妊娠がわかってから、障がい者施設のお仕事は肉体労働である為、お休みしています。
退職という形ではなく、休職です
(職場からは、4月からも雇用契約は継続という形で書類が来ていました。もし、死産ということにでもなったら、すぐ復職してくれ、ということだと思います)
いつか復帰することもあるのかな?
と考えていましたが、
夜勤が必須の職場なので、赤ちゃんが生まれたら実質無理だろうと思っています。
そのことに関しては、仕方が無いというか、「以前の仕事にどうしても戻りたい!」という強い気持ちが自分の中にないことを、最近感じ始めています。
夫と別居してから始めた福祉施設での仕事は、6年続けたことになります。
その中で、訪問介護もしましたし、施設も幾つか掛け持ちをして、いろんな現場を体験しました
仕事を休職してからも、ついついニュースや特集番組などで、
高齢者や障がい者の介護問題を取り扱った番組を見てしまいます
実際、働いてみて、
「これからの社会保障制度はこのままでは破綻するのではないか?」
ということを身を持って感じた、というのが実感です
働いている側の労働条件が、悪すぎると思います
ブラック企業の問題も取り沙汰されていますが、ブラック企業の労働環境よりも、福祉従事者の方がもっと劣悪なんじゃないか?と思えてしまうほど。
私も身体を壊しましたし、残業の嵐でした。
利用者の命がかかっていますから、時間になったからと言って帰れないのです。
職員1人が身体を壊して休めば、他の職員にシワ寄せが行き、
復帰する頃にはまた別の誰かが身体を壊しています。
どんなに夜勤込みでギチギチにシフトが入っていようと、残業しても給料が20~25万。
身体を壊して休めば、給料は入って来ない。
辛うじて待遇の少し良い正職員はごくわずかで、職員の殆どが非正規雇用の職員で成り立っている世界です。
それに対し、利用者の要望というのはキリがない。
困っていることがあって利用者になっているのだから当然のことですが、
福祉サービスはいつもいつも利用者にとっては「足りない」のです。
沢山介護が必要な利用者が、その分どんどんお金を沢山支払うシステムであるなら、
ある意味成り立って行くかもしれませんが、
福祉業界というのは普通の社会システムとは違います。
重い人ほどお金を払わなくて良い場合もありますし、
大変なケアをするから、その担当職員の給料が上がるというものでもないのです。
国に社会保障費を委ねられている以上、これから、
福祉職員の給料が上がることはないだろうし、利用者のサービスが向上することもないでしょう。
社会保障の為と言って、消費税はどんどん高くなって行っても、
誰も満足感や感謝を感じられないまま、お金もサービスも「足りない」「足りない」と言いながら、
職員は身体を壊し、貧困から抜け出せず、
利用者も「不安」「不満」を常に抱え込まなければならない。
それはもう、施設長や理事長、上の人たちがずっと前からわかっていることですが、
日々の業務に追われ、
後は職員の人の情けに頼りながら、何とかかんとかその場しのぎをやっているような状態なのです
私は、その、情けに頼られるような仕事を、ギリギリまで身体を張ってどこまでもやる世界に戻りたいか?
半年職場から離れてみると、以前より冷静になってしまっている自分を感じています
社会保障制度の中には、育児や生活保護というのも含まれますよね
それも、また私にとって身近に感じる
今、離婚による母子家庭がの貧困が、大問題になって来ているようです
3食のご飯も食べられず、ネットカフェで生活している子どももいる。
DV離婚したお母さんだったりすると、心の傷が深すぎて、心身病んでしまい、就労出来る状況じゃなかったり。
そこまで行かなくても、福祉施設で働く30~40代の女性の多くが子育て中の離婚経験者でだったけれど、
みんな経済的な不安を抱えていました。
そういった母親や子どもたちも、「足りない」と「不安」と「不満」の世界から抜け出せない。
抽象論かも知れませんが、
「社会保障」って、お金だけじゃないのではないかと。…
お金で社会保障が必要な人たちを満足させようなんて、絶対無理
いくら消費税上げても、無理
まずは、社会保障が必要な人間をなるべく作らないこと。
「自分は自分で幸せにする」
障がい者施設でも、高齢者でも、そして離婚しそうな母親も、離婚した母親も、そして子供にも、
「自分で自分を幸せにする」世界を浸透させて行くことは出来るんじゃないでしょうか?
社会が幸せにしてくれる。
最低限の幸せを保障してくれて、当たり前でしょ?
そういう意識だったら、お金なんていくらあっても足りないし、
不安も不満も消えない。
そして本来は、自分で自分を幸せに出来た時が一番幸せで、
周りを幸せにして行くから、
社会が幸せになって行く。
それが順番なのかな、と思います
…という訳で、私は自分を自分で幸せにしたので、これからそれを広げて行くのがお仕事、と思って、
出来ることから始めて行きたいと思います