この度、四年ぶりに
armaの公演を打つにあたり、
なぜ、私がarmaという形態で
物語を育みたいのか、
改めて考えてみました。
armaは私マナが主宰し、
脚本・演出・振付などを手がけ、
不定期に活動している団体です。
演じるキャストは読み手とアクトに分かれ、
読み手は音声で脚本を読み、
アクトは言葉を発さず動きで
物語を紡ぎます。
▼こんな作品を上演しています!
まず、なぜ演者が台詞を言わずに、
読み手が文章を読むのか。
私は文語体つまり
文章としての日本語が好きです。
会話文と文章の
言葉遣いが違う日本語の特色は
とても興味深いし、
どちらも美しいと思います。
ミュージカルや演劇では、
概ね会話劇が多いので、
舞台上の文語体の可能性を
探りたいという思いがあります。
もうひとつは、
なぜ朗読劇という形式にせず、
アクトの動きをつけるのか。
それは、文語体の可能性とは真逆に
ノンバーバルな身体の動きから感じ取れる
情感や思いがあると思うからです。
…言葉にしてしまうとしっくりこない。
けれどそれを確かに感じている。
そういうものがある、と気づいたのは、
私はおそらく所属のMono-Musicaの
姉妹劇団Company Laura『花喰』
という作品が
大きなきっかけだったと思います。
せっかく舞台という媒体で
物語を描くなら
物理的な形にならないけれど
人間が確かに感じるものまで
表出させたいなぁと。
はじめたきっかけは、自分が
楽しく自由に描ける手法が
armaというやり方
だったのだと思うのですが、
最近は、こんなふうに思いながら、
arma作品に向き合っています。
かつてのブログで作品について
覚え書きのようなものを書き、
私はそれを迷惑な自分語りを
してしまったなぁ、と
少し恥ずかしく思っていたのですが
改めて読み返すと
その時の私はこんなふうに考えて
作品に向き合っていたのだな、と
興味深く思ったので、
せっかくなので、綴ってみました。
8月末日にarmaの新作公演がございます。
ぜひ、足をお運びいただけましたら
嬉しいです。
━━━━━━━━━━━━━
Dance&Performance
『アッサンブラージュ』/arma
2022.8.26(金)-8.28(日)
於: 東中野バニラスタジオ
━━━━━━━━━━━━━
▼公演詳細
読んでいただきありがとうございます!
マナ