最も昼が長くて太陽が1番高くなる
パワフルな夏至の日
古来から伝わる日本の伝統文化の素晴らしさを
おっちゃんの立つ後ろの畑は
おなじみ鹿沼市の大森さんの麻畑で
郡山むらとつくばむらの
合同わの舞を踊る会が開催された
心配した雨も当日の明け方まで
激しく振り続いていたけれど
朝にはすっかり止んだ
ほんとのこと言うと
梅雨だけど
全然雨の心配はしてなかったというね笑
だって麻畑とわの舞はとても相性がいいからね!
前回の千賀先生のお誕生日をお祝いして
開催された4月初めのわの舞の時は
まだ種を蒔いたばかりだったのに
それが2~3ヶ月後にはこんなに大きく育っているじゃないの!
その高さなんと3メートル
大森のおっちゃんがいろいろと説明してくれる
このおっちゃんこう見えて
実は凄い人なんです
先週は靖国神社へ
来月は伊勢神宮の内宮へと全国から引っ張りだこ
宮司さんたちに
麻と神社、麻と神道のお話をしてほしいと
呼ばれてるんだって
夏にはまた横綱白鵬の綱打ちと大忙し
この日も香取神宮の禰宜さんたちが
麻畑見学に訪れていた
古来から伝わる日本の伝統文化の素晴らしさを
日本人自身が忘れ去ってしまって
最近では逆に海外からそれを知らされているというおっちゃん
今では外国人から注目を集め大人気の日本
ますます日本文化の根幹とも言える麻が
身近に感じられる時代になって行くといいね
プーンと懐かしい桑の葉のような匂いがしてくる
雨上がりの麻畑は一段と
その清々しさを増している
おっちゃんの立つ後ろの畑は
前回の千賀先生とみんなで踊った畑で
そこにはまだ蒔いたばかりの種取り用の麻が
芽を出して少しばかり伸び始めていた
この種の収穫量によって来年度の
栽培面積が決まるらしい
これから7月8月に収穫の1番忙しい時期を迎えるけれど
その頃の麻が1番美しいのだと言う
そしてその頃に麻に神が宿るのだとも
しなやかに大きく伸びた麻は
強風や大雨にも動じず
右に揺れ左に揺れながら
己の中心軸がブレることはない
必ず真っ直ぐに中心に戻るのだ
大地としっかり繋がり
天高く伸びゆく麻
その凜とした存在感
みんなで輪になって踊り始めると
待ってましたとばかりに
夏至の太陽がジリジリと顔を出し始めた
ほどよい湿気を帯びたモフモフの土は
裸足の一歩一歩を優しく包み込む
トンボが弧を描き
ウグイスがさえずり
キジが雄叫びを上げる
一陣の風が通り過ぎていく
みんなの顔から一気に汗が吹き出す
麻畑の麻たちが
あたり一面に香りを漂わせ
嬉しそうに揺れている
空を見上げればその青さに吸い込まれる
太陽を見つめればその懐の深さに溶けそうだ
もはや風が私なのか
私が風なのか
大地に立って天を仰ぐ
ただ流れる存在の至福
やっぱりここは格別な聖地
大森のおっちゃんの魂
大森のお母さんの慈悲
深く滲み出てくるんだなあ
郡山むら、つくばむらだけでなく
東京、横浜、遠くは
静岡県沼津市からの参加者もあり
初めての人もそうじゃない人も
みんなで輪になって楽しく踊った
ああ~気持ちよかった
いい1日だったな~
わの舞サイコー!
みなさんまた舞いましょう!