熱帯夜ですね、、暑いです。建築エコノミストの森山です。
数週間で気候がどんどん変化して亜熱帯や寒帯に移行するメリハリの利いた気候が日本の良いところです。
それが四季おりおりの風物誌を生むんですが、夏になるたびにびっくりするくらい暑くなりますよね

で、そんな気候なので家でもやはり日本では夏をどう過ごすかが古来からテーマでした。
今はクーラーがありますが、なるべく使いたくないですよね
この暑さというものは湿度との相乗効果できつくなります。

そこで、家の中で湿気対策をとることである程度なんとかなる。
カビも防げますし

そんな材料として昨今注目されているのが珪藻土です。

実はこの珪藻土系の壁材ですが本物と偽者があります。

ちょうどオレンジジュースなんかのように、ちょっとだけ果汁がはいっているもの、はいっていても果汁が死んでいるもの、ある程度果汁を使って水増ししたもの、がある。
珪藻土を混ぜてはいるけど糊で固めた今までの化学樹脂系のエマルジョンペイントに過ぎないものもいっぱいあるんです。
自然素材を使ったことにはしたいけど割れがクレームなったらどうしよう、、という半端な心持からそういう偽装商材が生まれるんですよね。

本物は多少のひび割れなんかが出ちゃうもんなんです。

珪藻土とはそもそも太古のケイソウプランクトンが化石化し堆積した結果できたものです。で、そのプランクトンの構造が微細な空隙を無数にもちちょうど空気のスポンジのように室内の有害物質を吸着、室内の湿気を吸収放出し湿度を一定に保つことで非常に快適な住空間を生み出すというのが理屈です。

つまり、珪藻土は穴が命!なんですね

建築エコノミストのブログ

これが珪藻土の粒子の顕微鏡写真ですが、有機的でありながらきれいな結晶構造をしております。

このミクロンの穴に空気中の微細粒子が吸着されていくわけです。
なので、元々この珪藻土の用途はろ過材でした。
ビールや醤油を製造し出荷する過程で製品出荷後の過醗酵を止めるために酵母菌を取り除かなくてはなりません、その酵母キャッチャー材が珪藻土だったわけです。

某巨大メーカーのように割れへのクレームを嫌がって、お手軽に珪藻土入り壁材を製造するために科学物質系のエマルジョンを混ぜてしまうとその大事な穴がでつぶされてしまって珪藻土本来の機能がそこなわれてしまうのです。

建築エコノミストのブログ

上記の写真がそうですが、左は珪藻土を自然系素材で固めたもの右側が化学調合エマルジョンでくっつけたものです。

右は穴が!穴がつぶれてしまっている!

というわけで本物を選びましょうね
本物素材のひとつは私が10年来応援している横浜の「ケイソウくん」です。
本物の珪藻土素材を使ってみたい、施主支給してみたい方はどうぞご連絡ください。
安くおわけいたします。

詳しくはこちらをご覧ください。