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私はフランスワインを日本に輸出していることもあり、
ワインやシャンパーニュを輸入したい方から相談を受けることがあります。
以前、日本のある食品インポーターの社長から、
「自分が気に入ったワインやシャンパーニュを日本に輸入して販売したいけれど、どこから手を付けて
いいかわからない」と相談を受けて、ワインの生産者の紹介から生産者との専売契約を
結んで日本に輸入するところまでの実務を代行し、販売に必要なテクニカルな部分(醸造、値付け等)
についてもトレーニング&アドバイスを提供したこともあります。
販促に関しては、
このワインの生産者の造り方が、どのようなこだわりをもって造っているのか、フランスの規定で
決まっている造り方以上に努力している部分を、私がフランスのワイン国家資格を取った時の
知識を総動員して、他の生産者と比較しつつ、販売に役立つようにフォーカスしてアドバイスしました。
ロワール フィエフ・ヴァンデアンの畑
他にもワイン輸入に興味のある方々いらっしゃると思いますので、ワインを日本に輸入するにあたって
知っておきたい大事なポイントを以下にまとめましたので、(特にプロとして輸入されたい方向けです)
ご参考いただければと思います。
私の、日本でのインポーター勤務経験と、フランスでのエクスポーター経験が
ぎゅっとつまった(簡易版ですが)知恵袋です(⌒∇⌒)
もちろん、個別にメッセージ頂ければ、より詳しくお伝えすることもできます。
連絡先は、この記事の一番下に書いてあります。
それでは、どうぞ!
1.酒販免許(プロの方)を取得する
当たり前ですみません。どういったワインを輸入したいかはもちろん大切ですが、現実的に
まず必要なのは酒販免許になりますね。
インターネット上で販売を目指す方は、別途の手続きも併せて必要になります。
2.生産者を探す
東京ではフランス大使館主催の、日本に輸出をしたい生産者を集めた試飲会がありますが、
これは日本にどうしても進出したい!という生産者だけなので、自分の好みの味わいのワインを
たくさんの選択肢から探したいのであれば、現地の試飲会に行くのが一番です!
フランスでの試飲会シーズンは結構ばらけているのですが、
たとえば今の時期(10月下旬~11月中旬)は、比較的小規模生産者が小規模な試飲会を
開くことが多いです。なぜなら、小規模な生産者は、当主(や奥様)が醸造以外に事務や販売も
行っていることが多く、この時期は収穫後の醸造所での仕事が落ち着く頃なので醸造所を離れる
ことが出来ますし、年末商戦に入る前のこの時期がかきいれ時だからです(笑)
現地に行く前に、大規模~小規模な試飲会をチェックして、
(大規模なものだとヴィネクスポボルドー(6月)、ミレジムビオ(1月)、
中規模だとグランテイスティング(11月)、他にも無数に試飲会がありますので、
常にアンテナをしっかりとはって、出来れば既に試飲会情報を知っている人にアドバイスを
もらえると良いでしょう。
また、忙しくて現地に行くのが難しい場合は、現地でワインに詳しい人に、自分の好みを伝えて探してもらう手もあります。
ブルゴーニュ栄光の3日間と同時開催の試飲会「フェット・デ・ヴァン」。
約700のドメーヌ、25の協同組合、10ネゴシアンによる約3000本のワインが集まる。
3.日本に既に入荷しているか調べる
生産者に聞くのが一番だと思いますが、「行った試飲会のほとんどが既に日本に入っていた・・」
ということがないように、事前にインターネット等を使って、出展生産者とそのワインをざっと調べておくことをお勧めします。
ボルドー ch. モンローズにて
4.生産者の醸造所を訪ねてみる
ワインを試飲してみて、これ、良い!と思ったら、生産者を訪ねてみましょう。畑の手入れや、醸造所が
きちんと整理整頓されているかなど、チェックポイントはいくつもあります。
販売するときにお客様にアピールできるようなポイントを、この時に見つけられるのも利点ですね。
また、ほとんどのワインの産地(ブドウ畑)は車で行かなければいけないような田舎にありますので、
交通手段を考慮することが必要です。
そして、うっかり見逃されてしまう事が多いのですがワインの知識のある通訳者は絶対に必要です。
フランス語だけできて、醸造用語が分からない人に通訳できてもらったけれど、結局専門用語だけは
自分の方がよく理解できていた・・・という話を結構聞きます。
後々のコンタクトの事(ワインのテクニカルな部分の日本語資料が必要になる)もあるので、ワインを分かる人に通訳をやってもらいましょう。
自分で全ての資料を一からつくるよりも、一緒に行って試飲もした人に、後日ドメーヌやワインの資料を
翻訳・作成してもらったほうが時間の節約になりますし、その時間を使って日本での販売活動に注力できると思います。
愛しのブルゴーニュ
5.輸入手続きを学ぶ
これは、散在している様々な輸出入の情報を集める事が必要になってきます。
(どこの国でもお役所の文書は、読むのに結構時間がかかるので、フランス語でしたらなお更なのです)
私は、当初そこがネックだったのでパリにある輸出会社2社で輸出の経験を積んでから、独立しました。
輸入の際に必要なトランスポーターの選定や、輸入の必要書類についても日本とのスケジュールや
生産者の事情も考慮しつつ、(フランスは日本のように、必ずしもお客様を尊重する文化ではないので)
調整力を問われる場面が多いので、そこで得た経験はとても大きかったように思います。
私も日本の事情(早めのレスポンスがほしい)と、フランスの事情(栽培・醸造で忙しい)を
考慮して、スムーズに輸入がすすむようになったので、独立してからも依頼をいただくことが
あるのはうれしいですね。
色々とつらつらと書いてしまいましたが、日本での値付けや、倉庫の問題など、輸入販売には
日本側でもやるべきことが山積だと思いますので、現地側でいろいろと頼めるパートナーがいると心強いと思います。
最後に、美味しいワインやシャンパーニュを日本に紹介して、美味しい体験や新しい発見をたくさんの方々と共有できるこの仕事は、私の天職だと思っています!
もしもフランス(イタリア、スペイン)ワインにご興味があって、輸入を希望される方がいらっしゃれば、ぜひこちらのサイトからお問合せください。
一緒に頑張りましょう!!
そして、応援、ぜひお願いします‼︎
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ありがとうございます♥
シャンパーニュ地方訪問ならシャンパーニュ訪問.fr