石橋を叩いても渡らないのなら、死んでいるのと同じ | 【一生を美しく輝いて生きて行く】林亜矢子のブログ

【一生を美しく輝いて生きて行く】林亜矢子のブログ

*『マダム・オブ・トウキョウ展』主催
*マダム専門カメラマン
*ネイリスト歴18年
*16年間の肌トラブルから化粧品開発
顧客や祖母との交流、NYマダムの写真集より影響を受けカメラマンの活動を始め、美しさを多方面から引き出す事をライフワークとする。


「世間てもしかして、ばかなんじゃないの?」
と感じた出来事です。




先日、登山家の栗城史多さんが
8度目のエベレスト登頂に挑戦しているところ
亡くなられたというニュースがありました、

35歳だったそうです。




彼は黙々と山登りをするタイプではなくて
山登りということを通じて”限界を超える”   
”夢を実現する”というメッセージを伝えることを目的としていました。


遠方に住む友人が、栗城さんの
講演会に参加して刺激を受けたということを聞いて、過去には登山の中で指を9本も失いながらも
挑戦を続けていくことで周りの人を情熱の希望に巻き込み沢山の人に応援されていることを知りました。
Facebookなどでも多数の応援を受けていたそうです。





私は普段テレビは見ませんので
ヤフーニュースが情報源、
そこに集まるコメントも一般的な意見の参考としてよく見ます。



今回の栗城史多さんの
死に対しての多くの意見が、


無謀だった
能力がなかった
準備不足
ショーのために山登りをしていたからだ
周りに人が集まりすぎて引くに引けなくなったんじゃないか
お金を集める才能はあるが山登りは三流
登山家じゃなく下山家
死んだら元も子もない
親はこんなことのために産んだんじゃない
これは美談にしてはいけない


(これらの意見に対して何千何万のイイねがされている)と、まあ否定的な意見ばかりで驚きました。。。





こんな意見をしている人たちは

自分は彼と同じように、
一度でも異国の雪まみれの巨大な山に登ろうと
したことがあるのかね。


これまで7回挑戦していて登頂することが叶わず下山していたとして、
もう一度登りたいと挑戦することって
どんな気持ちか想像することもできないのかな。



自分の限界を超えたくて、
自分の夢を人に話すことで
応援してくれる人たちがいて
その人たちの、応援を頂いた分まで
力を尽くしたいと思うことが恥ずかしいことなのかな。



指を失いながらとてつもなく
勇気のある人なんだと思いませんか?
全ての決断を自分でしてきた人なんだと思う。
自分自身でもう一度登るという決断をしているのに、
周りにさせられたんだとか、
親が気の毒だとか。

本当に大きなお世話だし、
随分とばかにした発言だよね。




命をかけてやっている人の気持ちは
命をかけて生きたこともない人には
到底理解なんてできないんだよね。


自分の目指す好きなことをして、
多くの人に見守られながら
大好きな山に抱かれて天国に行くなんて
本当に素晴らしく生ききったんだと思う。




人はいつ死ぬかなんてわからないのに、

安心安全な暮らしをしていれば
80歳まで生きられるのに、
35年で終わりになるなんてかわいそう
と思っていることが失礼な考え方


夢を持っていながら、
どうせ難しいだろうからと
あきらめながら
平々凡々な生活をしながら80歳いや100歳まで生きたとしても、ちっとも幸せだとは思わない。


自分が信じたことに
命をかけてでも全うしたい
と思う姿勢にみんなが応援したい気持ちになり
みんながそうでありたいと影響を与えられ励まされたんだと思う。




世間の常識や多くの意見なんて

本当に参考にならない。



人間の命をばかにしている人の
なんと多いことかと
ワナワナした今回のニュースでした。




栗城史多さんのご冥福をお祈りします。



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