沖縄二日目の夜はアテンダーさんのお薦めのお店へ。
ここでボクはとんでもない衝撃を受けたのです。
まさか沖縄でエルブジの影響を受けた料理人に出会うとは！
あまりの内容の濃さに「酒リーマン」始まって以来の３分割です。
グルメリポーター・酒リーマン？
３回に分けて、お届けいたします。週末の３シリーズ。
問題があるとすれば、
ちっとも沖縄っぽくないことですが・・・
それ以上の感動でしたので、いいんです、いいんです、えぇ。。
カウンターでいただきました。
お手拭は枡で、右下は素焼きのコースターです。
一人一人図柄が違いました。
そこにはやっぱり南国の絵。ボクのはパイン。
この方がマスターです。
その風貌にはちょっとビックリ（笑）
大きな体で頭ツルツル～！
でも繊細な指先と物腰柔らかで素敵な笑顔。
そしてしゃべりだしたら止まらない、料理にかける情熱！
いやぁステキな出会いでした。
こうやって、カウンターのお客さんが、作っているところを見えるように
まな板や調理台は普通より高くなっているんですね。
それは料理は一つのショウであるというマスターの考えから。
これにはもう酒リーマン、大喜び！！
目で、舌で、耳で、楽しめるワケです。
まずは前菜。
これでもうすでにかなりのパンチ力です。
沖縄ということを忘れそうですが、素晴らしい秋の品揃え。
銀杏、柿、湯葉。。
特にこの柿をバーナーで炙った一品は
こっくりとした柿の味わいが舌にとろ～んとからんで、
甘辛い、なんともいえない大人の味わい。
お酒は冷酒をいただきました。
確か長野の「真澄」だったはず・・・失念失礼。
このガラス製のやかん？は真ん中にちゃんと氷を入れられるように
なっているんですよ。
このお店のおもしろいところは、とにかく料理もお酒もいろいろ、
楽しんでしまおうというアイデア満載なところ。
お酒はぐい飲みを選べるんです。
中でもボクが気に入ったのはこちらの器？
確かスウェーデン製とかいっていた気がするのですが、
携帯用のショットグラス？
わっかになっているのを立ち上げればこの通り！
面白いでしょう？
続いてお刺身。
こちらをなんとお塩でいただくんです。
お塩でいただくことで、なんていうのでしょう、
素材の味わいが浮き上がるというか、より素材自体を感じられる。
お醤油の醸造系のハーモニーもいいのですが、
こちらはまさに引き算の発想ですね。
このマスターがなんとお寿司まで握るんですよ。
これが見事なまでの手さばきで・・・。
ちゃんと横でポンッてやって手をはたくんです。
これにはちゃんと意味があって、水をつけた後、
手をはたくことで、握る前に手にちょうどよい水分が残るんですって。
で、１回目の今日のメインイベントがこちら！！
お刺身とお寿司なんですが、注目は右上の塊。
そう、これぞまさにエルブジ流！！
フェラン氏の得意とするムースでの演出ですね。
で、これ何かって？
お醤油です。お醤油のムース！
「泡醤」というのだそうです。
これをちょっとつまんで、お刺身につけていただくという新スタイル。
口の中でふわっととけるお醤油フレーバーが
やわらかくお刺身と溶け合って、これまでに食べたことの無い食感！
エルブジ はスペインの三ツ星レストラン。
世界中からの予約が殺到する超人気店。
このフェラン氏は３～４年前に来日もされ、話題になりましたね。
とにかく料理の概念を根本からくつがえす、とんでもない巨人です。
厨房とは別に食材の実験室をもっているらしいですね。
ここかねますのあのマスターはそんな彼の影響を
大きく受けているんですって。
どーりでアイデアが斬新だこと。
気になったのはこの泡のつくり方。
フェラン氏は確か特殊なマシーンをつかってて、
日本ではソーダサイフォンしかないという話を聞いていたのですが・・・。
マスターによれば・・・・
「そんな機械ありませんよ。彼の腕です。」
といって指さされたのは唯一のスタッフである弟さん。
そして、その弟さんが力こぶをつくって見せてくれました。
えっ！？
ということは？
そう、弟さんがご自分であわ立てているんだそうです。
ひえー、大変だぁ。そりゃ～！！
それはそれで手づくりなワケですね。
さぁ、「かねます」さんの驚愕のお料理はまだまだ続きますよ。。
明日の17:30をお楽しみに～。
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月の花 くもじ かねます
那覇市久茂地1-2-25(G7ビル2F)
098-862-6755
http://www.okinawakuukan.com/index/shop/food/naha/kanemasu/index.html