さて。猫と一緒にドイツへ引っ越す決意が出来たものの、何をどうしたらいいかさっぱりわからない。そんな時は

とりあえずググる。

ありがたいことに、ネットの海には諸先輩方が自身のケースやアドバイスを書き残してくださっております。
また、各管轄機関で最新の手続きの仕方を見ることができるし、不明な点の問い合わせ先も載っているので、わからないことは事前にしっかり確認することが出来ます!
なんとなく済ませて、いざ出国・入国の際に不備があり動物だけ出入国出来ません!となると、動物だけが検疫所に拘留され、最悪殺処分なんて事にもなりかねません(>_<)

そして、どんなコでも引っ越しのゴタゴタや長時間のフライト、全てが変わる新居での生活などで心身にかかる負担は人間以上。
その負担を少しでも減らしてあげるためにも準備は大切なので、ぜひ頑張って一緒に新天地を目指しましょう(^ω^)

※ここに書くのは私が引っ越しした時点での事なので、時間が経つとフォーマットやシステムが自体が変わっている可能性もあります。必ずご自身で最新の情報を確認してくださいね。
あと、長期滞在が前提です!短期間の場合は手続きが変わります。


準備する物事を大きく分けると

・渡航先までのルート、利用する航空会社の決定とペット同行ルールの確認
・日本を出国するための準備
・引っ越し先の国へ入国する準備

項目ごとに私が気をつけた点などを書いていきたいと思います。
今回は移動の準備についてです。
長いけど頑張って読んでください……え、イヤ?

航空会社はどこを使う?

引っ越し先へどういう経路で移動するのか?航空会社はどこを使うのか?これはかなり重要です。

航空会社によってペット同行のルールが異なるので、選択の余地があるならルートや使用航空会社を何通りか考えてみてください。

私の場合は、猫たちを貨物室へ入れるのが絶対に嫌だったので、最寄りのセントレアから出ていて、客室持ち込み可能なルフトハンザを選びました。

経路はセントレア発→フランクフルト着。
フランクフルトからデュッセルドルフの家までは旦那の勤務先の方の車で移動。(アウトバーンぶっ飛ばして3時間くらいかな…)
フランクフルトでデュッセルドルフ行きの飛行機に乗り換えも可能ですが、乗り換え待ちの時間を考えると車移動と変わらなかったし、ビビりの猫に何度も離陸・着陸の負担をかけたくなかったのでフランクフルト着にしました。
ちなみに、成田だとデュッセルドルフ直航便があります。

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客室持ち込みの場合のルールもいくつかあり、手荷物扱いになるのでサイズの制限もあります。
高さ23センチ×40センチ×55センチ、キャリーを含めた重さ8キロまでならオッケー。超大型猫じゃなければ大丈夫かな…というサイズですね( ˘ω˘ ) 
人間1人につき1匹持ち込み可能で100ドルの追加で乗れました。追加分はチェックイン時にカウンターで支払い。

ここで要注意なのが、ルフトハンザでもANAとの共同運行便があり、その場合はANAのルール適用になる為ペットの機内持ち込みがかなり厳しくなります…追加料金がすごく高かったり客室NGだったり、1機内で頭数の制限があったり…。
ルフトハンザでペット同行の旨を話して予約してもANA便にされかけたので、念には念を入れて予約確認をした方が良いと思われます。
(もう、何事においてもダブルチェック・トリプルチェックをしましょう!)

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ちなみに、この「人間1人につき1匹」ルールがあったため、3匹いる我が家は私の出国(家が空っぽになってみんながドイツへ向かう)1ヶ月前に旦那と猫1匹がまずドイツへ。
その後ドイツで先発の猫をペットホテルへ預け旦那が一時帰国し、私と旦那と猫2匹がドイツへ…という流れで引っ越しをしました。

キャリーについて
高さ23センチってのをクリアするものを見つけるのに苦労しました…。座席の下に入る高さ、という事で23センチ。ありそうで無いんですねショボーン
長時間の移動で人間と猫に負担にならない強度、空間をキープ出来るものを…と吟味した結果
EGRジェットセットFF(amazonページへ)
これにしました。「FF」ってついているのがフレーム(取外し可能)入り。
決してお安くはないんですが、これにして良かったです!ちゃんとペットの移動用として作られているのでリードを止めるフックが付いていたり、様々な持ち方が出来るストラップも付属しています。
何より、爪の伸びた猫が内側から「出せー!!」とメッシュ部分をガリガリしても破れないほつれない強度もあり、風通しの面でも安心。
密室じゃないと…ってコ向けに、サイドのメッシュ部分には御簾(としか例えが浮かばん!)がついてます。

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↑御簾を上げた状態 
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↑御簾を下ろした状態

使用しない時はフレーム外して畳めるし、ハードキャリーと違って変形もでき1〜2センチ程度なら高さの融通が利くので、万が一チェックインの際細かいスタッフに当たり「高さがオーバーしてる」って言われた時にもクリア出来るかと!

ちなみにMサイズで上の画像のみのさん(5.8キロ、体長約50センチ)が入っても中でちゃんと方向転換出来ます。Sサイズでも入らなくはないんですが、若干窮屈そう。
パピヨンやチワワ系の小柄な子ならSでも大丈夫かな?

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移動中のこと
客室で猫を出すことは出来ませんが、トイレに入って水やゴハン、オヤツをあげたりはできます。
ウチのは緊張して飲み食い出来る状態じゃ無かったですが、せめて水だけでも飲ませた方が猫の体調のためにも良いと思います。
ベビーシートのある個室だと若干お世話もし易いです。

粗相をした時のために、予備のペットシートや空のビニール(使用済シートを入れて捨てる)、無香料ノンアルコールのウェットティッシュを持参して、キャリー中も底にペットシーツ、ブランケットペットシーツと何重か予防線を張っておきましょう!


私思うんですが、猫連れで何かする時って乳児連れのママと同じく大変さなんじゃないかと。
体調を心配してあれこれ考えたり、何かあった時のためにと荷物が増えたり、公共交通機関では場所取りすぎないようにとか泣き(鳴き)声あげて「あぁ〜アセアセ」ってなったり…。
世の中のお母さんは大変なんだなぁ…って、5キロの猫を連れてバスで動物病院へ通いながら擬似ママ体験。
まぁこの子(猫たち)にしてみりゃ私はママなんですけどね!w

めちゃくちゃ長くなってしまった…m(_ _)m
でも、デリケートな子は本当長時間の移動や環境の変化が後々の体調に影響してくる可能性があります。
無闇に不安がる必要は無いのですが、色々事態を想定して準備するのは悪い事じゃありません。
その準備のために、この記事が少しでもお役に立てたら幸いです。