きっと誰でも家を注文住宅で、建てることができる。
そんな人的社会資本をもっている国は、日本だけ!海外はもっと大きなビルとか、マンションとかホテルみたいなものじゃないと、優れた建築技術者は動いてくれない!

日本だけが、普通の家でも建築家が動いてくれる!
しかも最初の相談はほぼみなさん無料なんですよ!


今までは不動産会社のマンションなどをやる合間に、小さな住宅を設計する余裕のあった人たちが、不況ゆえに事務所が成り立たなくなっている。であるなら、もっと普通の家をたくさん依頼してあげればなんとかなる。

大手ハウスメーカー8社を合わせても新築住宅のシェアはまだ1割、中小の建売関係でも4割、残りは町場の大工さんか町の設計士さんで建てているんです。ということは、大手のハウスメーカーさんたちがこれからユニクロやニトリみたいに外国で製造した製品で外国の設計士の図面で安売り住宅を供給したりしたら、他の業界、たとえば飲食、たとえば農業、たとえば町工場と同じようにみんな辞めてしまう。

お仕着せの家か、潤沢な予算のある家か、アートみたいな変わった家しか、注文住宅の設計を頼めなくなってしまう社会になってしまうんですよ!

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以上6つの業務要素で判断することが可能です。