「京都って実は焼肉がバツグンにうまい」ってこと。
そんな秘密は観光客の人はあまり知らない。そして
京都人や京都に住む人には逆に普通のことだったりして。
ボクらのようは転勤族や他県からやってきた人は
京都の焼肉のレベルの高さに驚愕を覚えます。
特に関東人のボクにとっては、食に牛肉がここまで
入り込んでいる関西の食文化自体にも最初は驚き。
よく出る比較論ですが、肉じゃがもカレーもみんな牛。
おでんもすじだし、もつ煮込みも牛。
そんな牛食文化の関西圏の中でも
京都は飛び抜けて焼肉のレベルが高い。
三重県や兵庫県が近いこともあるでしょう。
そもそもが中央集権的によい牛肉が
集まる仕組みが整っていたのかもしれません。
卵が先がニワトリかの話ですが、
そんな良い牛肉の需要が高かったのも理由でしょう。
韓国や朝鮮のお店の影響もあるかもしれません。
とまれ、そんな珠玉の焼肉店が名を連ねる
京都焼肉ワールドにて比較的新しい風・「よし田」さん。
京都駅前のリド飲食街からこちらに移られたのが
2007年のこと。懐かしいなぁ。
以来、幾度となくうかがっていますが、最近ではすっかり
「京やき肉」の看板が定着し、威厳すら感じられます。
先日数年ぶりに訪問して まだ間もないのですが、
大阪の仕事関係の方々がどうしてもここで納会がしたい、と(笑)
あ、ごめんなさいね。当然ですが12月のオハナシです。
本当にやるんですかー!?とか
結構、予算オーバーですよ(笑)とか言っていたのに。
あれよあれよという間に「よし田・納会」開催とあいなりました。
男性5人によるザ・焼肉忘年会です!
はい、カンパーイっ!!
一番エライ方が遅れてまして、4人でスタート。
左の浅黒い手は
那覇マラソン完走から帰ってきたばかりのNさん。
時計回りで、前回の不始末により強制幹事だったIさん。
そして同い年のエリートビジネスマン・Kちゃん。
しかしみんな高給取りだからなぁ。。
良いスーツ着てるよ、羨ましい。
お酒の方はいつものようにドライチューハイ。
みなさん、来るまでに個人で軽く暖気運転済みです。
よし田さんは焼肉屋さんと言ってしまうより、
個人的には「牛肉屋」さんだと思っていまして。
京都の焼肉の特徴でもありますが、
強いタレで力強く持っていくというのとは違ってます。
おダシをベースにした柔らかいタレや塩味で
お肉自体のうまみを引き出していただくスタイルなんです。
タレ×ビールというハードパンチ打ち合いではなく、
お肉自体味わいを引き立て、かつ洗い去るお酒がベスト。
最近、ドライチューハイって何?って聞かれますが、
果汁やシロップを入れない焼酎の炭酸割りです。
甘くなくてキレがあって飲みごたえもある。
もちろん本格焼酎ではなくて甲類焼酎ですよ。
炭酸で割るだけで、いやむしろ炭酸で割るだけの方が
美味しい甲類焼酎があるんです。
わからない方は「はな串」や「じじばば」や「ちゃぶや」で
「酒リーマンがいつも飲んでるチューハイ」って
言ってみてください(笑)
遅れていたOさんがいらして全員集合!
さぁタイミングよくお肉の方もスタートです。
まずは当然、お刺身から!
こちらは「和牛芯タン刺し」!
自然の織りなす見事なまでのこの文様!
なんとキメ細かく美しい白とピンクでしょうか!
そしてやっぱり「よし田」さんの看板メニュー。
「和牛厚切り生レバー刺し」!!
あぁ、なんと艶めかしく官能的なビジュアルでしょう!
おそろしい程の「凝縮」がそこにあります。
芳しいほのかな香りが鼻腔にぬけつつ、
口の中がレバーになってしまったのではないか、という錯覚。
初めてのよし田さんだったみなさんも
これには悶絶ものの感動でいらしたようです。
こちらは「和牛芯タンユッケ」
これだけの品質のお肉をあえてユッケでいただく贅沢。
辛味噌ダレの味わいと卵のマイルドさ、
野菜の歯ごたえも加わってまた別の表情を魅せます。
お刺身のようにそれ自体が主役というのでなく
全体で一体となすというお料理としての生タン。
実は今回大活躍だったのがこちら!
自家製白菜漬け。
結構、お肉づくしですからね。
合間合間にこういうのをはさむのがいい。
普通の焼肉屋さんだとキムチとかですが、
そこはやっぱり「京やき肉」の「よし田」さんらしく。。
ここで煮込みに行くのが最近のよし田さん。
「和牛一頭買い煮込み」
半頭~一頭分のいろいろな部位のお肉を煮込んだもの。
「ご来店の際はぜひお召し上がりいただきたい、
つきだしのような逸品です」とのこと。
これがねぇ・・・・いいんだ(笑)
昔のテール煮込みのような濃厚な脂感は
なくなってしまったのですが、もっと上品になった感じ。
居酒屋さんの煮込みとは段違いの肉肉しさ。
お肉の味わい自体をギュッと閉じ込めたような。
ナチュラルな甘みとザ・肉な濃さを感じつつ、
それほど重さを感じずにいただける煮込みです。
さぁ、いよいよ焼きゾーンに突入です!
まずはやっぱりこれをいただかなくっちゃ!
「和牛芯タン厚切り」!!
ザッザッと入れられた隠し包丁がキーポイント。
さぁ、じっくり焼いていきましょう!!
いや、じっくりは必要ないんでした、中がピンクのレアで!
ふふふふふっ!
こうして待っている間のチューハイもまた格別。
さぁ、できあがりましたね!!いただきまーす!
レモンダレを少しだけつけて・・・
っくーーーーーーーっ!!っかーーっ!
口の中で弾けてはねかえるようなこの食感!
やわらかくも弾力があって歯茎にも気持ちいい。
そしてこのタンならではの甘み・うまみ!
うーん、さすがの絶品タンです!
続いていただいたこちら!!
これが実は覚えておりませんで・・・。
確かハラミかサガリだったはず。
どっどーんと置いちゃうとすごい存在感です。
個人的には普通の赤身よりもボクは
このハラミやサガリ、天肉なんかが好きです。
そうはいってもやっぱり王道の赤身様の
インパクトにはかないませんけどね。
はい、きましたーー!!これぞメインエベント!
写真では大きさが伝わりませんが、
よし田さんならではの赤身の盛り合わせ!
超贅沢に強烈な部位のみの3種オーダーです!
このビジュアルはやばいっ!
まずは手前から。「和牛はねした焼き」
ひらべったい大き目の形が特徴です。
ロース系の肩の部分ですね。
そしてこちらが「和牛くらした焼き」
こちらも部位としては肩の部分にあたります。
そしてボクらの中ではお肉の王様ともいえるこちら!
「和牛みすじ厚切り」。「みすじ」です、ミスジ!!
みすじは1頭から2Kgくらいしか取れない、
肩甲骨の内側にある希少部位。
それをまた贅沢にもてんこ盛り!!
毎回、よし田さんの記事に書き忘れてましたが、
これらの希少部位、例えば今回はA5の田村牛なんです!
このランクのしかも希少部位といったら、
とても通常では手に入らないものだそうです。
なかなか他では味わいえないのも納得ですね。
そして焼き始めます!まずははねしたから!
だっひゃっひゃっひゃ!このビジュアルったら!
そんなにガッチリ焼く必要はないですが、
やっぱり表裏にそれなりに火を通したいところ。
おっ、できたかな~!さぁて、とっ!
わさびをつけて特製のおダシたれで・・・
はい、あーんっ!!パクっ!!
キャッ!!なんでしょう、なんでしょう!!
この甘み、口の中に広がる、甘みあまみアマミー!!
あぁ、なんと表現の難しい感覚。
「甘み」と書いて「うまみ」というのがまさにそう。
すごく柔らかな食感の中に
じんわり広がる上質の甘み。
うーん、素晴らしい!
そして一気に最高峰へ登りつめます!
きました~!牛肉における幻中の幻部位「ミスジ」様!
ついに我々の目の前に君臨です!
し、し、し、しむゎっとぁーーあっ!!!
焼きすぎたー!!なんてことだー!!
これほどまでのミスジ様は
もうほんの炙るだけでいいはず・・・。
でも大丈夫。急いで食べてしまえば、ね。
3秒ルール。まったく問題ないっす!
ぬぉォぉおおおおおおおーーーっ!!
なんという、なんという肉汁の量!
口の中からあふれるほどにィ!
こ、これが幻といわれるミスジ様なのですね。
甘い・・・もう甘美すぎて怖くなる程に甘い。
背筋にスッと通り過ぎる、贅沢ゆえの背徳感。
禁断の果実にも似た、怖くてたまらない
そんな魅力を口いっぱいにほおばります。
那覇マラソン帰りのNさんもかなり感動してました。
エナジー補給しちゃってくださいね~
そして最後になりました、くらした!
これはまた他のお肉とも違って歯ごたえがいい。
ガツガツと「肉食ってる感」がいい塩梅。
よし田さんはこうしてわさびとタレでいただくので
これだけの霜降りたちも結構すんなりいただけます。
この前のがすごすぎたんで、逆に
こうしたお肉の方が安心感があったりします。
さすがにボクたちもそこそこの年齢になってきまして、
赤身ばかりでは脂が結構ヘビーでしょう。
というわけで、このあたりで後半は
ホルモンへチェンジ。赤肉から白肉へ。
合わせてタレも変わります。
おーっ!!きましたー!!
前回は無かったリードボー!!これです!
こちらも希少部位ですね。
子牛の時にしかないといわれる胸腺の部分。
牛によってはない牛もいるのだとか。
そしてこちらはホルモン王道路線。
シマチョウです。「和牛脂付きシマチョウ」!
そして今回のホルモン3部作の最後は
Oさんのリクエストで「和牛生ミノ芯」!
このミノ芯がまた素晴らしき隠し包丁で、
とてもミノだとは思えない、見事な柔らかさです。
リードボーは相変わらず、まったりとした不思議な食感。
こちらも結構、ザイアク感あってこその美味さ。
シマチョウはさすがの素晴らしきホルモン感ですね。
脂付きなところが男性陣はうれしい。
この後ご飯ものに行ける程の余裕はなく、
今回はここで打ち止めです。
それにしても!!素晴らしき牛肉世界!
よし田さんを堪能させていただきました。
今回はボク以外は大阪からの参戦4人。
みなさん夜の席が多いグルメばかりですが
さすがにこの「よし田肉」には感動されてました。
牛肉よりも鶏肉や豚肉が好きなボクでさえ
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京やき肉よし田
京都市下京区横諏訪町313-1
075-341-4129
http://r.tabelog.com/kyoto/A2602/A260201/26005536/