私の苦しみは限界に達して

私は暗い闇の淵を彷徨っていた



外側をどうにかしようともがいていたけど

益々状況は悪化するばかり



そしていつしか鳥取に向かっていた私


それまでも鳥取のTAKAKOさんに

エマージェンシーコールを何度かして

サポートしてもらっていたけど

埒があかない私



もうボロ雑巾状態の私を

TAKAKOさんはいつも通りの笑顔で駅に迎えに来てくれていた



「ブログを書くにしても何かを話すにしても

本当に自分が知ってることを言葉にした方がいい」


開口一番TAKAKOさんは真っ直ぐに私を見て静かに言った


私はえらく動揺して傷ついた


図星だったから


私は昔からそうだった


知らないけど知ってるフリ

分からないけど分かったフリ



「どうしてフリをするの?知らないことは知らないで素晴らしいよ

知ってるふりをすればするほど自分が見えなくなるよ

どうして?」


「きっと一目置かれたいからだと思う」


「どうして一目置かれたいの?」


「一目置かれれば私を傷付ける人はいないと思うから」


「どうして?」


「・・・・たぶん傷つきたくないから」


「どうして?」


「自分を守らないと」


「どうして?」

「・・・・」


「どうして?」


「だってこの世界は危険だから!!!」


TAKAKOさんの誘導尋問につられて

私のインナーチャイルドが飛び出してきた


それは小さくうずくまって怯えて泣いていた



「恐いよ~

なんて恐い世界に生まれてきてしまったんだろう

ここは危険で一杯 

私を傷つけることばかりだ

とんでもない世界に来てしまったよ」 



私は驚いた


だってこれまでヒプノセラピーをはじめ

さんざんいろんなワークでインナーチャイルドやバーストラウマを

癒して来たつもりだったから



こんな強烈な信念が私の内側にあった!!!



生まれてすぐ親兄弟から引き離されて

養子に出されたバーストラウマのせいなのか

過去生から持ち越したカルマなのか分からないけど

確かにそれはあった



そしてとにかくいろんな場面で怯える私を発見した



「それは確かにあるんだから無視しないでしっかり感じてあげて

感じることが自由になる入口だから


自分の本当に感じていることがすべてだよ」



私は感じることを避けてきた


ワクワクならいくらでも感じたいけど

ネガティブな思いは感じたくないよ


悲しいや恐い思いなんてまっぴらだ


だって感じることすら安全じゃないと感じてた


だから私にとっては感じることはとても勇気がいる作業だった



でも湧き上がる思いを丁寧にしっかり感じていると

そこからどんどん本心や信念が見え出した



「本当は何を感じてる?

本当はなぜ反応してる?」



あまりにも当たり前すぎて

疑う余地を持たなかった様々な信念や観念が出て来る出てくる


それでまたそのあまりの多さにキリのなさに凹んだ


でもジャッジ分析をしないでただ感じるようにとアドバイスされた



とにかく私は思考でどうにかしようともがき続けて疲れ果てた


思考でどうにかしようとしてるうちはどうにもならないことに

やっと思考が降参してくれた



例えてみればりんごを食べずに

りんごを見て味はきっとあーだこーだと考えている状態だ


あの人が甘いと言っていた

この本には酸っぱいと書いてあった

と、いう具合に



「自分に正直に

自分の本心をのがさないで」


と、さんざんTAKAKOさんからメールをもらっていたのに

その意味がさっぱり分かってなかった



相変わらず知識や情報をせっせと詰め込んではマインドをいっぱいにして

そのくせハートは空っぽ


本心はハートにあるというのに


そして感じてみると感じることは恐いことではなかった


それ以上にさまざまな発見を提供してくれた



鳥取から戻ってもただただ感じる作業を続けた


ある日のことだ


息子の不適切な言動に私の怒りが吹き出した


私は自分のベットルームに入ってその感情と向き合った


「なんなの一体!

どうしてあの子はいつも私を不快にさせるんだろう」


「なんて迷惑な子供なんだろう」


「本当に迷惑な子供だ」


今までならここまで思う前に

こんな事思ってしまう私はなんて冷酷でダメな母親だろうと

自分を咎めてこの思いを打ち消してしまっていた


だけど今回は何のジャッジもせずにしばらくそのことに集中して感じてみた


「本当にあの子は迷惑だ」


「本当にあの子は迷惑だ」


・・・・・


あっ!これって私が自分自身に感じていたことじゃん!!!


「きっと本当の子供じゃない私は両親にとって迷惑な子供かもしれない」


「きっと私を養女にして親は迷惑がっている」


「本当に私は迷惑な子供だ」



あっ!私か


息子への思いはまんま私の思いだったんだ


なんだなんだそっかそっか


不思議な涙が流れた


その涙も感じてみた


迷惑な子にならないようにいい子を演じてたんだね


ありのままの自分でいられなかったんだね


そっかそっか



それ以来息子が不適切な言動をしても

息子にずっと感じていたその思いは

一瞬で消えていた


その日から息子の不適切な言動がずいぶんと減って来た



あ~息子は私の投影でしかない


あ~やっぱり私の信念が私の現実を作っていたか!!!



感じる感じる感じる


どんな反応も見逃さない


どんな思いも沸き上がってきたものは感じ尽くす



感じてると隠れてた信念が見えてくる

信念を見つけてしまえば手放せる


少しずつラクになる

軽くなる



私はずっとこの世界を信頼していなかった



まだまだ恐くて怯えてる私がいて

おっかなびっくりだけど

この世界を信頼できる自分をどこかで予感してる自分がいる



そしてそれは静かなワクワクで確かにそこに息づいている




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