ガザ、パレスチナの
現在の状況を作品として消費されるところはもう観たくない
という投稿が数日前に目についた
元の投稿がどれだったか演劇関係者の投稿だったと思うのだけれど
ちょいと見つからないが
言いたいことはとてもよくわかる言葉だった
うちの劇団も実際に起きている社会問題を
取り上げることが多いので
このことについてはよく考える
耳目を集めるコンテンツとして消費していないかと

むかーし、私が文学座の養成所に通っていた頃、演出家の高瀬久男さんが
「どれだけ注意深く作品をつくっても演劇をやっている以上、どうしてもその作品を見て傷つく人がいるものだ。しかしそれをよしとするのではなく、そのことを重々承知した上で我々は作品に臨まなければならない」
と生前仰っていた記憶がある
正確な言葉は覚えていないけれど…

私たちはその作品に、そこに生きる人々に敬意をもち、責任をもたなければならないといつも自戒の念を込めて振り返る

しかし演劇や映画、絵画、音楽などといった表現活動をきっかけにその問題を
より深く知り、自分ごととして捉えられる
問題の解決の為に行動できるようになる
ということもまた事実としてあると思う

今回のガザ、パレスチナことだけでなく、他の社会問題を取り扱った作品についても、今まで当事者やその他の人々から批判の声があがっているのを何度も目にしてきた
その度に、では私はどうするべきなのであろうと自問するのだけれど
未だ明確な答えは出ない

こういったことについて表現者の皆さんはどう考えているのか
観る側の皆さんはどう思っているのか
意見を聞ける場が欲しい