皆さん、スターウォーズは見られたことありますか?
大ヒット作なので、知らない人はあまりいないと思いますが、公開中のEP7を除いても映画6本に渡る長い話なので、ファン以外の人には全体像がわかりにくいと思います。
この映画は、情報の密度が濃い上に、ダイジェスト版みたい。途中の説明を省いている部分があるし、見る人の年齢によっても、見方がどんどんと変わってきます。
そこで、ごく簡単に、僕の目からのあらすじをご紹介してみたいと思います。
遠い昔、銀河の遥か彼方で。星間航行が発達し、多様な知的種族が入り混じった銀河共和国。その複雑な治世を何世代にもわたって陰で支えていた、”ジェダイ”という教団がありました。
ジェダイの騎士の資質とは、
忍耐強さ。
思慮深さ。
前向きで穏やかな心。
奉仕の精神。
そして、集中力。
これだけなら、誰でも訓練次第でジェダイを目指せるのですが、欠かせないのが「フォース感知者」であること。ごく稀にしか生まれて来ない、このセンスを持った人が訓練を受けないと、ジェダイにはなれません。
フォース感知者は、常人放れした反射神経や、さまざまな能力を併せ持ちます。集中力の訓練によってフォースを操れるようになると、魔法のような技が、色々と使えるようになるのです。
ジェダイの武器、ライトセーバー。ジェダイは闘士ではありませんが、防御の為に仕方なくこれを使うときは、無敵の強さを発揮します。ジェダイの暗殺はほぼ不可能、と言われるほどです。
これらの能力により、ジェダイは少人数で、銀河の紛争解決や、犯罪者の逮捕などに、飛び回っていました。
ところが、この魔法の力”フォース”には、”ライトサイド” と ”ダークサイド” があるのです。
両者は常に表裏一体で、ジェダイには、ダークサイドに取り込まれてしまう危険が、常に付きまといます。
怒りに任せて力を使うとか、力を求める、執着を持つ、欲望に身を任せる・・・など、フォースの使い方を誤ってしまうと、この暗黒面に取り込まれたジェダイは自己の制御を失って、2度とは戻って来られない、と言われています。
あるとき、飛び抜けてフォースの才能に恵まれた少年”アナキン”が、ジェダイの訓練に加わります。
ちょうどその頃、ジェダイの宿敵、ダークサイドに身をゆだねて暴走する”シスの暗黒卿”が、銀河の支配を狙って、戦争を起こそうと画策していました。
戦争になれば、人々は悲嘆に暮れ、不安にさいなまれ、敵を憎んで、ダークサイドの力が宇宙に充満します。すると、フォースによって未来を知り、危険を察知し、進むべき道を照らしていたジェダイの力は、曇ってしまうのでした。
一方、アナキンの才能に目を付けたシスの暗黒卿は、巧みな謀略によって、悲しみや怒り、恐怖の感情をアナキンにに植え付けて行きます。
才能に恵まれて傲慢だったアナキンは、熟達の師であるオビ=ワン・ケノービの小言や、偉大なグランドマスター・ヨーダの助言を再三にわたり、無視してしまいます。
結果、暗黒卿の目論見通り、弱点を突かれたアナキンはダークサイドに取り込まれ、自分が倒すべき相手に、成り下がってしまったのです。
ヒロインは死亡。
執着を捨てられなかったアナキンは、結局、何もかも全てを失ってしまいます。
他方、戦争に巻き込まれて、いつしか暴力に頼るようになってしまっていたジェダイ教団は、暗黒卿の謀略でほぼ滅亡。
老獪で狡猾な師であるオビ=ワン・ケノービに敗れたアナキンは心身ともに大きく傷付いて、シスの暗黒卿ダース・ベイダーとなり、銀河を恐怖に陥れます。
・・・と、ここまでがEP1~3です。
その後、いろいろあって・・・・。
EP4~6では、密かに誕生し、成長していた、アナキンの息子である”ルーク”が、ヨーダやオビワンの教えや、仲間たちの友情に支えられながら、成長します。
ダース・ベイダーの力は強大で、ルークは父と知りながら立ち向かいますが、歯が立ちません。ベイダーもまた、どうしても息子を殺すことが出来ません。
銀河皇帝となっていたシスの暗黒卿は、ベイダーと同様に巧みな謀略でルークに恐怖と怒りを植え付け、ダークサイドに陥れようとします。
ところが、聡明な母親の血を継ぎ、様々な経験を積んできたルークは、敢然とこれを拒否。しかも、フォースもライトセイバーも使うことなく、父親を奇跡的にダークサイドから救い出して元のジェダイの騎士”アナキン”に帰還させることに成功したのです。
帰還したアナキンは皇帝を倒し、自らの過ちへの贖罪を果たしますが、同時に死亡。
残されたルークには、まだまだ苦難が待ち受けているのでした・・・。
・・・と、そういう話です。
なので、ザックリというと、”アナキンの堕落と贖罪の物語” と言えると思います。
皆さん、イメージ通りでしたか?? え、全然違う??
まあ、観る人によって違うのが、よく出来た映画の面白いところでもありますね。
あと、話のあちこちが、我々の人間社会や人生についての、メタファーになっているんです。
そこが面白い。
お付き合いありがとうございました。 ではでは。