こんばんは。
和蒼会会長の鴻野です。
正月も過ぎ、いよいよ仕事始めという時期でございますが、皆様、お体大事ございませんでしょうか。
まことに恐れ入りますが、遅ればせながら、謹んで新年のご挨拶をば申しあげます。
さて
日付は変わり1月6日です。
まさに今日、我々
東京インカレサークル和蒼会
これは、1周年を、迎えました。
私がこの日に思いますのは、感謝と謝罪です。
設立以来、なにかと課題を抱えながらも、なんとか、すこしずつ、団体としての自覚や仕組みを練り上げ、今日この日を迎えました。
しかし、当然ながら、私一人の力ではありません。
むしろ、メンバーや応援してくださるたくさんの方々に頼りきりでありました。
そう、メンバー、応援してくださる皆様がいらしたからこそ、我々の今があります。
メンバー達は共に知恵を出し合い協力してくれ、意見を出してくれたりと、和蒼会の様々な基礎を作ってくれました。
改めてメンバー達と、応援してくださっている方々には、心から感謝を申し上げます。
そして、代表でありながら身体が弱く、体調を崩すことなどがありましたが、そのあいだもメンバーの支えや、応援の声がございました。
しかし私の力が及ばず、幽霊部員化、退会者等が何名かでてしまいました。
果たして彼らがどんなことを思い去っていったのか…?
そのようなことを考えると、非常に己の至らなさを思います。
去っていった方々、不安や心配を与えたかもしれぬ方々、そして至らぬリーダーが故に運営などで時間を割いてくれたメンバーの方々には、ただただ申し訳ない限りです。
新年のご挨拶に於いての話題ではありませんでしたが、もういちど背筋をのばし、代表とての責任はもちろん、ひとつのサークルとしての責任を忘れぬようにすべく、申し上げました。
さて、私事てはありますが、創設の頃を少し書かせていただきます。
私は精神疾患を患っておりました。
それが快方に向かい、日常生活を送れるようになったころに出会ったのが着物です。
偶々通りすがった着物店の店頭で、リサイクルの長着を見つけたのが最初の出会いです。
元々、和というものに興味が強かった私は
古着だとこんなに安く、手軽に買えるのか…
と、その日に購入し、そこから着物人の道が始まりました。
そして、着物を着たり、歩いたりしているうちに、着物の着心地にさらに惚れ込みました。
着物は、生きる喜び、アイデンティティを与えてくれました。
もちろん、きっかけは様々ですし、こんな話をすると重々しくてメンドクサイですのでこのへんにしておきますが(笑)
そういう意味で、和服は恩人であり、また、だからこそ絶えさせてはいけないと、強く思うのです。
では個人の願いに加えて、和装を再興させたい理由を改めて申し上げます。
ご存じのとおり、和服に関わる多くの職人の方々は、たいへんな苦境にたたされております。
工夫に工夫を重ね、生き残ることで「守って」こられた伝統が、いま我々の世代で危機にひんしています。
これこそが、今!我々が!と強く和装の再興を願う動機なのです。
つまり、このまま、こんなにも素敵で高度で可能性に満ちた和装という選択肢を、失っていいのだろうか?
いや、それはあまりにも惜しいではないか!?と、そのような思いが根底にあるのです。
やっぱり、ずっと着ていたいから。
社会は多様なものになりました。ですから、和装の世の中にしようというのは無理です。
むしろ、洋服のエッセンスが和服に調和することで、さらに素敵な和服にも出会えますし、実際、もう既に作られています。
もちろん和装の文化において、礼装にかんするしきたりなど、守るべきところはしっかり継承していくべきです。
これは洋服の礼装においても同じことです。
ですから我々は、今年も同様に、
「洋服のとなりに和服がある社会」
「洋服も和服も着る生活」
すなわち洋服と和服の調和を理念に活動をしてまいります。
長々と書いてしまい恐縮ですが、これを以て新年のご挨拶とさせていただきます。
本年も、和蒼会とメンバー一同をどうか宜しくお願い申し上げます。
和蒼会代表
明治大学
鴻野 航