チュニジア旅行記 2006/7/14~7/22
7/18 (3)
いよいよラクダ乗り場へ!
・・って待てよ、いつもよりすんごく暑い。
一番暑い時間に炎天下の砂漠で過ごすとは。
ガイドブックには真夏の砂漠は要注意!と書かれている。
でも、目の前にいるラクダを目にしたらそんな暑さはフッ飛んだ。
エジプトで見たラクダとは全然違う。
エジプトでは乗りたいと思わなかったが、
チュニジアでは 「乗せてくださいね、どうぞよろしく」 って感じ。
ノンビリしていて愛嬌があってすごく可愛い。
乗ってみてわかったのだが、
ラクダはすごく利口で、1頭1頭性格が違く個性もある。
【ドゥーズ砂漠 ラクダ】
だらだら白ラクダ。(略してダラクダ?)
ラクダも暑いよねぇ・・
調教の人が、乗る人に見合ったラクダを選んでくれるらしいが
私たちは多分適当に選ばれた。(笑)
年配のベテランラクダと若いヤングラクダ。
私はベテランラクダに乗り、アサドはヤングラクダへ。
言葉が通じる人が誰もいない不安をちょっと感じつつ・・
2頭のラクダと若い調教師、そして私たちでいざ暑い砂漠へ!
ふたこぶラクダとどっちが乗りやすいのだろう?
サラサラ、というよりサクサクの感触の砂の上をノンビリと
ラクダの背に 右に~ 左に~ 揺られて進んでいく。
不思議と暑さは感じない。
周りは白い砂漠だけ。遠ーくのほうにオアシスと他のツアー客。
10分も乗っていると段々揺れにも慣れてきて、
「ん~、気持ちい~ね~
♪ドゥーズの~?砂漠を~ はぁ~る~ば~ると~♪」
なんて一人口ずさんでいると、
ところどころ こんもりと砂が山になっているところが。
その山を越える時、ラクダの長い足も砂の中にズボッと埋まり、
高いラクダの背の上で大きな揺れを感じ少しドキドキ。
そんな山もベテランラクダは余裕。足元が安定している。
でもヤングラクダは違った・・。
山を越えるたびになぜかベテランラクダに首や身体をこすりつけてくる。
そしてそのたびベテランラクダに乗っていた私は、足がヤングラクダの
頭に押し上げられ、ズリ落ちそうになっていた。 「勘弁してよ・・」
途中、写真休憩をとり、帰りはアサドと乗るラクダを交換することに。
私が安定の悪いヤングラクダの背で 「ワーワー」 騒ぐものだから、
(写真休憩で調教の青年と少し打ち解けたこともあって)
青年はわざとヤングラクダに大きな砂山を通らせたり、走らせたり、と
散々だった。 「落ちるっつーの!」
私が必死でラクダにしがみついている時、アサドは青年にラクダの
調教を任され、前を悠々と進んでいた。
しかもベテランラクダはお利口だから、歩きづらい砂山を避けている。
この違い・・。 完全に青年にもラクダにもカラかわれた私。
「コイツめ、今まで何人の女性を背に乗せカラかってきたのだ!(笑)」
まぁ、ラクダはそれだけ人の言うことをよく聞くお利口さん、ってこと。
私が、「おとなしくしてね。アン・ドゥ!アン・ドゥ!」 と拍子をとる
声をかけたらそれもちゃんと理解してくれた。
(一応気を使って?フランス語で話しかけてみた・・。
チュニジアの公用語はアラビア語&フランス語)
お利口なラクダとの砂漠ツアーはとっても楽しい経験だった。
ガイドブックには、砂漠でラクダに乗る時は首から頭までスカーフや
布で覆ったほうがいい、と書いてあるけれど、そんなに神経質に
ならなくても大丈夫じゃないかな、と思った。
遮るもののない真夏の太陽の下だったが、私もアサドもサングラス、
帽子をちゃんと身につけていなかったし。
女性が目の部分以外覆い隠す格好はイスラム圏のチュニジアでは
よく見る光景だが、首から頭まで布で巻いて、目だけしか見えない
砂漠の青年が私はなんだかすごく魅力的に感じた。
【ドゥーズ砂漠 ラクダ&青年&私】
ラクダが2頭とも後ろ向いてるちょっとおかしな写真。
カラかわれたけど、ラクダがちょっと悪さをした時にちゃんと
叱って守ってくれたからかっこよく感じただけかな。
客商売だから当然か?
やっぱり一回、ラクダからズリ落ちてみるべきだったか?
そしたら彼はどういう対応をしたのだろうかーっ?