ちび太 2020年4/12に天国へ行ってしまう

2001年、
わたしが16歳の時に張り紙をみて近所の家にもらいにいく
5匹いた中で、ちび太の頭の模様がミッキーみたいでかわいかったからちび太に決めた

ちび太という名前は栄子おばあちゃんがきめた

まっしろ、どんなしろよりまっしろ
美人が大好き、おしりをなでられるのが大好き
女優さん、アイドル、綺麗な女医さん、が大好きでおしりを撫でてもらった


2年半毎日病院、点滴、に通い続けた
薬を飲み続けた


19歳で天国へ
19歳で。ずっと病院通いだったのに
歯もほとんど残っていて、骨もしっかりしてこんなに立派な子は見たことないと褒められた


2019年9月に立てなくなる、
子猫用ミルクをのみ復活、すぐに自立でカリカリを食べに歩く

歩いてベッド上り下り、
高いベッドなのに自力で上り、飛び降りてた

トイレも倒れても倒れても何度も挑戦、
一日に何度も何度もカリカリを食べに歩く、

最後まで強い気持ちで生きようとして、
生きることしか考えず戦った
食べることは生きること、とわかっていた
だから絶対にやめない、食べる、と
そんな姿を見せてくれていた

桂子さんの腕の中で寝るのが最高に好きだった
子猫の頃から毎晩桂子さんの腕の中で寝る

わたしのことも好きでわたしが来ると必ず立ち上がって鳴いて歓迎してくれた

わたしが来るとわたしの方に来るけどすぐに桂子の方にいき、顔から0センチの場所にすわり、
浮気じゃないよ一途に桂子が好きだよアピールをした

左利きで、左手でチョイチョイ、って撫でろってアピールしてくる

毎日毎日、歩いて食べて生きることに全力、精神力

こんなに生きることに前向きな姿を教えてくれた猫は初めて、
最後まで気持ちは生きることにだけ燃やしていた
精神が本当に強い、
一番しろくて一番強い気持ち、ちび太かっこいい

トイレもごはんも、倒れても倒れても挑戦していた

点滴では、長い針をさされるのに
病院についたらちゃんと背中を差し出していたから、嫌だけど生きるために必要だとわかっていた


病院にいくときいつもニャーと鳴いてあいさつしてくれた

ちび太、と名前を呼ばれるのが大好きだった
ちび太、と呼ぶと大きな声でお返事してくれた

真っ白でかわいいカギしっぽをよくパタパタ振ってお返事してくれた

おしりにいびつなハート模様がある
そこを撫でると喜んだ

白猫プロジェクトではゲームになったり
ヒグチユウコさんや伊藤潤二さんにも描いてもらえた

よく食べた、何回も何回も食べた
よく歩いた、倒れても倒れても立ち上がった

そんな姿をみて描いた絵本
ちび太の聖火ランナー

読み聞かせイベントでは、
子供たちがちび太がんばれー!と応援してくれた

ちび太の聖火ランナーをだしてからすぐ、
本当に中野区代表聖火ランナーのオファーがきた
ちび太がカギしっぽでつれてきた奇跡の夢

ちび太に見せたかった、聖火ランナーの姿を

ちび太は最後まで生きるために生きることだけを見てた
ちび太、ありがとう
ちび太は最高に強くてかっこいいよ
ちび太に会いたいよ
19年、人生の半分以上ちび太がいてくれた
10代、20代、30代とちび太がいつもいてくれた

マミタス様とちび太の存在が大きすぎた
会いたいよ


聖火ランナーの姿をちび太に見せたかった

お骨を、特別にカプセルに分けてくれた
ちび太ちゃんを抱いて来年聖火ランナー頑張ってください、と葬儀屋さんが言ってくれた

ちび太が繋いだ命の聖火を
ちび太が叶えてくれた聖火ランナーを
絶対にやる、それは必ず達成しなければいけないから

コロナウイルスなんかに負けてはいけない

ちび太が教えてくれた生きることにまっすぐな気持ち

人間は弱いしわたしはすぐに気持ちが割れてしまうけど

ちび太と中野区を走る、
ちび太といっしょに中野区の聖火ランナーになる

ちび太、約束だよ