はいはーい、皆さーん!
( ´ ▽ ` )ノ


本日のコレ、なんだか思い付いたものをそのまんま勢いだけで駄文にしてみたなんとも頭の悪さがにじみ出る……落とし所中途半端なものであります。
(´Д` )
どぞ、おヒマな時にでも頭からっぽにしてぬるーくお読みくださいまし。




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「……だからな!?おい、聞いてるのか?」



気が付くと、目の前に社さんが飛んでいた。
いつものスーツ姿に何故か透き通る羽根を生やした、全長10センチほどの。
「……はぁ。」
気の乗らない返答を返す俺に向かってズシッと指を指してくる。
ひらひらパタパタと羽ばたく羽根で飛ぶ、その不可思議生物と化した社さんが言うには……どうも彼は、夢の妖精であるらしい。




『妖精の夢。』



………………夢だな。
いや……夢にしたってさ、妖精が出てくるんならなんでこんないつも顔合わせてるマネージャーなんだ?どうせなら、ほら……最上さんとかさ?
あの子なら、羽根なんて生えようもんならそれはもうキラキラうっとりと可愛らしく浸ってくれそうじゃないか……
「……おい、だから、話聞いてって!あのな、お前の夢にほぼ毎回登場するあの女の子、あの子とお前の夢を交換する事になったからな!」
ぼんやりとミニ最上さんとか考えてると、その夢の妖精とやらが聞き捨てならないことを言い出した。
「はぁ!?な、なんで最上さんの夢と??」
顔の辺りをひらひらと飛ぶ社さんもどきな妖精、キラリと光るメガネの内側にニヨニヨと揶揄う瞳で
「そんなの……お祭りとコスプレと愛が何より好きなうちの王様がなんだかおもしろそうだって思い付いたからに決まってんじゃん!」
そう宣告すると、どこから取り出したのか鈴蘭みたいな花で俺の瞼の上に何かを振り掛けはじめた。
「ちょっ……ちょっと待ってくださ…」
慌てて社さんを捕まえようと手を伸ばして……そこから先、ぷつりと意識が途切れた。







「あんたなんてハチの巣にしてやるんだからっ!」
愛しい彼女の声が聞こえた。
声のする方に視線を向けると……真っ赤なずきんのケープとふりふりのエプロンワンピースを着たまるで赤ずきんちゃんな最上さんが、両手でベレッタ型のハンドガンを乱射させていた。
その射撃の先には、狼らしいブラウンの獣耳と尻尾で飄々と弾を躱しながら「お前のへっぽこな弾なんてあたんねぇよ!」と彼女を挑発している不破の姿。
「ちっ、弾切れね……」
そう言って手にしていたハンドガンを無造作に投げ捨てた最上さんは、赤ずきんなケープ姿のその背に背負っていたフルオートのライフルを構えてヤツに向かって連射しはじめる。
「逃さないわよ……あんたは、私の獲物よ」
その意識の全てをヤツに向けて、アイツだけを見ている彼女がどうにも気に食わなくて走り出した足。
気が付くと彼女をヤツから引き離そうと、その真っ赤なケープに噛み付いていた。
…………噛み付いて?あれ?なんか、おかしくないか?
そんな疑問に戸惑う俺を振り返った彼女。
にこぉっと嬉しそうに笑うと俺の首に両手を巻き付けるみたいに抱き付いて、言った。
「っ!!……かいん丸♡」
なんだか視界がいつもより随分と低い。俺に抱き付いてくれている最上さんはしゃがみ込む勢いになってるし、何よりおかしいのが彼女を抱き締めるために伸ばそうとした俺の手が地面についていること……その手に目をやれば、何故かそこには黒い毛並みの大型犬サイズな獣の前足があった。
なんだかよくわからないが、どうやら俺は今、黒い犬になってしまっているらしい。
一体なんだって犬に……しかも、赤ずきんの狼だろうヤツが人型をしてたのに俺はリアルに犬?と、途方にくれる俺の頭をわしゃわしゃと撫でてはニコニコと嬉しそうに笑う最上さん。
あぁ……かわいい。どうせならいつもの俺にもこんな風に抱き付いて笑ってくれたらいいのに……
なんて考えてると、彼女が言ったんだ。
「あら、あなた素敵な長靴ね。」
彼女に言われて気が付いた。俺は何故か犬なのに深緑色のブーツのような長靴だけを身に付けているみたいだった。
「長靴を履いたかいん丸ね!あの猫みたいに私を王子様のところへ連れて行ってくれるのかしら?」
ガツンと頭を殴られたみたいな衝撃。
赤ずきんちゃんの次は長靴を履いた猫か?よりにも寄って彼女を……誰にも渡したくない愛しいひとと王子様とやらとを結び付ける橋渡し役だと?
そんなこと……許せるものか。



他の誰かのところへ行かせないように赤ずきんな最上さんを捕まえてしまおうと……そう思っていたのに、気が付くとぼんやりと椅子に腰掛けていた。
膝の上にある手の中になにか冷たいものがあるのが気になって持ち上げてみると、キラリと透明に輝くガラスの靴だった。
どうやら今の俺はちゃんと人間らしいなと、その靴を持つ手を眺めていた。
その手の向こうに霧が晴れるみたいに見えて来たのは、事務所の社長がまた中世ヨーロッパあたりにブームでも来たのかと思うみたいな、まるで舞踏会のような景色。
煌びやかなシャンデリアと色取り取りのドレスが揺れるホール、その隅に彼女を見つけたんだ。
彼女の好みであろうメルヘンチックにふんわりと膨らんだ柔らかなピンク色のドレスを着て、何故かしょんぼりとしている最上さん。
「どうしたの?踊らないの?」
メルヘン思考な彼女なら嬉々としてそうなシチュエーションなのに不思議に思ってそう聞いてみれば
「靴が……靴が、片方しかないんです。」
と、そう涙の浮かんだ瞳で悲しそうに零す。どうしてか手にしていたガラスの靴が彼女の足にぴったりだと微塵の疑いもない俺は、彼女の足元に膝を付きまるで宝物みたいに恭しく素足な彼女の片足にそっとそのガラスの靴を履かせてあげた。
誂えたように収まる彼女の足に満足気な笑みを浮かべ、膝をついまま最上さんの手をとり誘いを掛ける。
「姫、どうか俺と踊っていただけませんか?」
花が綻ぶように笑うそのあんまりなかわいらしさに、思わずぎゅうっと抱き締めてしまいそうになるのを抑えてそっと細い腰を抱き寄せる。……ワルツなんてハイスクール以来だな、なんて少しの不安もあったけど軽い彼女の身体を抱いてリードしながら、音楽に合わせくるくると回してあげるとふわふわと嬉しそうに笑ってくれる。
その笑顔がたまらなくかわいくて、いつ迄もこのまま最上さんと踊っていたいと思うのに、無常にもワルツの終わりがやって来てしまった。
抱き寄せた身体を離したくなくてそのままにしていると、彼女はその愛らしい唇にその言葉を乗せた。
「……王子様」
幼い頃泣きじゃくる彼女を泣き止ませて笑顔にしていたその言葉。
俺が、なりたかったもの。
「俺が……君の王子様でいいの?」
最上さんの頬を指でなぞりながら確かめる俺に、彼女は頬を赤らめコクンと頷くとそっと瞼を閉じてくれた。
あぁ、もうっ!なんてかわいいんだ!!
ドキドキと煩いくらいに鼓動が高鳴ってるのが自分でも解る。
そっとその唇に触れようとして……







パチリと目が覚めた。
いつもの見慣れた寝室の天井が見える。
抱き締めていた筈の最上さんを諦め悪く探せども、俺の腕の中にいたのはすやすやと眠る羊の枕だけ。
あーーー、なんか変な夢だったけどいい夢だったな……出来ればもうちょっと続きが見たかったのに
ぎゅむっと羊枕を抱き締めながらそんな事を考えていたんだ。




その日の午後、有能なマネージャーの計らいで出来た仕事の合間の時間。
もしかしたら逢えるかもしれないと、ラブミー部の部室へと向かっていた途中でバッタリと彼女に出くわしたんだ。
最上さんを俺を視界に入れたその途端に、茹だったみたいに真っ赤に真っ赤に顔色を変えると、その茶色の瞳に涙を浮かばせてきょときょとと視線を泳がせると……
「ひぃっ!…ぃや、あ…あの…………は、破廉恥ぃぃぃぃぃーーー!!」
と、高らかに悲鳴を上げて脱兎の勢いで逃げ出していった。
え?な…なにも、してないよな?と、戸惑う俺の耳に遠ざかっていく足音と
「……ゆめっ……あれは、夢なんだからぁ〜」
そんな泣き声まじりな最上さんの声が聞こえていた。



夢?……そう言えば、あの妖精とやらはなんと言っていた?
今日の夢の中に出てきた、夢の妖精を名乗る10センチ社さんの言葉を思い出そうとする。
俺と最上さんの夢を……交換?
交換!?まさかっ!?たまに見るあの俺の煮詰まった欲望が見せる……あの夢をまさか最上さんにっ!?




あの羽虫っ……なんて事をっ!!





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この後、この蓮くんは休憩時間終わりだぞーって呼びに来たリアル社さんをそれはもう盛大に怯えさせたりするのかもしれない……


なんだろ、コレ。キョコちゃんが迷い込んでしまった蓮さんの欲に塗れたやらしぃ夢とかに続く予定だったんだらしいけど……どうやって繋げてどうやってオチを付けるおつもりだったんだろう?
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ついでに、もひとつ思い付いた変な話。



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「ヤシえもんさんっ!!」
不可思議な名前でマネージャーを呼びながら楽屋に飛び込んで来た眉目秀麗な男。
「……俺はそんな愉快な名前じゃないぞ。」
落ち着いた温厚紳士の上っ面をどこかに放り出してきてしまった担当俳優に、メガネのマネージャーはそう不満を述べる。
「いいじゃないですか?よくあんな感じでぐっふぐっふ笑ってたじゃないですか。」
もはや揶揄って遊ぶといった限度を振り切ってしまった蓮に社は、はぁっと小さくため息を吐き出すとと諦めたようにこぼす。
「俺はポケットから便利道具なんか出せないぞ……んで、今度は誰にどんな事を吹き込まれて来たんだ?」
恋愛拒絶曲解思考回路の手強いラスボスな愛しい少女のその難攻不落っぷりに手を焼き切ったこの男、どこがどうなったのかラスボス攻略の手掛かりにと手当たり次第誰にでも恋愛相談を仕掛ける残念美男子へと変貌を遂げてしまったのだった。
「さっき◇◎さんに教えてもらったんですけど『のび太しずかちゃん婚』を目指すってのは、どうでしょう?」
のび太……言わずと知れたあの国民的アニメの主人公であるあの少年であろう。が、社には目の前で目をキラキラさせてしまっている世界的ブランドの専属モデルをこなす190センチの鍛えられた長身と芸能界でも抱かれたい男NO.1に君臨する秀麗な要望と滴るような色気のある男とダメダメと言われる落ちこぼれ少年が重ならないでいる。
そんな社を素知らぬふりで置き去りにしたまま蓮は、はっきりと宣告してみせる。
「最上さんが手に入るんなら、いくらでも情けない男に成り下がってみせますよ!なりふり構わずに盛大に、彼女がいないと生きていけないって泣きじゃくって縋り付きますともっ!!」
いや……本当にキョーコちゃんが居ないと生きていけなさそうな蓮の現状と、そのありあまる演技力をフルに活かして泣き落として婚姻を迫りそうな未来予想図に、敦賀蓮のマネージャーとして弱々しく歯止めを掛けようと試みる。
「…………それで成功したとしても事務所も俺も、たぶんキョーコも公表とか会見とかで困り果てるし、敦賀蓮としてもどうかと思う。あと……キョーコちゃんのためにももうちょっとロマンチックなプロポーズにしてあげてくれ。」
そんな話題を交わすふたり。



その時、その楽屋のドアの外、挨拶にとやってきていたキョーコがドアをノックしようとした手を止めたまま、漏れ聞こえるそんな話題に頬を真っ赤にして硬直してるだなんてそんな現状は……蓮も社も、まだ知らぬ事であった。




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シリアスっぽいものを書いてる時は、ちょこちょこと、こんなおバカなのが浮かびます。
どうしたものか?


手の施しようのがないね。
ァ,、'`( ꒪Д꒪),、'`'`,、

 
ごめんやしたー。


↓拍手のキリ番っぽいのを叩いちゃった方は、なにやらリクエストしていただくと猫木が大喜利的にぽちぽちと何か書くやもしれませぬ。

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