松下育男(現代詩文庫 松下育男)@ 詩を書くっていうのは、何かを明らかにすることではなくて、常に自分の居場所について質問をすること。自分はどこにいて、どうしたら一生をなんとか生き続けていけるかを問うこと。揺れる自分、揺れていることに、基点を持つ。そういう人が詩に惹かれる

進藤一車(句集 その日ぐらし)@ すこし鬱ですがお会いになりますか

山田洋次(日経新聞2019*12*14)@ ただ寅さんだけが年齢不詳で、幻影のように現れる。寅さんは時空を超越している。肉体を感じさせる芝居が嫌だったんじゃないかな。生々しい表現は嫌だった。だから女優さんと抱き合うというのが好きじゃなかったね。

松下育男(現代詩文庫 松下育男)@ 詩をどうこうする気はない。詩に何かをしてもらおうとも思っていない。詩にまかせるつもりでいる。気まずくやってゆくのが一番だ。

アンガー(私たちがレイモンド・カーヴァーについて語る)@ レイがやってきて、レストランの裏の路地で僕に別れのあいさつをした。悲しかったよ。彼は熊みたいに僕を思いきりハグして、いいか、あきらめるんじゃないぞと言った。

松下育男(現代詩文庫 松下育男詩集)@ 階段で まだどこへも行けたことがない そのかわり いつも階段へ つらく案内される

アガンベン(涜神)@ 魔法にかけられた者だけがほほえみながら言うことができる、「わたし」と。そして、ほんとうにわたしたちにあたいする幸福とは、わたしたちにあたいするとは夢にも思わないような幸福だけなのである。

東直子【短歌】@ 脱皮しかけのダイオウグソクムシのこと気にかけながら並ぶ学食