ああ・・・ほんとは2/14にアップするつもりだったのが、
書き終わらなくて本日に至るという。
そして更に１日遅れています。
でもこれを逃すと、あと１年温めなくてはならなくなるので強制アップ。
上のイメージ画像から中身がかけ離れますが、
・・・それは遡ること数年前、
去年まで務めていた会社の、初任配属だった岡山の製鉄所時代のことです。
（5年くらいいた）
（勝手に使って怒られるかも＾＾；）
原料ヤード～出銑から出鋼～様々な最終製品を作る多種多様の工場、
関連会社もひしめく、1000万㎡くらいの敷地です。
場内はトラックが常に行き来し、鉄道もあれば信号や交通規則もあるんですよ
私が所属していたのは
「工程」と呼ばれる製品の生産管理を担当する部署。
多種多様な製品の製造計画・スケジュール管理、在庫管理、
物流管理、本社戦略と工場操業の擦り合わせ、
お客さま企業へのデリバリー（出荷）管理
なんかが担当の部署です。
（私はその中の計画系担当でした）
懐かしの写真。
イメージではそうですね。
場内の各工場が「城」みたいなもので、
それぞれに城主(工場長）や部隊長みたいな方々いらして現場を統括し、
私のいた事務系社員の集まる建物が中央基地「本丸」、
ここに情報が集まり、様々な大枠の指令や方針が飛ぶようなイメージです。
（製鉄所を統括する将軍さま-所長もここにいます）
生産計画は役割的には「軍師」みたいなイメージかもしれません。
で。
私のいた頃は、2年目くらいから
１つの工場の生産計画を一人で任されてたんですよね。
新人に近いぺーぺーが、
工場長・副工場長（院卒技術職の課長さん）とか、
あるいは勤続数十年の現場系の作業長さんとかに
自分の立てた計画を伝えて、納得し動いて頂くべく
毎日のようにデータを送ったり電話や出向いて討論したり会議したり・・・
しかも部署によって評価項目が違うので、利害は必ずしも一致しません。
怒号が飛び交い、時に言い返し、頭を下げた回数は数知れず、
しかしどんなに未熟でも、役割上は対等に渡り合わなくてはなりません。
いくらなんでもバランスが悪過ぎやしないか(￣ー￣；
と思うことは多々ありましたが、
若手には重過ぎる責任と共に、
しかし裁量範囲の広いやりがいのある仕事でもありました。
ちなみに当時２００７年（入社2年目）、
かのリーマンショックの前の空前の絶頂期。
全工場極限までフル操業。
（現場作業は８時間ｘ３交代制で24時間稼働）
限界のある製鉄所の製造能力の中で、
どこの工場どこのお客に鉄源を回すか、
もう、あらゆる営業/工程/工場の人間が殺気立ちながら、
日夜血の一滴を争う状況でした。
ちなみに私の担当は溶融亜鉛メッキ工場（通称CGL）、
自動車向けを9割以上の主力とする最重要ラインの一つでした。
・・・そこで繰り広げられた
数々の騒動はドン引きされても困るので詳しい話は割愛しまして、
ただまあ、
その当時、自動車向け関連の操業・デリバリーに巻き込まれていた
あらゆる人々の惨状たるや
「おぉ・・・お前、０７年のあの戦地にいたのか」
と十数年先まで語り合えるものだったことは確かであります。
で、前置きが長くなりましたが
バレンタインデーとホワイトデーの思い出です。
・・・そんな狂った祭のような時代もリーマンショックの訪れとともに過ぎ去り、
苦労した戦友の工場のみなさま方にですな、
差し上げてみたわけですよ。
バレンタインデーにチョコレートを 
トラブルだノルマだと機械と上司を相手にする慌ただしい工場の日常、
文系部署はともかく、工場なんて基本視界一面の男性職場。
早い話が、
若い女性と接するような華やかな機会は皆無の皆さま方です。
てか中高一貫男子校から大学～院理系⇒メーカー技術職なんて、
そもそも
人生的に女性と接する機会がほとんどなかった人たちです。
(偏見）
女子トイレに入ろうとしたら止められ、
更衣室のドアを開けたら叫び声を上げられ、
果てには場内でナンパ（女性に）されたことのある私からであっても、
きっと喜ぶだろうと 
日頃のお礼と友好の表現に、女性特権を活かした
こんな絶好の機会があるなんてなかなか素敵だな～
とか、
そして、普段絶対そんなことしないだけに、
ふふふ驚くだろうなー:*:・(￣∀￣)・:*:
とか、
いつもやり合ってる生意気極まりない私がいきなりこんな可愛げを見せたら、
GAPでがっつりハート掴んじゃうじゃないかしら(￣▽+￣*)
とか、
性格も傾向もよく知っているおじさま方の反応を想像するだけで楽しくって、
イオンで色々買い集めてしまいました。
（↑言っておきますが地方イオンなめないでください）
・・まあ、困ったのは、どこまでの人にあげるんだというラインで、
結果トータルで軽く２万円近く突っ込みましたが、
まあ良い。
バレンタインデーにどっさりチョコレートを用意して、
就業終了時間手前のみんないそうな時間に車で工場に乗り付け、
１人ずつ配り歩きました。
（境界線くらいになると、リーダーポジションの方に
「みなさんに」と小分けで量のあるチョコレートを渡してましたが）
駐車場からチョコレートのたんまり入った袋をぶら下げて
工場の事務所に入るのっていざやる時には中々ハードル高く
自分でも正直非常に恥ずかしかったため、
もはや誰に対する何のプレイかわかりませんでしたが、
まあでもやってみてわくわくして楽しかったです
狙いの相手が「えっ！！」と意表をつかれて驚くのや、
素直に喜んだり照れたりする１０歳～２０歳以上離れている諸先輩方の反応を
含み笑いしながら鑑賞するのも面白かったし、
なにより、こんな工場に似つかわしくない仕掛けで、
普段と違う風を吹かせて
喜ばせたり楽しんでもらったりしてもらえてよかったな～と 
とりあえず個人的なバレンタイン作戦終了☆
（回ったのは工場だけでなく色々でしたが）
別にこれで完結なんで、
ホワイトデーのお返しは別になくても良かったんですが。
（日頃のお礼とねぎらいのプレゼント的なもんなんで）
で本人すらホワイトデーのことは忘れていたのに、
中には律儀な方も何人かいらしたんですよ。
「むかえ・・・ほらこれホワイトデー」
と何の用もない私の部署に現れて
おもむろに箱を袋から取り出して渡してそそくさと帰って行ったり
社内便でお菓子が送り付けられていたり
用があって寄ったりしたら
「あ、むかえ、待て待て待て！！・・・・もってけ」
と引き出しから出して渡されたりですね。
いやあ。
あれですよ。この方々。
(中)高男子校 ⇒ 大学～大学院理系 ⇒ メーカー技術職という、
人生的に女性と接し慣れていない35～40オーバーの課長副部長さん方。
家庭以外では、日々ひたすら
上司と部下(基本男）と数字と機械だけを相手にしてる方々ですからね。
間違いなくこんなイベント参加久しぶりです。（家庭外では）
つまりですね。
ホワイトデーのお返しをくれたということは、
ホワイトデーまでの間に、
・普段業務でやり合っている１０歳以上年下の女性後輩である私への
ホワイトデーのお返しに考えを巡らせる時間があり
⇒それをそれなりの場所に買いに行き（奥さんへの物のついででしょうが）
⇒どれにしようか幾らにしようか、私を思い浮かべながら考える時間があり
⇒それを店員さんに渡してレジで購入し
⇒保管場所を考えた結果たぶん勤務用の車に置きっぱなしにして(笑)
⇒前日あるいは当日になっていつどう渡すか考え
⇒恥ずかしいから人気(ひとけ）のない時間を選んで
それを手にしながら席ないし私の部署までやって来て
⇒で、他の知り合いの目を感じながら私を探してですな
⇒声をかけ、渡すわけですよ。
いや、わかるかな～この感じ。
彼らの取った行動とその時の心情、
家帰ってまで私のことを考えただろうその時間、
その逐一が手に取るようで。
（＊相手によって想像する内容は若干違いますが）
それをもらった私はですね、思わず笑ってしまいましたよ。
キャリアのある、日々お世話になり戦友でもあり、
重い責任を負って日々仕事に当たり続けている頼もしいおじさま方の、
ある意味男子中高生並の純粋さの部分が垣間見えましてですね^ ^
Sっ気が刺激される、キュンキュンしてしまいましたよね。ほんと。
で、楽しかったので翌年もやってみたわけですが、
丁度次の年はホワイトデーが土曜でしてね。
でも日曜だったか月曜に出勤してみたら、
私の机の上にお菓子が乗ってるわけですよ。
したら隣のグループの後輩から
「あー、むかえさん、
土曜に(休日出勤で）仕事してたら知らないおじさんがやってきて、
むかえさんの机の場所聞かれましたよ～」
と。
え、・・・てことはこういうこと？
休日にこっそりプレゼントをお届けに来て下さり、
しかもそれを関係のない若者（♂）に見られ、
挙句に席がわからない（あるいは自信がない）ということを
その若者に表明して質問しなくてはならないというとんだ羞恥プレイ
聞いた風貌と去年の実績から、誰だったか大体辺りはつきました。
・・・・。
・・・・。
:*:・(￣∀￣)・:*:
ああたまらない。
これはやめられませんわ。
ってことで、けっこう毎年VD-WDは、
私的にはわくわくするイベントでございました
（異動もあるので相手は変わります）
会社は去年辞めてしまいましたが、
思い出はたくさんあって、今でも愛はありますのですよ～
だからというか、
サラリーマンの皆さまを応援したい気持ちはとても持っていましてね。
活き活きと仕事を楽しんでくれたらいいなーと願っておりまする。
さて、そんなわたくしの
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