プロ野球が始まって80年 親子で一流の成績を残した例は殆どない。
オリンピックでも親子で金メダルを取った例も殆どない。
実力だけで評価される業界でしかも、その業界が成熟しているなら、二代目が成功することはないと言って良いのではないか。
芸能界のような世界は、レコードの売り上げだけで評価されるなら、二代目がトップにいることはないだろう。
つまり、二代目がテレビにしょっちゅう出ているのは、競争社会ではないって事だ。
政治家など、二代目がやれるのは、競争が働かなくて、レベルが下がっていている証である。
では、実業界ではどうか?
ここでは中小企業二代目は、親を超えるか、劣化するかを論ずる必要はない。
中小企業はプロ野球とか、オリンピックの金メダルのような、究極の競争になっていないからだ。
町内会の野球に親子で参加して、あの親子は野球が上手いねと言われる程度、競争が激しくないから、親子で上手いねと言われる。
つまり、親の作った会社程度なら
競争が激しくないから、成長させる余地はいくらである。
ところが、その程度なら、親を超えられるチャンスはやりようでどうにでもなりそうな物であるが、
残念ながら殆どの、中小企業の二代目は、親を超えない。
大手の予備校のトップが言うには 明治でも慶応でも、高校から推薦で入学してきたものと、高校3年で受験してきた人では、比較にならない殆ど出来が違う。
推薦されるくらいだから、元々の資質は優れているのだろうが、高校3年間受験して受かろうと戦ってきた学生と、資質が良いにかかわらず、戦う必要のない時間を3年過ごしてきた推薦入学では、エネルギー、目の輝きがまるで違う。
中小企業の二代目は、推薦入学生と同じで、親の作った会社をバネにする様な、意欲、熱意は消え失せて、維持するだけになっている。
我がテンポスグループでは、社長の椅子争奪戦を経て、トップ経営者になる様にしてある。