院長の伊東優子です
今夜も…真夜中の育児お疲れ様
いつか必ずしなくては…とおもっていたお話…
ちょっと今日は、長くなるよ
4月になると…入園、入学…子どもたちがまた新しい世界へステップアップしていきます
いつまでたっても、なくならないもの…
それは、1人目の子どもへの不安や心配…この子…大丈夫だろうか…という思い
それは…多分一生なくならないんだろうな…って、私自身は自分に思う
なぜなら…それは…いつまでたっても1人目の子を見守る初めてママだからだろう
あなたからみたら…どしっとしたようにみえる私だって…いつだって…不安や心配はある
だって…私は、今まで 高3の子どもを持った事がないから…
自分は、とっくに高3を終了したから…高3のあのストレスフルな感じはわかる
だけど…それを支える母の立場は、未経験だから…どうしていいかわからない
それが…常につきまとっていく
不安だし、心配だから…あの手この手で、少しでも自分の不安を解消したくて 自分の気休めの対策をする
塾を進めたりガミガミいったり
私もずいぶん自分の不安解消のために、息子くんが望まない塾に入れたりした…小学生の頃から
息子くんも私に叱られるからとりあえず行くけど…多分ほとんど身になってなかった
私の不安解消のためのものだったから…
息子くんが中1の頃そんな思いは、ピークになっていて…試験前には、息子くんにかなりのプレッシャーを与えるまでになっていました
そんな時…すごくいいからと気は進まなかったけど参加した小さな講演で、私の気持ちは、一気に変わりました
それは、横浜市で、当時市営のフリースクールを運営されていた西野 博之さんの講演
不登校や引きこもりの子たちを支える西野さんのお話は、信じられないくらい衝撃でした
西野さんから聞かされたそのお話は…
その当時、18歳以下(細かい数字やデータはうる覚えで曖昧なのでごめんなさい)
の不慮の事故の約9割以上は、身内の方が不登校や引きこもりなどこの先を憂いて 子どもを巻き添えにしたりして無理心中や殺めたりすると…
親に巻き添えになりそうな子どもたちから…助けてと電話がきて助けに行くこともあると…
子どもたちが…毎日生きていること…毎日朝おはようって起きてくること…毎日学校に行くこと…それはあたり前で当然のことではない…生きているだけですごい…生き続けることはもっと凄い…まして…家や親から離れて学校という社会に参加するなんて…ほんとにすごいことなんだと…教えてくれました
私は、助産師として命がけでお産をサポートさせていただいていたのに…あんなに必死でサポートさせてもらってるのに…そんなことされるためにサポートさせてもらってるわけじゃないと 憤りのような感情を持ったことを今でも覚えているし、決して忘れません
西野さんは、繰り返し、生まれただけで100点、生きてるだけですごいんだ…とおっしゃっていました
そして…子どもの頃にこそ…たくさん失敗し挫折を経験した方がよいと…
しっかり根をはることにより…簡単に倒れない木になれるのだと…
社会に出て挫折するより…子どもの頃にたくさん経験すると…そう簡単に倒れないからと…
それからの私は、息子くんにあなたは、産まれてきてくれただけでいいし、生きていてくれればそれでいいからと話し、時に不安になりながらも…不安になったら…生きてるだけでいい…生きてるだけでいいと思い出すようにしている
息子くんは、毎日学校に行ってくれる
それだけですごいと 私は本気で思ってます
あの時…気づかせてもらわなかったら…私は、息子くんに取り返しのつかないくらい追い詰めていったかもしれない…
息子くんの人生をダメにしていたかもしれない…
そう思うと…あの時西野さんのお話を聞かせてもらえてほんとに よかった
西野さんが、おっしゃるとおり…生まれただけで100点だし…生きてるだけですごい毎日学校に行くことは、もっとすごい
そして…その子を無事にこの世に送り出したあなたも、また…100点どころじゃないくらいすごいと思う…
あなたの子どもなんだから…大丈夫
後ろからみててあげればいいんだよ
振り返ったら…いるからって
ちゃんとみてるよ…気にしてるよって…