またまた凄いニュースが飛び込んできましたね。

IR用地、つまり今万博開催しようとしている場所で、
想定外の地中埋設物が見つかった場合の撤去費についても、
新たに大阪市が負担するそうです。
追加負担の額は見通せず、公費負担がどこまで膨らむかわからない、とのこと。


いや、それはマズイでしょう。
だって、すでに地盤問題の費用発生の予想がついてて、
今後、万博工事を進めれば進めるほど、地盤問題はどんどん明らかになります。
そして、そのたび、負担額は上がります。

たしか、当初は、IR誘致はするけれどカジノ会社がインフラ整備全額負担!
をうたっていましたよね、大阪府。
カジノやりたい会社に、高うに土地貸したる。それでそいつらに都市インフラ整備さす!って息巻いてませんでしたか?

それが、カジノ会社が「ほんならやらんわ」と一蹴され、

大阪府が、じゃあじゃあ地下鉄とかインフラ整備しますんで、
どうかどうか来てくださいと、勝手にアタマ下げ出して、
橋の整備155億、上下水道177億を増やして994億円に増えて、
さらに地盤の液状化や土壌汚染対策に788億円増やして、
なんやかんやで2000億円も金使って、
まさにドブに金を捨てる感じでカジノ屋にアタマ下げまくって、

あげくの果てに、今後の地盤に関わる問題の費用も全部出しますんで、

とそこまで卑屈になってドブのような場所にカジノを呼ぼうとしている。

大丈夫なのか?
そもそも、万博のことを心配しなきゃいけない場面で、
なんでカジノ屋のおもてなしを心掛けているんだ?
やりたいんやったら場所貸したるわ!じゃなかったんでしょうか。

MGM、IRについて、こんなイメージ作成してますよ。



これ、超高層タワーの絵が入ってますけど、こんなん建てられたときの地盤対策費用、なんぼなると思ってんですか?

横浜ランドマークタワーの杭の例をあげておきますけど、
ランドマークタワーは約300メートルの高さで、
地中に50メートルの深さまで杭打ちした場合のイメージです。

例の、表土が3.5メートルしか盛土していないので、
2.5メートルしか掘ってはいけない!っていうのが、

いかにバカバカしいかも明示しておきました。

仮にタワーを杭打ちして建てても、周辺道路や広場や公園などの地盤は沈みますからね。その辺まで全部杭打ちしないと、街にはなりませんよ。

だから、みなとみらいは、全部の建物、そして道路、地下鉄、それらの都市機能のすべてが、杭基礎の上に載っているんです。



だから!夢洲も横浜のみなとみらいみたいにしたいなら、
今の2000億とか3000億円では全然っ!足りない。

ちなみに、みなとみらいは、これまでの投資額3兆円を超えていますからね。
昭和58年から令和2年まででざっと3兆5000億円の投資です。

 


昭和58年から40年かけて、やっとこうなったわけです。

だから、大阪府が夢洲でIRで都市開発するときに、
万博を出汁につかおうという考え方が根本から間違っているんです。

万博とIR誘致と都市開発は、目的も規模もまったく別モノなんです。

だから、万博は万博。
IRはIR。
臨海都市開発は都市開発。

で分けて考えないと、万博なのにIRのためのインフラで数千億とか、
IRのために数千億使わされても、IR事業者がこなかったら、
ホントにドブの金を捨てることになるんです。
しかも、臨海部の都市開発にとっては全然投資額が足りない。

物価の変動もあるから、今なら、5兆円くらい準備しないと、
夢洲周辺の開発なんて、うまくいくわけがないんです。

だから、私は万博に全集中して、どうしたら万博がうまくいくか?ではなく。
万博はみさき公園で開催することにして、
具体的に、みさき公園におけるシン大阪万博を検討してみることにしました。

つづく